2015年12月29日火曜日

Chord Cable Magic その2

前回の記事の続報で、新たに導入したChordケーブル(※同社サイトはコチラ)の試聴の印象記です。
ふと思い立ち、CDプレーヤーからの音と、クロックレシーバー経由でDACを通しての音と比較してみました。
チェロとコントラバスのデュオです。ん?CD直の方が好きな音?
確かにクロックレシーバー経由の方が澄んではいます。しかし、好き嫌いで言うと・・・。更に同音源をリッピングした物とも比較。DACが同じこともあって、クロックレシーバー経由の物とリッピングの音の傾向は一緒だが、ほんの少しリッピングの方がより大人しくなる。88.2KHzにすると差が少なくなる。

以前、クロックレシーバーCCV-5導入時に試聴印象の比較を記した。(※過去記事はコチラ:読み返してみると面倒臭い書き方だなと我ながら反省・・・)
この際と同じ音源(チャイコフスキー 大序曲1982年)で改めて聞いてみる。

前回にならって一覧を記すとこんな感じ。
① CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:44.1KHz外部クロック入力)→アンプ
② CDプレーヤー(アナログ出力)→<Chordケーブル>→アンプ
③ NAS→PC→DDC→DAC→アンプ

前回は「冒頭のトランペットのファンファーレが音の輪郭がハッキリしているのにキツくない音になる、という感じ。」と書いたが、先鋭さは①だが、トランペットの強さが②が勝る感じ。大伽藍の鐘の音や大砲ドカンといった複雑に音が絡まる部分はクロックレシーバー経由やリッピングの方が美しいのは確かだが、ストリングスやホーン等もCD直の方が好ましい。間違いなく“好み”の問題だが、少し雑味がありながらも中域の押し出しが強いCD直、すなわちChordケーブルの傾向が好きだ。と言うことで、③ ≦ ① < ②と言う結果。前回との違いはCDからアンプへのケーブルがISODAからChordに変わったこと。
うーん、これも単に依怙贔屓なのか??
それも含めてChord Cable Magic!

2015年12月27日日曜日

これが、Chord Cable Magic!

CHORD COBRA VEE3
必要もないのに手に入れた、我が愛すべきケーブル会社、Chord Company社のラインケーブル。(※同社サイトはコチラ、日本の輸入代理店はコチラ
迷った末に、CDからアンプへの経路を変更してみた。以前使用していたのは「究極のケーブル」とも言われるISODAケーブル(型番不詳:※同社サイトはコチラ。同社サイトは製品情報が皆無で、販売店サイトの方が内容豊富。※例えばコチラ)。

それでは試聴。最近お気に入りの、Gavriel Lipkindのバッハの無伴奏チェロ組曲で比較してみます。チェロの独奏です



“クセのなさ”が売りのISODAケーブルからChordケーブルに変更してみてビックリ。

「・・・音が軽い・・・」

期待の大きさ故に、第一印象は肩透かしに近くいもの。ところが直ぐに別の印象に変わる。それは「軽々しい」のではなく「軽やか」であることが解るのだ。正確に記すなら「軽やかだけど艶っぽい」。ISODAの方が「分厚さ」があり、そして演奏者は「此処にいる」と明確に解る。ISODAはコンサートホールの前列に位置する座席なのに対し、Chordは二階席前列に居るイメージか。Chordはホールの響きや余韻を楽しむようなイメージであり、その美しい余韻が艶を感じさせ、ウットリとさせるのです。おお、これが「Chordケーブルのマジック」か‼︎
何しろ気持ちがイイ。ゆったりと聴くことができる。余韻に浸れる。
また一歩、Chordケーブルの世界に足を踏み入れてしまった。
音の傾向からして、アンプもQUADが欲しくなるなぁ。

2015年12月21日月曜日

AET EVO 1304F AC の力!

先日のオヤイデ・AETコラボ試聴会(※顛末はコチラ)で、特に気になったのが2機種。RCAケーブルがオヤイデのTUNAMI TERZO RR V2(※商品ページはコチラ)、そして電源ケーブルがAETのEVO 1304F AC(※商品ページはコチラ)だ。
この内、AETの電源ケーブルを取り敢えず入手してみました。我が家でAETのケーブルはお初です。
AET EVO 1304F AC(同社サイトより)
まず気になったのが「4芯平行構配置」というその構造。スピーカーケーブルでも4芯は情報量が増して効果は絶大ですし、必ずや電源ケーブルでも!加えて過日のイベントで「4芯をどう繋ぐかを実験して一番良かったものに決めた」と仰っていた。赤は赤、白は白で結ぶと良いそうです。
4芯平行構配置
それほど硬くはなく、取り回しし辛いという程ではありません。
まずは、X-DP1の電源ケーブルを純正品から交換してみました。
うん。どっしりと、ハッキリとした。立体感があります、ハリがあります。
何処で使うと効果的なのか、試行錯誤が必要と思い、次に大元でタップに電源供給しているケーブルを変更してみました。通常使用しているのはBLACK MAMBAです。これはより違いがハッキリとしました。スタジオ録音かホールでの録音か、その空気感の違いがより明確に出てくる。キレもあるし、こちらの場所の方が効果がより鮮明。楽しみな逸品です。
うわっ、また配線と言うか組み合わせを変更しなければ!

一方、最も興味深かったRCAケーブル、オヤイデのTUNAMI TERZO RR V2ですが、完成品は高額なので、切り売りケーブルを購入して自作しようとしたのですが、オヤイデの店舗の方に伺うと「太いので作業は難しいよ」とのこと。プラグの口径適用がたとえ9mmをクリアしていても配線するとプラグの中に納まりにくいそうです。うーん、悩むところです。

と言ってる内に、突如CHORD COBRA VEE3 1.0mがaudiounionで出現し、ついゲット。 17,280円 のところ8,980円也。日本では既に現行品ではなく、イギリス本国では70ポンドで販売しているものです。
CHORD COBRA VEE3(同社サイトより)
なんせChord社のケーブル大好きなのでつい。
試聴は後日のお楽しみと言う訳で。

2015年12月12日土曜日

スーパーツィーターを新たに投入。(DigiFiイベント報告)

“ Digi Fi ”主催のイベントに行ってまいりました。(※協賛のエンクロージャー製作会社、株式会社奥澤のブログはコチラ
イベント会場は東京駅傍のONKYOショールーム地下
Digi Fi no.19、no.20(no.20はコチラ)に附録のスピーカーを使っての楽しみ方を実演するイベントです。会場が狭いこともありますが、試聴会は立ち見(立ち聴き?)の方もいっぱい。
試聴会はこんな感じで。

no.19の附録フルレンジ一発の再生から試聴はスタートします。エンクロージャーは奥澤のMDFのバスレフ(※コチラ)。
「附録のスピーカーなのに良く鳴るなぁ」という印象です。でも、ビッグバンドになると奥行き感の無さは如何ともし難い。
続いて同じく奥澤の2ウェイエンクロージャー(※コチラ)にチェンジ。容積が大きくなって低域が強まり、スーパーツィーターの効果で高域も・・・という定石通りの変化。スーパーツィーターの効果が出ます。
さて、試聴はフロントロードホーンへと続きます(※コチラ)。ココでは最もベーシックなマウントキット(※コチラ)で取り付けたスーパーツィーター単独の音も聴かせていただけました。バックロードホーンらしい音が楽しめましたし、やはりスーパーツィーターは効果絶大ですね。奥行きも全く違います。
さらに奥澤製の二機種のツーウェイ・エンクロージャーも順番に。桜の無垢材の物はクロスオーバー周波数を下げ気味にしたそうで、音の響きは柔らかいですが、音としてはバックロードホーンの方が好きでした。勿論、附録ではネットワークが付いてませんので、周波数の調整はお好み次第。
その他のオプション類はコチラでどうぞ。

この他、現場で得られたno.20の附録のスーパーツィーターに関するTipsを幾つか。
■二番目に紹介したツーウェイ・エンクロージャーの場合、スーパーツィーターは逆相にした方が良い結果が得られたとか。各自の環境でお好みで試して欲しいとのことです。
■スーパーツィーターとして自己主張を強くするため、若干強めの設定になっている。少し落として使ってもらっても良い。
■アルミ削り出しのツィーター用エンクロージャー二機種(※コチラコチラ)の違いは、附録のスーパーツィーターの周辺のプラスチック部をそのままにするか、外して使うかの違いだそう。メーカーの方はコストのためにプラスティック部が鳴ってしまうので取り外して(簡単に取り外せます)使用するタイプのエンクロージャーの方が良いのではとのことでした。
■最も興味があったアルミ製のコチラには、必要な材料は揃っており、「コストの関係から細い線ですが銀線にしました」ということで、内部配線用のケーブルも同梱されています。
■同梱のコンデンサーを替えるだけで音が変わるし、まずはベーシックなマウントキット(※コチラ)でいろいろなパターンを試してみては?とのおススメ。こちらのキットは軽いので、例えば陶製のタイルを買って両面テープで固定し、ゴム脚を付けると良いとのことでした。

おススメに従って、私もひとまず一番シンプルなマウントキット(※コチラ)を購入。通販では入荷待ちになっていますが、イベント会場では少しだけ販売していました。家に帰って早速工作の時間です。マウントキットは木工ボンド以外は総て揃っていてお手軽。

そして試聴です。我が家は邪道な環境で、ツーウェイスピーカーにチャンネルデバイダー経由でYL音響の古いツィーターを設置しています(※コチラ)。年齢と共に高域の聴こえが悪くなっていることや、音楽によって効果の善し悪しもあり、純粋にスーパーツィーターが活躍する土壌が無いのですが、無理を承知で比較試聴をしてみると、確かにYL音響よりも若干強めに高域が出るものの、正直言って大きな差は出ません・・・。ま、何時ものように馴らしですね、しばらくは。

2015年11月28日土曜日

AETとオヤイデのジョイント試聴会開催!

またしても試聴イベントに参加してきました。 「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 10周年記念 特別イベント」と銘打ったイベントであります。(※みじんこさんのブログでのイベント紹介はコチラ
講師は炭山アキラさんと、オヤイデの「みじんこ」こと荒川さん、AETは同社のカタログの裏表紙でも紹介されている小原さん。なんと、AETとオヤイデ電気のコラボによるケーブルアクセサリー試聴を行うというスペシャルイベントです。(下記各製品はそれぞれのサイトで参照ください。※オヤイデはコチラ、AETはコチラ
プリアンプ、パワーアンプ、CDプレイヤーはLUXMANのそれぞれ1,188,000円コースで、スピーカーはB&Wの新製品94万円という豪華な布陣。
筆記具を忘れてしまったので記憶を基に記載するので順序等の誤りはご容赦いただきたいのですが、手順は以下の通り。(価格は総て税別です)
1. 送出機は総てLUXMANの純正ケーブルで、CD→プリはMonsterCableのお安いRCAケーブル、プリ→パワーはアクロリンクのXLRケーブル、スピーカーケーブルはカナレの安そうな物。(総てクオリティ的には優秀な物との炭山さんの言)。スピーカーは金属製スタンドに直置き。
 ⇒良い音です。 (なんと普通な感想・・・)
2. CDの電源ケーブルをオヤイデの「BLACKMAMBA-Σ V2(26,000円)」に
 ⇒オヤイデらしいどっしりした音。(↗:以下、効果の加減を記号で表します)
3. プリの電源ケーブルをAETのエントリー機種「EVO-1302S AC(1.8m 18,000円)」に
 ⇒音に張りが出て好ましい変化(↗↗)
4. CD→プリのRCAケーブルをオヤイデのエントリー機種「PA-02 TR V2(1.0m 10.700円)」に
 ⇒これまたどっしりオヤイデらしく変化(↗)
5. CD→プリのRCAケーブルをAETのエントリー機種「EVO-0402SHRF(RCA)(1.0m 6,000円)」
 ⇒AETの方がスッキリして聴きやすい(↗↗)
6. プリ→パワーのXLRケーブルをオヤイデのリファレンスRCAケーブル「TUNAMI TERZO RR V2(1.0m 24,800円)」に
 ⇒おお、これは音に厚みが出てしかもスッキリしていて凄く良い(↗↗↗)
7. プリ→パワーのRCAケーブルをAETの一つ上の「EVO-0605SHRF(RCA)(1.8m 36,000円)」
 ⇒残念ながら、先程のオヤイデに比べると音が薄い(↘↘)
8. スピーカーケーブルをオヤイデのYラグ「TUNAMI Ⅱ SP-Y V2(2.0m 48,000円)」
 ⇒まあ、定石通り良くなった(↗)
9. スピーカーケーブルをAETの「EVO-1302S SP(2.0m 36,000円)」
 ⇒好き好きかなぁ(→)
10. インシュレーターとしてオヤイデのマルチベース「INS-BS(8,200円)」
 ⇒おお、低域が締まるし張りも出た(↗↗)
11. 上記にオヤイデのINS-SP(1,800円)」をプラス
 ⇒少しスッキリしたかな(↗)
ここでちょっぴり実験です。
インシュレーターの設置位置を端から少し中の方に移動。すると音がダレる。炭山さん曰わく「スピーカーの底も共振している。面設置のインシュレーターの場合は中の方に置くと共振が抑えられ低音が響かなくなる。できるだけ端に置くのがポイント。」とのこと。
12. インシュレーターの上にハメ込んだオヤイデのINS-SPをAETの「SH-2007HBA(2,400円)」に。なんと径がピッタリ(偶然だそうです)。
 ⇒あらま、変わった。音が少し"来た!"という感じになった(↗)
13. インシュレーターをAETのスパイクSH-3009S「(12,000円)」とベース「SH-3009B(12,000円)」
 ⇒まあまあ、よりスッキリ傾向かな(↗)
さて、ここでも設置位置の変更を試みます。「スパイクは平面タイプと違って位置の影響が出にくい」と炭山さんは言っていたが、やはり微妙に違いが出る。やっぱり「できるだけ端」が良い!
14. パワーの電源ケーブルをオヤイデのリファレンス機種「TUNAMI GPX-R V2(1.8m 36,000円)」
 ⇒うーん、大差ないけど少しは(↗)
15. プリの電源ケーブルをオヤイデのスペシャル「TUNAMI GPX-R V2のプラグとコネクタを「M1/F1(各23,000円)」に変更した物に。ハウジングの素材を変えたモノだそうですが高価です。
 ⇒価格程の違いはないような・・・(→)
16. CDの電源をAET「EVO 1304F AC(1.8m 36,000円)」
 ⇒おっ!より音のクリアさが出て来た(↗↗)
17. ここで最高峰の電源ケーブル登場!CDの電源をAETの最高峰「EVIDENCE AC HR(1.8m 420,000円)」に。ここですかさずオヤイデ荒川さんがCD→プリのRCAケーブルをリファレンス機種「TUNAMI TERZO RR V2」に変更。
 ⇒RCAの効果は前述のように明確にあるものの、電源は価格程の違いが出ているとは思えず・・・(→)
何はともあれ、めでたく最後が本日の中ではベストな音の組み合わせになりました!

もの凄く大雑把に言うと、エントリー機種は、オヤイデ重厚、AETスッキリ溌剌、という感じでしょうか。
本日私が気になったのが、
・電源ケーブル:AET「EVO 1304F AC(1.8m 36,000円)」
・RCAケーブル:オヤイデ「TUNAMI TERZO RR V2(1.0m 24,800円)」
・エントリーRCAケーブル:AET「EVO-0402SHRF(RCA)(1.0m 6,000円)」
・インシュレーター:オヤイデ マルチベース「INS-BS(8,200円)」+AET「SH-2007HBA(2,400円)」
と言ったところ。スピーカーケーブルは、うーん・・・。

最後にオヤイデの荒川さんと、AETの小笠原さんが感想として、オヤイデの素材がPCOCCから102SSCに変わったことで、音の傾向が両社似てきた、とのことでした。コラボが聴けて非常に楽しかったです。

因みに、雑情報ですが、AETの最高峰ケーブルEVIDENCE AC HRの日本で売れる数の半分はヨドバシさんで売られているそうです。凄いですねぇ。

長々と記しましたが、コストと効果はリニアな変化ではないことが良く解りました。当たり前ですが。

さて、本日の参加特典!
本日の参加特典
イベント後にAETもしくはオヤイデの製品購入者(何でもOK)にプレゼントが。オヤイデのRCAキャップ四個とAETの振動吸収VFE-10152S一枚とイオファインシール二枚でした。あー、楽しかった。

2015年11月26日木曜日

クロックレシーバーCCV-5も来たぁ !!

インフラノイズのクロックジェネレータCCG-525をひょんなことで入手した後、最初に考えたのは、外部クロック端子が付いたCDトランスポーターとかDACとかを手に入れること。しかし端子がついた機種は少なく高額で入手が難しいと解り、次なる標的はクロックレシーバーに。CDのクロック信号を抜き取って、クロックジェネレーターのクロック信号を付加し直すという代物。ところが、インフラノイズ社に問い合わせたが、既に生産は完了しているとのこと。あとは中古市場を待つしかないのだが、これがなかなか出てこない。
そこでやむを得ず、まずは、Behringer SRC2496(※同社サイトはコチラ、私の顛末はコチラ)、続いて結局Nmode X-DP1(※同社サイトはコチラ、私の顛末はコチラ)を入手して、楽しんでみた。これはこれでそれなりの効果があって喜んでいたのでした。

ところが、ある日突然、逸品館の中古ページにインフラノイズのクロックレシーバーが二種類出ているではありませんか。CCV-5(※同社サイトはコチラ)と前衛機CRV-555(※逸品館のレビューページはコチラ)であります。よりによって二機種同時に出るとは、逆に悩んでしまう。前者が税込みで41,040円のところ27,500円、後者が91,800円のところ39,800円。貧乏性で後者の方が良いかもと思ったのですが、インフラノイズ社に問い合わせたところ「開発時期、製造時期が異なりますので 使用ICの性能差があり 当然CCV-5のほうが音質は良くなっています。(文面ママ)」との回答が。「当然」と言われてしまえば迷いませんな。あっさりと前者を選択。
インフラノイズ社クロックレシーバー CCV-5

かくして外部クロック入力端子を持つマシンが過剰な状態に・・・。

まあ、何はともあれ実験を。
今回は以下のような実験を試みました。

CDプレーヤーは逸品館のDV6600/KAI(※逸品館の製品ページはコチラ)。
曲はチャイコフスキーのイタリア奇想曲(ロンドン交響楽団)。

① CDプレーヤー(光デジタル出力)→DAC(X-DP1:クロックジェネレーターから44.1KHzでクロック入力)→アンプ
② CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:44.1KHzクロック入力)→アンプ
③ CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:外部クロック入力無し)→アンプ
④ CDプレーヤー(アナログ出力)→アンプ

因みにクロックケーブルも、RCAデジタルケーブルもPROCABLEおススメのBELDEN 1506A(※コチラ:同社に問い合わせたところ、クロック伝送もこのケーブルが良いそうです)にしてみました。

さあ、結果です。
実験前は、期待も込めて、④ < ③ < ① < ② との予想でしたが、果たしてその結果や如何に・・・、
④よりクロックを入れた方が良かったです。わずかですが。冒頭のトランペットのファンファーレが音の輪郭がハッキリしているのにキツくない音になる、という感じ。太鼓もドンと前に出る。②と③も傾向は同様なのですが僅差ですね。
では、①と②、もしくは③とはどうかと言うと、光と同軸の違いがあるので同列では比較できない感じ。①の方が音は柔らかくなるんです。
 光と同軸の違いを無視して好みだけでいえば、④ < ① < ③ ≦ ② でしょうか。

ちなみに上記で外部クロックを44.1KHzにしたのは、CCV-5の取説に「44.1KHzをお勧めします」との記載があったから。 これも周波数を切り替えたら安定するまで時間がかかるそうなので比較は難しいですね。正直、解らないです、切り替えた直後の音の違いは。CCV-5が96KHzまでしか対応していないので、192KHzで聴くことはなくなるのかなぁ。当たり前ですがクロックジェネレーターを192KHzにすると、CCV-5経由では音が出なくなりました。
さてさて、結論。クロックレシーバーは無くても良かったかなと。まあ、判ってはいたのですがけれど・・・。それでは、どんな接続にしようかなぁ。

2015年11月18日水曜日

Chordケーブルの妙!(光ケーブルの巻)

以前記載しましたが(※旧記事はコチラ)、偶々入手したChord CompanyのLANケーブルが非常に良かったことから始まったChord信仰。
 ※Chord Companyの公式サイトはコチラ
 ※日本の輸入代理店のアンダンテラルゴ株式会社の公式サイトはコチラ

その後、スピーカーケーブルも入手し、さらにご満悦だったのだが、NmodeX-DP1入手に伴って配線をこねくり回し、光ケーブルが必要になった。(というより、無理やり欲しくなった)
何時ものヤフオクさんを調べると、あるではないですか!
「Chord Optichord 光デジタルケーブル ミニ-角 5.0m」
おー、日本未発売 !!
しかし、一方が丸端子だし、5mは不要だなぁと。

上記の輸入代理店では光ケーブルは扱っていないようだし(※これに関しては後述)、Amazon.co.ukを見れば色々出ているが日本への輸送はNG。そこで、代行輸入業者さんに見積もりを依頼した。ついでに日本では扱っていないRCAケーブルやデジタルRCAケーブルも。

■Chord Crimson Vee 3 RCA Interconnect 0.5m GBP65.00
■Chord Prodac Vee 3 Coaxial Digital Lead 0.5m GBP70.00
■Chord Optichord Optical Digital Lead 1m GBP60.00
輸入送料 GBP42.00
----------------------------------------------
原価計 GBP237.00 = \45,267 (GBP1=\191.0)
代行基本手数料 \500
代行手数料 \3,000
国内送料 \580
納税手数料/関税相当分 \500
----------------------------------------------
税抜合計金額計 \49,847 代引手数料 \300 ----------------------------------------------
小計 \50,147 消費税 \4,011
----------------------------------------------
合計 \54,158

1ポンドが190円になっているとは・・・。
手数料も少なく良心的ではあるのだが、やはり割高。イギリス在住の知り合いに頼もうかなぁ。


結局気持ちを抑えられず、取り敢えずと5mの片方丸端子を入手してみました。やむを得ず丸→角の変換ジャックを装着しての試聴です。変換ジャックとの接続具合が微妙で若干手惑いましたが、音出し成功。
以前はAudioquestのSidewinderでしたが、違いが出ますねぇ。音が太くなった感じと言えましょうか、情報量が増えたような感じ。
変換ジャックをつけながら!ケーブル長が5mもありながら!
ますます信心が深くなって行きます。Chordケーブル、これまで外れ無し !!

さてここで信者の皆様に朗報です。上記の日本輸入代理店のアンダンテラルゴ社にサイトで問い合わせを行ったところ、同社サイトに記載されている以外の商品も、同社の輸送に合わせて購入可能とのことでした(何と、回答がお電話だったのには驚きましたが・・・)。光ケーブル(1m)は1万円くらい、上記のRCAケーブル(0.5m)は1万4千円程度と思われるとか。
うん、これは良いかも。嗚呼また、ムクムクと物欲が!
Chord Optichord toslink digital optical interconnect(同社サイトより)

2015年11月10日火曜日

DSD録音の夜明け!

見逃していたのですが、KORGから入力端子付きのDACが出るのですね。
KORG DS-DAC-10R(同社サイトより)
KORGから11月発売のDS-DAC-10R(※同社サイトはコチラ)。
詳しい内容が、藤本健さんの記事で掲載されていますが(※AV Watchの記事はコチラ)、うーん、「待ってました!」という感じ。
「アナログレコードのDSD化」を謳っていますが、フォノ入力だけでなく、ライン入力にも対応しているので、SACDのプレイヤーからのLine出力のDSD化も可能と言うことになります。
こ、これは・・・。MR-1を入手したばかりなのに・・・。

添付されているAudioGate4で録音するようなので、何らかの方法でPCに音声入力して・・・と思ったのですが、残念ながら録音に対応するのは新製品だけのよう。
6万円くらいですが、うーん・・・。
ま、何にしてもSACDのDSDデータ化ができるようになるのは良いコトです。
めでたし!

ついでと言っては何ですが、吉田苑さんの店長ブログで知ったのですが、DSD音源のストリーミング再生のテストをやっていますね。
(※コチラから)
こちらもKORGが頑張っているようです!

2015年11月5日木曜日

Nmode、我が家に降臨!

ついにNmode製品をゲット。
入力モードが多様で評価の高いD/AコンバータのX-DP1であります。(※同社サイトはコチラ
D/Aコンバータ Nmode X-DP1(同社サイトより)
勢いでやらかしてしまいました。
「何時かNmode」と思っていましたが、外部クロック入力もついているのが決め手となって購入を決定。そうして結局、このような接続法になりました。
新たな接続図
これで聴き比べです。
まずは5種。(上図を簡略化した図を下部に示します)

① PC(リッピングデータ)→(D)→BEHRINGER SRC2496→(D)→Marantz NA6005→(A)→アンプ
② PC(リッピングデータ)→(D)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
③ CD→(D)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
④ CD→(A)→アンプ
⑤ PC(リッピングデータ)→(D)→BEHRINGER SRC2496→(A)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
※(D)はデジタルケーブル、(A)はアナログケーブル
概略図
確かに違いますね。
④ < ① < ⑤ < ② < ③
右に行くほど鮮明さが増し、膨らみが出ます。
但し、①②⑤の違いは好みの差でしょうか。⑤が滅法明るく元気!
チャイコフスキーの「1812年」の実際の大砲や大伽藍の鐘鳴を使用した録音を聴くと、差が明確に出て面白かったです。

次に、以下も比較します。
⑥ クロックジェネレーター周波数変更比較
⑦ X-DP1内蔵クロック、外部クロック比較

クロックは安定するまで時間がかかると思われ、明確な違いは即座には感じられませんでした。残念!

外部クロック使用のメリットはもう少し時間をかけて探ってみたいと思います。

X-DP1の実力の程はまだこれからですが、明瞭さは素敵です。
電源ケーブルは自作のNanotec#308.(※コチラです)にしています。
それにしても、こうしてみると「BEHRINGER SRC2496」は良くできているなと感心しますね。音の膨らみなど、X-DP1の方が勝りますし、操作し難いですが、端子も豊富ですし、コスパは異常に高いと改めて感じました。散々散財してみてようやく解る哀しさよ。そして、そろそろスピーカーの限界を知る哀しさよ・・・。

2015年10月27日火曜日

生録小僧ふたたび。

おもちゃがまた一つ。
X-Y方式ステレオマイクAT9943
audio-technicaのステレオマイク AT9943(※同社サイトはコチラ)である。
既報の通り、DSDポータブル録音機KORG MR-1をゲットした故、当然の流れに於いて・・・(?!)
ステレオマイク数あれど、やはり一番欲しかったのはRODENT4(※公式サイトはコチラ)。存在感たっぷりなのだが5万円近くする。殆ど使わないだろうから、ちと厳しい。
で、何時ものYahooオク・チェックで発見したのがこれ。同じX-Y方式だし。安易な考えで、15,501円でゲット。

実は私、かつてポータブル録音機、と言っても巨大な、SONYカセットデンスケ(※audio-heritageサイトはコチラ)やVictor KD-2(※audio-heritageサイトはコチラ)を担いで、時にはVictorのバイノーラル・ヘッドホン・マイクなどで、鳥の声や都電の音を録っていたのでした。バイノーラル・ヘッドホン・マイクを久々に調べてみると、所有していたのはHM-200(※「ラジオ・ラジカセミニ博物館」さんで紹介されていました。コチラ)。スゴイでしょ?発泡スチロールの実寸大の人頭にマイクを付けたヘッドフォンを被せて録るんです。狂気の沙汰ですな。デカいし、重いし、結構高額ですね。あー、懐かしい。

当時、私は中学生。文化放送で「生録ジョッキー」という番組があって、そこで活躍されていたのが、文化放送で効果音を担当されていた玉井さん(※同社Twitterで少しだけ片鱗が紹介されてました。コチラ) 。本当に"神"のような存在でした。10年後に、仕事で頻繁にこの"神"にお会いでき、仕事をご一緒させていただけるとは、本当に嬉しかったです。

ああ、ワクワク。ホールでの録音が楽しみなのである。

2015年10月12日月曜日

またも電源ケーブル。Nanotec#308.

何で市販の電源ケーブルは長いんだろう。
ぶっとい電源ケーブルばかりがうねうねと。短いのにするためには自作しかないか。ならば何処のケーブルにする?
ふと思い出したのが、先月開催されたAudioAccesory誌のイベント(※コチラ)で聴かせていただいたナノテック・システムズのPC-TripleCを使用して同社お得意のコロイド液を浸した新製品「PowerStrada#308」。"10周年記念商品"と言うところもミソ。
ナノテック・システムズ PowerStrada#308(同社サイトより)
実物は写真のように青くはなく、紫系の色。ぶっといながら柔らかくて使い回しし易い。以前購入したままの音楽の友出版社のムックの付録の電源ケーブル・キット(※オヤイデさんのブログでの紹介はコチラ)があったので、プラグはこれを流用することに。(オヤイデのP-029+C-029青カバーバージョンとのこと)
線そのものがぶっといため、ムックでも福田雅光さんが薦めていらしゃるFurutechの電源用YラグFP-209-10(R)(※コチラ)を使用。このYラグを使用するだけで作業はずいぶん楽になった。
そして、完成形は以下。
自作電源ケーブルnanotec+OYAIDE
メッシュチューブを被せたのと、真ん中の金属はスタビライザーとして、D.I.Y.ショップで見つけたパイプとキャップを用い、中にはグリーンカーボランダム#16(※神田砥石工業のサイトはコチラ)を充填。しかし、その効果は未知数・・・。(スタビライザーの有る無しを比較する勤勉さがなくスミマセン)

さて、そのサウンドの傾向や如何に。それ以前に使用していたのはオヤイデTUNAMI NIGO。
第一印象は、低域が美しく広がったこと。音がスッキリしたこと。
「音源の持つ繊細さや空間表現に、力強いクレッシェンドと自然なデ・クレッシェンド(音量の減衰)を、無理なく表現する」と同社サイトに記載があった。繋いだ当初は、中域に関しては以前のオヤイデの方が・・・と感じていたのだが、慣れるに従ってPOPSでは、その歯切れの良さが気持ち良くなってきた。でも、やっぱり中域の押し出しがもう少し欲しいかな?取り敢えず、もちろん採用です。

2015年10月10日土曜日

コンパクトなSACDプレイヤー探しの旅路の果てに。

SACDが欲しくなった。
既述のようにYamahaのユニバーサルプレイヤーは所有している(※顛末はコチラ)のだが、無性に欲しくなったのだから仕方ない。
セレクト条件の第一はコンパクトなこと。絶対条件。奥さんに見つからないように。
すると、DenonのCX3辺りがメジャーどころではある(※Phileweb Databaseはコチラ)。他にはないかと物色してみると、選択肢は少ないし中古狙いとなってしまうが、SONY SCD-X501(※Phileweb Databaseはコチラ)。その他、お手軽で中古が出ている、ONKYO DV-SP205(S)(※同社サイトはコチラ)。そして、それより音が良いとの評判のONKYO DV-SP155(S)(※同社サイトはコチラ)。この辺りが省スペースタイプでは有力候補。
一方、薄さ追求でも良いかもと調べると、ソニーやパイオニアから4.5~6.5cmの高さのユニバーサルプレイヤーが。 薄型のユニバーサルプレイヤーは音質的には難しいかと思ったのも事実。

と、逡巡する中、ひょんなことから逸品館の中古で発見したDV6600/KAI (※同店サイトはコチラ)。逸品館チューンだったら良いかも。サイトでも「このクラスでは避けられない、いわゆるデジタル臭さと呼ばれる「硬さ」「平面的で音が広がらない」「細かい部分が再現されない」などという悪癖は完全に解消し、AIRBOWの高級機同様のリラックスした自然な音で音楽を心ゆくまでお楽しみ頂けます。(同店サイト DV6600/KAIページより引用)」。おお、これは期待大!しかも中古で2万円台。よしっ!と思っていたら続いて出現したのがDV6001/KAI(※同店サイトはコチラ)。同店の質問コーナーで社長が語っていたのが「高域が前者、中域が後者」とのこと。高域が益々厳しくなる(年齢的に)私だけに、チョイスはもちろん後者。AIRBOWのインシュレーター“Switch Leg”(※同店サイトはコチラ)を装着し、専用高音質電源ケーブル CPSC-M/1.25mを付属したのあ「コンプリートパッケージ」だが、出品されていたのは電源ケーブルが欠品したもので、36,800円也。お買い得 !! で、ポチっ。
DV6001/KAI(同店サイトより

さて、届いた現物はズッシリ重く、安っぽくなくて良い感じ。電源ケーブルはProcable推奨のMonsterCableの非メッキのメガネケーブルにしました。
いそいそと試聴。え?面白くない音・・・。薄っぺらで深みが無い・・・。やっぱり薄型のユニバーサルプレイヤーはこんな物?元々が47,250円(マランツが発売時の標準価格)だから仕方ない?
KORGのポータブル1bitレコーダーMR-1でダビングしてみてもやはりスカスカ。

不安を抱えつつ、ちゃんとセットして(隠して)再度チャレンジ。
比較は以下で。
  1.Airbow SACD DV6001/KAI
  2.PS3によるSACDリッピング
  3.DSDレコーダーMR-1(プレイヤー Yamaha DVD-S2500)
  4.DSDレコーダーMR-1(プレイヤー Airbow DV6001/KAI)
  5. CDリッピング
順位は御想像通りでした。
1.>2.>4.>3.>5.
何のヒネリもなくて恐縮ですが、実際にそうだったので仕方ない。
DV6001/KAIは最も情報量が豊富で奥行きありました。先の試聴はSACDの盤そのものがプアーだったようで、一安心。同じMR-1のダビングでも違いはありました。そりゃあプレイヤーの志向が影響しますわな。

DV6001/KAIは結構満足。この価格で昨今のやすものプレイヤーのような軽くて物理的なスカスカ感がなく財貨感もあり。
音も表情豊かで、ノイマンのモルダウの管と弦の絡まりやうねりがゾクッときました。やっぱりSACDはプレイヤーで聴くのが一番かな。

2015年9月21日月曜日

DSD編集ソフト(無料)。

SACDの流し録りをして「一々ポーズするのが面倒だし、DSDは編集できないからやむを得ない。」と思っていたが豈はからんや!できるのですね。知りませんでした。

ググってみて、こちらの記事で知りました。(※AVwatchの記事はコチラ
夢のようなソフトは「TASCAM Hi-Res Editor」(※コチラ)。なんと、DSD 11.2MHzやPCM 384kHz/32bitなどにも対応したオーディオ波形編集ソフトです。(※ダウンロードページはコチラ
「TASCAM Hi-Res Editor」

若干戸惑う部分はありますが、マニュアルもあるし、無料ですから。
キチンと書き出しできました!

素晴らしい!!
TASCAMさん、ありがとう!

しかし、ここで注意が。MR-1は1Gでファイルが分割される。例えば、「DSF_0010_001.DSF」「DSF_0010_002.DSF」といったように別ファイルになるのだ。ちょうど良い切れ目で区切られるのではなく容量で、曲途中でも自動的にぶった切られる。AudioGateなどでファイルを読み込むと一つのファイルとして認識されるから良いのだが、TASCAM Hi-Res EditorのCombine機能を使っても、どうしても切れ目が判ってしまう。
MR-1の取説を見ると「ファイルサイズが1GB未満の時でも録音時にポーズ(一時停止)すると分割ファイル化される。」とあるので、曲が跨りそうな時には注意が必要のようだ。因みに1Gは大体17分前後。因みに、先にCombineして一曲に纏めておいてから曲毎に分割すると切れ目は判りにくそうです。
その他にもAutoモードで録音すると、最初の音が大きな場合は歪んでしまう、など、幾つかテクニックが必要ですな。

これで折角録音してきたファイルが使えると、いそいそと分割を繰り返し、ご満悦であったが、やっぱりSACDプレイヤーを繋ぐ方がラクチンなのは言うまでもなく・・・。複雑な心境。

2015年9月19日土曜日

SACDのデータ化作戦

KORGのMR-1(※メーカーサイトはコチラ)を入手した目的の大きなものが、PS3亡き後のSACDのデータ化。
SACDプレイヤーを実家に置いてあったため、実験が遅くなったがその結果をば。


SACDプレーヤーはYamahaのDVD-S2500(※メーカーサイトはコチラ)。DV端子でアンプに繋いでみたくてゲットしたもので、SACDプレイヤーとして優秀なわけではない。

MR-1のLine入力はモノ・ミニプラグという特殊なものだけに、中村さんに作成いただいたRCA→モノ・ミニ単頭ケーブル(確かBelden)を持参し、いざ実家に。実家では電源環境は今一つだが、SACDプレイヤーのOUTPUTに直接ケーブルを接続して録音開始。
手間もかかるので録音レベルはオートにて、流しで録音です。ハイブリッドではないSACDのみのオーケストラと、ハイブリッドのStereoSoundの菅野さん監修SACDを収録。

家に帰り、ミニ→TypeAのUSBケーブル(WireWorld)を繋ぎ、データをPCに。
さて試聴だ。
結果的には中々良いかも。
先日、リッピングしたCDの再生を同じく中村さんケーブルを使ってMR-1で収録して聴き比べして(※過去記事はコチラ)、その時は唸ってしまったが、今回はまずまず?

さらに聴き比べは続く。
 ・MR-1で収録したもの(DSF2.8MHz)
 ・SACDをリッピングしたもの(DSF2.8MHz)
 ・CDとしてリッピングしたもの(FLAC44.1kHz)
この3種類を比較すると、結論としては、
SACDリッピング(DSF2.8MHz)>MR-1収録(DSF2.8MHz)>CDリッピング(FLAC44.1kHz)
ある意味予想通りではあるが、MR-1収録は健闘している。SACDリッピングには及ばないが、明らかにCDリッピングは凌駕。どちらかと言うとSACDリッピング寄りのクオリティだ。音の深さ、音数の多さ、高音の響き等、総てにわたってCDクオリティを凌駕している。ちょっとうれしいかも。

ただ、ご存じのようにDSDは編集できないから(※注:後記)一曲ずつ録音しなければならないし、ポーズ解除のタイミングやら、後での曲名入れなど、本当に面倒なのですが、光明が見えた、という感じでしょうか。
一番手っ取り早いのはSACDプレイヤーを繋ぐことなのは言うまでもありませんがね。

※注:DSDの編集ができるんですね!→※コチラ

2015年9月12日土曜日

DDコンバータの効果や如何に。

成果が顕著ではなかったSRC2496と外部クロックの導入顛末。(※コチラ
うーん、DAC経由でのデジタル入力が一因かなぁ?・・・責任転嫁も甚だしいことを自覚しつつ、結局は単に物欲に負け、続けてDDコンバータの導入を決意してしまう。
今やDACは多様なバリエーションで盛り上がっておりますが、DDCはあまり種類がありませんね。本当はDDCにも外部クロック入力端子が欲しいけれど、これも難しそう。取り敢えずDigiFi15号の附録で試そうかと思ったら完売だし。で、結局、ifI-audioのiLinkをチョイス。(※公式サイトはコチラ
先日のオリオスペックでのiDSD2の視聴会で代理店の方が「USBのインターフェイスのプログラムもオリジナルで書いている」とか仰っていたし、ジッター除去に命をかけてるようだし、金額的に他の中華勢と大差ないし。そして、丁度フジヤ・エービックに中古が出ていて店頭受け取りすれば奥さんにバレないし・・・。また散財、29,500円也。
iFI-Audio iLink (同社サイトより)
先ずはバスパワーで素直に接続します。とは言え、そもそもSOtMのUSBカード(※公式サイトはコチラ)を装着しているので環境は良いはず。電源も敢えてACアダプタから供給しているし。ifI-Audio推奨が「短いUSBケーブルを使うこと」なので、別冊ステレオサウンドの附録四本の中からお気に入りのZONOTONEをチョイス。

比較する際に切り替え易いように、オプティカル・ケーブル(Audioquest)で接続。 DS-DAC-10の同軸出力と比較するも・・・うーーん、またまた微妙。もっと期待したのですが・・・。
でも、外部クロック入力の効果が、DS-DAC-10経由よりiLink経由の方が顕著に現れる気がするし、高域を中心に音がクリアになるので、iLinkを常用したいと思います。
昨日のon and onでの試聴会を振り返ってみても、トータルである程度のクオリティがないと違いは明確に出ないのかなぁ。そろそろ我が家のシステムの限界だなぁ・・・。
我が"迷走システム"最新図

Audio Accessory誌 発売記念イベント開催。

またもや無料試聴会。申し訳ないです。これだけ試聴会に出向くと、「あ、あの人以前・・・」という方をお見かけしますね。

今回はAudioAccessory誌158号発売記念イベント。場所はDynaudioで有名な「on and on」。(※イベント告知はコチラ
様々な会社がデモを行うのですが、私はSAEC(電源ケーブル)とNanotec Systems(スピーカーケーブル)さんのデモだけを拝聴しました。

先ずはSAEC。内部の配線もPC Tripleにしたという電源ボックスTAP-Cute6(※公式サイトはコチラ:49,000円)。講師の方(当初予定の林正儀さんじゃなかく、柴崎さん?)が「生産は光城精工ですね」と仰って、アシスタントをされていた方が「言っちゃってイイんですか?」と絶句してましたが、確かにデザインが光城ですね。さて、音は本当に違いました。PC -TripleCらしい音で、前に張り出す音圧。それまでは試聴会室備え付けの寄せ木のボックス(コンセントはPSオーディオっぽかった)だったのですが、別次元。お見事!おいでになっていた歌手の井筒香奈江さん(※コチラ)のご感想は「刺さるくらいに音が来る」「スタジオで歌っている時はこんな感じで聞こえている」と仰っていました。
さて、続いて本命の電源ケーブル三本勝負。
先峰、PCOCC-AのPL-6000(※コチラ:57,000円(以下も1.5mの価格))。
次峰、PC-TripleCのPL-7000(※コチラ:60,000円)。
大将は同じくPC-TripleCのPL-8000(※コチラ:95,000円)。
一本目。音が柔らかくなったなぁ。中域がゆったりして高域も丸くなった感じ。
二本目。うわ、PC-TripleCらしい音。でも嫌らしくはない。井筒さんが「湿気た感じ」と仰っていたが、「潤いをたたえた音色」と仰りたかったよう。正にそんな感じ。
三本目。確かに変わったけど、さっきの変化の方がインパクト大。こちらは、より緻密さが増します。よりチェロの音のボーイングが鮮明になる感じ。ここで講師が一言「プラグで大きく音が変わる。ケーブルよりプラグという人がいるくらい。」と。ケーブルの違いでの音の変化を試聴しているのに身も蓋もない・・・。
さてこれでSAEC終了。次のプログラムであるNanotecのスピーカーケーブルに移るはずなのだが、SAECはご担当がいらっしゃらないのを良いことに(?)、Nanotecのご担当(社長?)が何かゴソゴソ。何と予定外で電源ケーブルを取り出します(PowerStrada8J※コチラ(PDF))。SAEC vs Nanotecの一本勝負です。うーん、確かに違うんだけど、好き好きかなぁ。Nanotecの方がよりウェットな感じ。個人的にはNanotecに軍配を挙げますが・・・。

さて、スピーカーケーブルをNanotecのSP308SY(※コチラ(PDF))に替えます。本来電源ケーブル用のものをスピーカー用に転用したものだそうですが、何でもかんでも電源ケーブルを転用すれば良くなるわけではなく、このケーブルだけだとのこと。しかも三本の線の内の二本をマイナス側に使った方が良かったそうで、それがこのセット。Nanotecお得意のコロイドも、ケーブル毎に配合を変えているそうです。試聴すると音色は超ウェット。粘る粘る。チェロの音は素晴らしかった。でも、その後の井筒さんのボーカル部分はちょっと粘っこ過ぎて、私は前のケーブルの方が好きかも。因みにご当人の井筒さんは「さっきのケーブルより微笑んでいる感じに聞こえる」とのご感想でした。
続いて未発表のLineケーブルとスピーカーケーブル(#777"GREAT"※コチラ(PDF))も試聴しましたが、これ等は比較的オールマイティな感じでした。何時もLineケーブルにHiFCのNanotecケーブルを使ってますから馴染み深い傾向といった感じでしょうか。

その後、井筒さんのサイン会もやっていましたが途中で失礼させていただきました。帰り際にエレベーターで井筒さんとご一緒したので「どのスピーカーケーブルが一番お好きですか?」と伺ったところ、NanotecのSP308SYだそうです。私とは異なる印象ですが、ご本人が仰るのですから・・・
いずれにしても違いが明確に出るのは、やっぱり良いシステムだからなのかなぁ。うちでは無理かも。

で、本日の参加賞はこれ。
OPSOLUの端子クリン

2015年9月6日日曜日

DSDダビング。・・・ MR-1で挑戦!

KORGのポータブルDSDレコーダー MR-1でDSDダビングしてのクオリティを試してみた。

DAC(KORG DS-DAC-10)からのRCAケーブルを、エーワイ電子の分配器ECD-1(※同社サイトはコチラで分配したものを、必殺中村さんケーブル(RCA→mini単頭)でMR-1のLine入力に。これでPCで再生した音楽をDSD録音(ダビング)してみました。
P3(改)が壊れた今、SACDをデータ化する手段を模索しており、チャレンジ。本来SACDからのoutputを録音するのですが、SACDプレイヤーが実家に置いてあるので、ひとまずリッピングしたCDのダビングで比較視聴。
オートで録音レベルもまずまず。
さて再生。先ずはMR-1で再生し、本体のLINE出力にて。mini-stereo→RCAケーブルは勿論中村さんケーブル。結果はどうかと申しますと、まずまずではありますが・・・音が甘くなっていて、うーん「残念」というところ。
続いてUSBケーブルでPCに取り組んでの再生。 miniB-type→A-typeケーブルはWireWorldのUSM(紫バージョンです)。データ転送用に購入しました。4,860円也。一つ前のバージョンですから半額です
オリジナルの音の強弱(FLAC 24bit 96.0kHz)
MR-1でダビングした音の強弱(DSF 1bit 2.8MHz)
本体で再生したのと比べても全く違う音色で、響きの再現力もアップしているのですが、それでもピークの音圧に角があり、耳障り。音の強弱を示す波形を比べても違いがあります。
残念ながら代替にはならないかしら。

今度はSACDをダビングしたものと、CDフォーマットでリッピングしたのとを比べてみなくては。

2015年8月30日日曜日

外部クロックの威力は?・・・SRC2496導入

ナカムラ・ケーブル!
のっけからサウンズ・ナカムラのスペシャルケーブルです。
まず一本は新たにゲットしたDSDレコーダーKORG MR-1用に、RCAプラグ→mini単頭プラグのBelden0.75mLR都合二本と、クロック用0.75m一本、合計22,000円。特に後者は中村さんの超オススメだそうで「10万円クラスのモノにも負けない!」と豪語されていた物。ちょっと予算オーバーですが、期待してしまいます。

前者はSA-CDやアナログレコードをDSDデータ化したらどうなるかを試すため。
そして後者はインフラノイズのクロックジェネレーターCCG-525(※コチラ)を格安で入手してしまったことから、また色々ゴソゴソやってる中でのお楽しみ。
外部クロック活用のために購入したのがBehringer SRC2496(※同社サイトはコチラ・日本総代理店サイトはコチラ)。とにかく多機能。inputもoutputも、デジタルはRCA、光、XLR。アナログはXLRでinもoutも装備。D/AコンバータもD/Dコンバータも付いていて、そして外部クロック入力まで。32kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz、16/20/24bitの変換可能。これで3万円以下。色々試したい場合は「一家に一台」を提案いたします。
万能コンバーターBehringer SRC2496(同社サイトより)
Yahooオクだったのですが、我が家の超近くのリサイクルショップと判ったため、若干高額ながら迷わず入札(最終的に15,000円なり)。落札品を直接授受したのは初めて。本当に家から直ぐの店なので、包装もせず、むき身で持って帰りました。奥さんにも見つからず、一安心。

さあ、接続です。
色々機材も増えたので悩んだ結果、若干疑問が残る接続になっております。
今回の接続
コストやスペースの問題からやむを得ません・・・。

さあ、気を取り直して音出し。実験項目は沢山あります。
1.SRC2496→NA6005と従来からのDS-DAC-10のアナログ出力との比較
2.SRC2496→NA6005のD/AコンバートとSRC2496のアナログ出力との比較
3.SRC2496によるアップコンの効果
4.外部クロック入力の効果
5.中村さん製クロック・ケーブルと普通のケーブルの比較
その結果は、超ザックリで恐縮ですが、かけた労力とコストには見合わない感じ。
確かにアップコンした方が若干音の膨らみが良いし、外部クロックの方が本当に若干キレが良くなるのですが、聴き比べないと判らない程度。中村さんの自信作のクロックケーブルは確かに普通のケーブルより艶が出て良い感じ。何時ものアナログと比べると、確かに中域の伸びがあるのだが、うーん、好みかな。曲にもよるし。


今日のまとめ。
・SRC2496はクセがなく、オールマイティに対応してくれて重宝しそうです。
・外部クロックの効果はあるのだけれど期待したほどではなかったです。
以上、もう少し試行錯誤が必要だし、楽しかったけれど、うーん…。

2015年8月23日日曜日

DSD録音(オリオスペック イベントより)

本日、オリオスペックさん主催のイベントに参加した。(※オリオスペック・PCオーディオ公式サイトはコチラ、イベント告知はコチラ
オリオスペック イベント告知

バイオリン、フルート、ピアノのトリオの生演奏を録音して、その場で再生してみて確認するイベント。

まずは3人で演奏。
録音はSONYのPCM-D100(※SONY公式サイトはコチラ)の内蔵マイクによるワンポイント一発録りだけに、それぞれの楽器の音圧が整わず、また天井も低いライブハウスでの演奏、ピアノもアップライトという悪条件だけに決して良い録音とは言えないまでも、DYNAUDIOから出される音は非常にナチュラル。
次に、(DSDでは多重録音が出来ないため)録った音源をスピーカーで再生した音に合わせ、生で演奏を重ねて録音する。演奏者の方が、「自分の楽器の再生音があまりにリアルなので、生の音との区別がつかず、最初は戸惑った。」と仰っていました。

でも、ぶっつけ本番の多重録音は、正直言ってあまり良くなかった。
微妙なズレがノイズとなり、音楽として今ひとつ。
しかもそれだけでなく、重ね録音時に感じた“再生音と生演奏音との若干の違和感”が、多重録音した音を聴いた時に強調された感じ。録音そのものより、生音とスピーカーによる再生音との違いが如何ともし難いのです。「最初の録音の再生音と、重ねた音との区別がつかない」と仰る観客からの感想はあったのだが、やはり・・・。

私の奥さんは声楽をやっているのですが、音楽をやっている人たちにオーディオマニアが殆どいません。「だって生と音が違うもん」と言って全く興味を示さず。身も蓋もありませんな。

ちなみに、“ついで”といった感じで生録音した2.8MHzDSDと2.4bit88.2kHzPCMの比較試聴もしました。PCMの音は“棘がある”音で、その違いは歴然でした。

さて、実はKORGのMR-1をヤフオクで入手しました。
SA-CDのリッピング用に使用していたPS3が壊れてしまい、(闇の)修理屋さんから「修復不能」との回答があってがっかりしたばかりで、アナログ出力したSA-CDを2.8MHzDSDで録音した音とSA-CD、CD各々をリッピングの音との違いを近々確認したいと思ってワクワク。アナログレコードのアーカイブにも使おうかな。
あ、もちろん「奥さんのコンサートの生録音をする」という建前になってます。一応。

2015年8月14日金曜日

ネットワークプレイヤーNA6005見参。

音楽聴くのにわざわざPCを立ち上げることに疑問を感じ、ネットワークプレイヤーを物色。(ネットワークプレイヤーを買いたいだけ)
DSDには対応させたいので、この時点で最近の機種に限定される。最近の機種と言えば、BDやDVDプレイヤーにネットワークプレイヤー機能がついている。そこで、Pioneerの新製品であるBDP-180(※コチラ)に期待を寄せた。2.8までとはいえDSDにも対応しているし、4KやSA-CDにも対応している。これは良い。発売を待ってヨドバシカメラに出向くが、BDプレイヤーとしての展示はあるけど、ネットワークプレイヤーとしてのデモは行っていないという。まあ、仕方ないかな。加えてヘルパーさん曰わく「ネットワーク機能には期待しないでください。ローコスト化のために基板も共通化しているからノイズも乗るだろうし、ネットワークプレイヤーをメインに考えるならばおススメできません。」とキッパリ。まあそうでしょうねぇ。納得せざるを得ません。
で、改めて物色すると、お安いのではDENON DNP-730RE(※コチラ)。コスパは抜群だし機能的にも充分。個人的にはデザインが今一つ。それから対抗はMarantzのNA6005(※コチラ)。NA6005の方は、かの逸品館さんも改造版(※コチラ)を出す位だから素性は良いのだろうと勝手に解釈。それにしても、コンポのようなものでなく、ヘッドホンアンプの延長のようなのないかしら。電源の問題じゃないよね。多分NA6005の中身なんかスッカラカンでしょうね。

最終的には素性の良さに期待したのと、運良く中古が出ていたのとでNA6005を4万円で購入。私にとっては初Marantz!
This is Marantz.というデザイン(同社サイトより)
さて、仰々しく大きな箱が届き、開梱の儀。予想通りデカいが軽い本体を取り出し、セット。RCAジャックの間隔を広くとるなど色々と気遣いは感じます。Marantzデザインは昔風ですね。

音出しです。
第一印象は普通の音だなぁ。おとなしめです、非常に。グイッと押し出すでもなく、妙にカッチりするでもなく、抑揚もなく、ただ“ペロンと出しました”という感じ。何時ものマリンバの高音の響きの美しさにも欠けます。音は綺麗ですが、素っ気なく掴み所がない感じ。悪くはないし、何時ものPC経由と大きく違う訳ではないです、けっして。暫く音出しを続けて行きます。

ネット上で書かれていますが、スマホ版のコントロールソフトは今一つです。まあ、Marantzに限らず、この手のアプリは同様の観があります。反応が悪くて一々待たされイラっとします。結構重要なのになぁ、アプリの完成度は。決して“おまけ”と考えてはいけないと思うのですが、如何なものでしょう。

2015年8月1日土曜日

Nmodeの生きる伝説。

“伝説の人”に会いに出向いた。
Nmodeの布村さんである。(※公式サイトはコチラ
“伝説の人”というのは私が勝手に言ってるだけだが、大企業のOBで物づくりまでやって、キチンと会社を存続させるのは稀有な例であり、本当にスゴいと思う。しかも1bit一筋に。元は技術者みたいだけどこちら1bitの時は営業担当だったのに。
場所はONKYOショールーム、吉田苑さんの東京OFF会である。
午前中の自由参加の時間に伺った
そもそもが会議室内で音響特性も良くない会場だけれど、良い音は幸せになれますね。
コンパクトなスピーカーで、これだけ量感があって伸びがあって。これが本当にCDの音かしら、と、溜め息が。
新製品(7/27発売)のX-PM100と、X-PM7(※公式サイトはコチラ)の聴き比べでは、本当に性格が異なり面白かった。中を見たらトランスの大きさの違いがくっきり。「サンプリングの違い(20MHzと12MHz)だけじゃないんだよね。配線から輻射への対応とか、全く違う。」と布村さん。後者は低域が太くて元気な感じ。だけど、こちらの方が好きな人もいるだろうな、きっと。私は前者でしたが・・・。
その前の週にTechnicsの試聴会に参加したけど、音は綺麗なんだけど、音がつまらなくて、感動が湧かないことに我ながら驚かされたけれど、今日は素直に楽しめた。「Technicsも昔はコンパクトなのにビックリするほどスゴいスピーカーとかを作ってたんだけどね。当時のメンバーいなくなっちゃったしね。」と、これも布村さん。「会社辞めて自分でアンプ作ったら全然違う音が出るんだよね」と語る布村さんの目は輝いていました。楽しい音って何かなぁ。Technicsのサウンドが日本のエレクトロニクス企業の現状を現しているような・・・。大袈裟だけど本当に。
「次にやりたいことは?」と尋ねると、「サンプリングも20MHzになったし、これからはDACやネットワークプレイヤーや全部オールインワンになって行くんだろうな」とのことでした。私がX-PW1(※コチラ)のクラスが好きだとお伝えすると、「ニアフィールドで音がイイのがホントに楽しいよな」と仰っていた。期待してますよ、布村さん!
相変わらず黒ずくめの布村さん

2015年7月20日月曜日

ケーブル、プラグで二題。~ナノテックシステムRCAケーブル&L型電源プラグ

またもヤフオクで予定外の小物をゲット。それがコチラ。
TDK製PCOCC採用コネクタ
「オールPCOCCコネクタ」という謳い文句にフラフラと。ググっても出てこないのですが、安いしで、2セットで3,800円でポチっと。品物が届きましたが、導電部にPCOCCを採用しているそうで、美品でした。

さあ、ではケーブルはどうしよう。で、ある日偶々(何時も偶々・・)StereoSoundOnLineでふと記事が目に付いた。「好評のコロイド液含浸タイプ2モデルを発売、ナノテック(※記事はコチラ)」・・・"ナノテック"は以前より気になっていた会社(※公式サイトはコチラ)。「金・銀コロイド液を含浸させた導線をスピーカーケーブルに採用するという、今までに無い発想でオーディオ業界にインパクトを与えた・・云々」。「金・銀コロラド」・・・何だか解らないけどゴージャスな感じ。単純な性格です、我ながら。でも気になったんだから仕方ない。で、ググってみると、MS208は新製品のためか、まだあまり販売してません。そんな中、見つけたのが「オーディオショップインパルス(※コチラ)」 。店舗を見てみると、ラジオ会館の海洋堂と同じフロアのあの小さな店か!と解り、出向いてみましたが、後から分かったのですが、以前ネットで発見して購入したケーブルジョイントのショップではありませんか!(※顛末はコチラ

さてさて、購入したMS208は外径6mmと思いの外細く、しかも導体がφ0.12mm×7本という構造。周囲がメッシュになっている普通のRCAケーブルとは異なる構造です。
MS208の構造(StereoSoundOnLineより転載)
幸いTDKのコネクタにはスペーサーのチューブまでついていて細いケーブルでも対応できました。至れり尽くせりだし造りもしっかりしていてご満悦。ケーブルにメッシュチューブを履かそうかとも考えましたが、折角の色が隠れるのでやめておきました。
完成したRCAケーブル
さあ、しなやかで細いケーブルですが、音はどうでしょう?
全く馴らし無しの状態で鳴らしてみて、おーっ!中域の厚みが違います。ボーカル系の違いは歴然。ブラインドでテストしましたが、何度やっても正解。明らかに違います。現在のレギュラーポジションは癖がないと言われるisoda。高域はisodaに軍配が上がるけれど、好きな音の傾向です。

さて、続いては電源ケーブルです。
これまた、StereoSoundOnLineで見つけてしまいました。(※コチラ
これまで、L型プラグと言えば、最もメジャーなのはLevitonの8215CAT(もしくはHUBBELLのHBL 8215CAT:※オヤイデ販売サイトはコチラ)、国産では明工社(※オヤイデ販売サイトはコチラ)、そして少々お高いJodelicaのETP-R850CU(※製品サイトはコチラ)ですね。しかし、我が家のコンセントプレートが、デカいプラグの安定を高めるため8mmの土手がある(奥まっている)という特殊な形をしている(J1プロジェクトのJ1CK15UL(※コチラ))ため、これらのL型プラグはどれもこれもNG。諦めて通常の真直ぐのプラグにする→壁から大きく飛び出す→奥さんに「邪魔!」と怒られる→都度抜き差しする、という状態でした。抜き差しすると機器に負担がかかるし、折角のホスピタルグレードのコンセントもブレードが緩んできそうだし・・・と、諦めていた時の福音。これなら入りそう!しかも"無メッキ"もあるぞ!!
購入して採寸してみたら、L字型の出っ張り部分は18mmもあって、コンセントプレートの厚みも余裕でクリアしました。
FURUTECH FI-12ML Cu(同社サイトより)
この写真ほどではありませんが、無メッキの銅の色は神々しく見えました、私には。

早速、お手製・重鉄タップ(※顛末はコチラ)のプラグ交換です。
こちらのプラグも造りが良く、ケーブル抑えの部分も金属だし、ネジにも制振材らしきワッシャーもついているなど、安心して工作できるのですが、一つだけ注意が。
先の記事にあったように角度が付けられるのですが、均等ではないのです。他で使用しているHBL 8215CATは等間隔ですよね。
左右対称ではない角度設定のネジ
写真を見ていただいてのように、右に傾けた時と逆とで角度が変わります(穴位置を参照ください)。何故かしら??やむなく私は真下に落としました。
ようやく常設可能になったコンセント部
(白いのはREQSTレゾナンス・チップ・コネクト)
完成です。これで常設ができます。ついでにREQSTレゾナンス・チップ・コネクト(※コチラ)も貼り付けておきました。音的にもどっしり落ち着いていて満足!

2015年7月19日日曜日

DSD 11.2MHzの世界

iFIオーディオが新しいDAC"iDAC2(※公式サイトはコチラ)"を発売。DSD11.2MHz、PCM384KHz対応ということで、価格に見合わずハイスペックなメーカーだけに、発売記念の試聴会にいそいそと。場所はオリオスペック(※コチラ) 。
iFIオーディオ iDAC2(同社サイトより)
プレゼンターは野村ケンジさんです。仕事でご一緒させていただいた時は何時も真面目そうにしていらっしゃったのですが、アニソンの大家だったとは存じ上げず!(別にアニソンが不真面目と言う訳ではないのですが・・・。それにしても野村さん、太られましたぁ?)
アニソンのオンパレードで、普段聞いたことがない曲想でしたが、それはそれで面白かったです。成程アニソンはハイレゾ化による恩恵を受け易い曲想だなと改めて感じ入りました。野村さん曰く「次第に24bit92KHzでの音作りが上手くなってきた一方で、まだまだ単に数字だけがハイレゾで実態がついて行っていないモノもあって、だいぶ出来に差が出るようになってきた」とのこと。

さて、試聴会開始。まずはiFIのステレオセット"Retro(※公式サイトはコチラ)" でスタート。曲は本日発売のNetAudio(※コチラ)付録の11.2MHz音源です。ふーん。「まぁ、綺麗な音だな」という当たり前の感想。その後、"Retro"のスピーカーでは後ろの人まで音がちゃんと届かないということで、スピーカーだけELACに変更して試聴会は続きます。("Retro"はニアーフィールド用途だからとのこと。アンプは引き続き"Retro")

アニソンからRCサクセションまで色々と、一曲毎を長めに聴かせていただきました。野村さんのiDAC2の評価は「非常にストレートに音を出す」というもの。確かに何時も私が聴いている硬めの音がするKORG DS-DAC-10より更に硬質な感じがします。そしてこうも評します。「K2HDでエフェクトかけてるのが聴こえちゃいますね」・・・正直、私には解りませんでした。「補完するとエコーぽい感じになっているのが解っちゃう」とか。Victorのハイレゾ化技術・K2HDについてはPhilewebの記事に詳しく述べられています(※コチラ)。どの過程で“ハイレゾ化”するのかが難しいですけど、うーん、私はあまり好きではなかったんです、本当は。聴く人が聴けば解るんですね、やっぱり。

そして今回の試聴会の最大の山場は、iFIのDAC聴き比べです。nano iDSD(※コチラ) 、micro iDSD(※コチラ)、そしてiDAC2で、同じ曲を順番に試聴します。
結果としては"nano"と"micro"の差が思いの外大きかったことにビックリ。音数が違うように感じる程密度が違います。「どうせ似たり寄ったりだろう」という予想を覆されました。iDSDとiDAC2の違いは、客席からも「好き好きですね」といった感想が述べられましたが比較的近い印象。野村さん曰く「RCAに力が入っている分、iDAC2の方がSNが良く、音の立ち上がりのアタックが強く感じられる。一方のiDSDは総ての音を拾おうとする感じ。」とのこと。しかし、個人的印象としてはiDAC2の方がシルキーに感じられ、密度がより濃く思えたのですが・・・。一回しか聴き比べしなかったので正解は良く解らないままですが「選ぶならiDAC2」といった感想でした。以前、KORGの据え置き型のDS-DAC-100と持ち運びを可能にしたDS-DAC-100m(※公式サイトはコチラ)の違いが結構あって感心したのと同じような印象です。「持ち歩く際には"nano"が便利ですから適材適所ですね」とフォローしていらっしゃいましたが、やっぱりmicroのどちらかの方が圧倒的に良いのは否めません。

さて、ここで疑問が。iDAC2はともかく、nano iDSD(※コチラ) 、micro iDSDでも11.2MHzを再生していたぞ・・・。実はiDAC2のファームウェアをnanoやiDSDに入れたら11.2MHzで鳴るとか。まだ最終確認の段階ですが、近々リリースされるそうです。

そして最後にオリオスペックさんから、同店が販売するNAS"ASUSTOR(※
同店販売ページはコチラ)"が、直接DACにUSBで接続すればパソコンを経由しなくてもブラウザ操作で曲が聴けてしまうというデモを実演。これも正式ではないのですが、間もなく解禁とか。印象としては大人しい感じ。パソコンでPLAYすると、再生ソフトの癖が前面に出るそうな。確かに(今回はMacで再生していましたが)パソコン経由の方が音がハッキリしていたものの、NAS直の音の方が個人的には好きだったかもしれません。

今回は、5.6と11.2を聴き比べるといった内容ではなく「11.2の凄さを垣間見る」というより「iDAC2を楽しむ」といった内容でした。音源の出来次第ですね、やっぱり。

さてここで番外編。デモ機の横に、見たことのある感じのRCAケーブルが置いてあります。お店の方に「このケーブルは?」とお聞きすると、「あ、これは特殊なやつで・・・」と口ごもるので、「中村さんのですか?」と重ねて尋ねるとニコっとされて「そうなんですよ。本当にイイですよね。何時もお世話になってるんです。」とのことでした。確かにお店も近いですしね。とっても嬉しかったです。中村さんお元気かしら??(※中村さんのお店"サウンズ・ナカムラ"はコチラ

2015年7月16日木曜日

調音パネルの効果や如何に。

先日のサンシャインさんの試聴会(※コチラ)でもちょっとだけ説明があって「効果絶大!」と言われていた調音パネル(※公式サイトはコチラ)。スピーカーの間に液晶ディスプレイがドン!とあるだけに気になって気になって。
そこで、何時ものオーディオユニオンさんで購入。12,960円のところ、9,980円也。

造りは、まあ、ビックリするくらいチャチ。パッと見はパネルに黒い端切れを巻いただけ。ま、このパネルに工夫があるらしいのですが、それにしても・・・。
「お好きなファブリックを巻いてお楽しみください」と謳っているのも解ります。

サイトで曰く「吸音材ではない、しかし拡散材でもない、まさに新しい発想のルームチューニング材、まさしく調音材です。(中略) しかし本製品はこの価格、この大きさ、使い勝手で倍音は吸わず部屋のムダな響きを整え、さらに低域方向の改善を促し、音像定位も向上させるもので、真に世界最強のルームチューニング材を自負しております。 」
うーん効果が期待できそう。確かに単なる吸音じゃダメだしね。我が家はスピーカー間の2/3をガラス面が占めているのだから、効果覿面だろうとワクワク。

さて、液晶モニターの前に立て掛けてみる。
最初の印象、少し音が大人しくなったかな?
次に、音がクッキリしたかな。

でも、しばらく付けたり外したりとしている内に、「やっぱり変わんない?」・・・。
うーん、微妙です。

お店の方が、「気に入って20枚買って行った人がいますよ」と仰っていたので、解る人は解る、のかな?

と言いながら、付けてしばらく聴き、今度は同じ曲を外して聴き、としてみました。嗚呼、確かに効果はありますね。音の緊張感が和らぐというか、中低域が気持ち良く馴染むといいますか。気持ち悪くはなっていません。もうしばらく検証です。

2015年7月9日木曜日

LANターミネーター(超簡単版)

来たるべきネットワークプレーイヤーの導入(さて、何時になるやら)に備えて導入したハブについては前回記載の通りだが、8ポート故に空きがたんまり。

一つはヤフオクで購入したLANターミネーター(※コチラ)。製作者ご自身も書いていらっしゃいますが「かないまる」さんの教えに則ったものだとか。2,000円也。
でも、まだポートが4つも空いたまま。そこで、かないまるさんのサイトを拝見すると(※コチラのページの"5"番の「音がよくなるLAN端子のオープンピンとXターミネーター」の項を参照ください)。
ターミネータ挿さりまくりの図
御覧の通りに、相成りました。 これぞ、"かないまる流"簡単ターミネーター。オレンジのやつが皆、それです。要は爪が折れたLANケーブルをちょん切っただけですね。
線同士が触れるのが嫌だったので、木工用ボンドを木口に塗ってあります。これで線が動き回って線がショートするのを防げるかなと、勝手にアレンジ。
右下が先に記したヤフオクで購入した物です。

その結果、アイソレーターだけだと解らない。全ポートをこのように埋めると違いが出てくる感じです。
「空間の密度が増し、音のなかったところに音が埋まる感じです。」とかないまるさんは感想を書いていらっしゃいますが、私は「響きが深くなった」と感じました。爪もないので引っこ抜くのが簡単で、比較しやすいのが便利でした。

ということで、今回も採用でした。超簡単版LANターミネーター、お試しあれ。

2015年7月5日日曜日

スイッチングハブを噛ますと音が良くなる?

ネットワークプレーヤーが無性に欲しくなってきた。
コンパクトで、DSD対応で、となると候補が結構無いもので、皆コンポサイズになる。悩むところで、この辺りは別の機会に。

ネットワークプレーヤーを加えるとなると困ったのがLANのポートが足りない。
現在やむなく無線LAN環境下にPCとNASを置いてあるため、2ポートついているI・O DATAのWN-AG300EA(※コチラ)。これは無線LAN子機でポートが複数ついているもので、しかも100Mのものを敢えて選択したものだった。ネットで見るとGigaLANより100Mの方が音が良いとか書いてあったので・・・。

これまではPCとNASを繋ぐだけでよかったので事足りていたが、ネットワークプレーヤーも繋ぐとなるとHUBはどうしよう。一説ではHUBを繋いだ方が音が良くなるとも言われているし。

そして、以前から目をつけていたPlanex SW-0008F2(8ポート)を迷わず選択(※Planexサイトはコチラ)。ヨドバシカメラで6,210円(勿論10%ポイント:標準価格14,400円)。取り寄せでしたが、5日ほどで店に届きました。100Mハブの需要が今もあるんですね。
これは「音が良い HUB」とかで検索すると出てきます。因みにオリオスペックさんのPC Audio Shopでも取り扱っています。(※コチラ
Planex SW-0008F2(同社サイトより)
さて、本来は電源ケーブルも、と言いたいところですが、現在硬くて長めのケーブルしかなく、取り敢えず元からついているケーブルで。
その結果、良い意味で音が落ち着いた感じです。劇的な変化ではないですが、悪い意味で"大人しくなった"のではなく、"落ち着いた"イメージ。中低域がしっかりしたのかな。少なくとも悪影響はなく、喜んで採用です。

現在、NAS→ハブがCHORD company Cstream(※コチラ)、PC→ハブがAIM SHIELDIO NA1-S005(※コチラ)→日本光電のネットワーク分離装置HIT-100(※コチラ)経由→SAEC SLA-50(※コチラ)ですから、何と統一感のない。色々使うのが楽しくてねぇ。Audioquestのcinnamon(※コチラ)か、オヤイデのNEO(※コチラ)か、この辺りを次は。一番気に入っているChord Companyを大人しく買っておけばよいのですが、中々。
あ、そうだ。ベンチ入りしているDELA C1AE(※コチラ)があった・・・。

2015年6月28日日曜日

制振を司るために。

今回もaudiounionアクセサリー館の第7回オーディオアクセサリー・リレー試聴会のトリを務めるサンシャイン(※同社サイトはコチラ)の会を聴いてまいりました。

以前、アコースティックデザインシステムさんの試聴会(※コチラ)で社長が「一番大切なのは足下!」と力説したのが頭に残っていて"制振"には興味津々。

さて、今回の試聴会は、実は「辞退しようと思っていた」とサンシャインの方が仰っていたように、特に新製品もない中、様々な制振グッズを試します。
ソースは総てノラジョーンズの同じ曲のさわり部分。

1.最初にスピーカーにマグネシウム超薄型制振シートV50とB-50を重ねます。
→ああ、確かに音がクッキリしましたね。
2.次にマグネシウム製大型ベース(インシュレーター)S4 4つをスピーカーの下に。
→ん?音は変わったけど、好きな変化じゃない。音像が柔らかくなった。最前列の方も似たような感想を漏らしていました。
3.ではと、Mg SPENCERを追加。
→確かに低音が増強。でも最初の、シートだけの方が好きかな。
4.マグネシウムベースを3つに変更。
→変わったけど微妙。でも少しだけクッキリしたからコチラの方が良いかな。
5.CDプレーヤーの下に超薄型制振シートとマグネシウムインシュレーターS1+S2。
→だんだん音が大人しくなっていく印象。我が家と同じジレンマに陥っている感じ。
6.CDプレーヤーのインシュレーターをS4に変更。
→音量が上がったと感じるような変化。
7.プリアンプの下に超薄型制振シートとマグネシウム製大型ベース(インシュレーター)S4を装着。
→微妙に変化。
8.同じくS4をパワーアンプの下にも。
→さらに変化の度合いは減る。
9.「Mg SPENCERをラックの下に敷くと効果が高い」と仰って、ラック(Quadral)の足下に。
→音像はハッキリしたかな。S4よりMg SPENCERの方に興味があるかも。
10.展示の都合上、台車に乗っていたパワーアンプの下にS4を積み重ねて車輪を浮かす。
→まあ、確かに変化して、サンシャインの方は満足げだったけど、既に高価そうなボードが敷いてあった故に変化はそれほどでも。費用対効果ではどうだろう・・。

といった具合でした。まあ、面白かったですけど。
サンシャインの方曰く、現在、中国、韓国での営業が忙しく、日本の売り上げの3割程度にはなってきているそう。それが落ち着いたら、安くて効果があるアクセサリーに挑戦するとか。また、 超薄型制振シートVシリーズのアーシングコード V1をAやBのシリーズにも付けられるよう加工サービスも検討中とか。
質疑応答の中で、制振シートを二枚重ねしていたが、二枚重ねた方が良いのか、ならば最初から重ねた製品は出さないのかと質問があった。サンシャインの方は「良いものであれば重ねると効果は上がる。良くないものだと酷さが倍加する。重点項目として重ねたものの商品化に取り組みたい。」とのことでした。

さて、試聴会の最大のお楽しみ、即売会。今回はマグネシウム製大型ベース(インシュレーター)S4のB級品(塗装ムラ)を半額。実はさしあたってインシュレータは不要なのだが、つい買ってしまいました。殆どの来場者が買っていた感じです。

ついでに、中古品であった超薄型制振シートA-40(3,780円のところ1,880円)と、GutWire社の高分子ゲル・ノイズスタビライザーNotePad2(4,298円のところ1,500円:※公式サイトはコチラ)も購入。
高分子ゲル・ノイズスタビライザーの効果や如何に!はい。お察しの通り、何の変化もありませんでした・・・。

あそれから、前日はステレオサウンド社の"DiGi Fi (※公式サイトはコチラ)"主催のイベントが五反田で小ぢんまりと開催されていました。(※紹介記事はコチラ
会場内の模様
8月売りの号ではフルレンジスピーカーが、11月売りの号ではハイレゾ対応スーパーツィーターが付録になるようです。会場では、DiGI Fiの付録用のアルミケースを製作されているN2 Factoryがアルミケース群を出展されていましたが、その中で、8月と11月に予定されているスピーカー用のケースも参考出品されていました。スーパーツィーター用の物は、台座も付いていてカッコ良かったですよ(上記紹介記事で奥の方に写っている円筒形の物がそれです)。1万円程度を目標としているそうで、楽しみです。

2015年6月7日日曜日

異種スピーカーケーブルを繋ぐ!~ケーブルダイレクトジョイント

メインシステムから外された、musicaのパワーアンプ+パッシブアッテネーター、そしてスピーカーケーブルaudioquestのCV-4.2。その収まりどころは、スーパーツィーターYL音響に決めました。YL音響の古いツィーターにはアナログアンプが似合うと言われているし、CV-4.2は単線らしいストレートな音なので高音域には効果を発揮するかなと期待を込めて。
さて、ここで問題が。新たなレイアウトでは、CV-4.2の長さが足りない。折角のお高いケーブルが・・・。で、ここで思い出したのが、逸品館のJOINT-Sleeveに関する記述(※コチラ)。。曰わく「スピーカーケーブルの末端(スピーカー側)に高級スピーカーケーブルを継ぎ足すと音が良くなるって知っていました?」と。「継ぎ足す長さは20~50cmでオッケー!です。相当なグレードアップになります。」・・・興味津々。とは言え、オススメのJOINT SLEEBはケーブルを束ねてかしめるもの。折角の美しいaudioquestの先をかしめてしまうと復旧が難しいし・・・。で、発見したのがコチラ、「ケーブルダイレクトジョイント」なるもの(※コチラ)で、一個1,000円也。

(M&M Design社販売サイト"インパルス"より)
カーオーディオの会社のようですが、クオリティの高い部材を提供されているそうです。Yラグやバナナプラグと同じ構造ですから、素材がしっかりしていたら良いかもしれないと思ってポチリ。送料込みで3,920円也。
木口は薄いですがネジ部は若干肉厚に
現物の第一印象は「思いの外“肉薄”」でしたが、よく見るとキチンと造ってあります。ネジのガタつきもなく、しっかりとフォールドしてくれます。ロジウムメッキのようです。
では、延長するケーブルはどうしよう?単線の良さを殺さぬよう、余りに硬くてお蔵入りしていたアコリバのスピーカーケーブル(販売終了したPCOCC-Aのもの)を活用することに。贅沢なカップリング。絶縁チューブをヨドバシAkibaに買いに行ったら、チューブはなく、アコリバのカーボンシールドメッシュチューブしかなく、3,240円(勿論10%のポイント)と、思わぬ出費。
結局はまた、無駄な出費で高い買い物になっている何時ものパターン。学習効果なし。

で、肝心のサウンドは?
「高音が良く出ます」
幼稚な表現で恐縮ですが、これに尽きるかもしれません。高域がものすごく良くなったかと言うと、曲によってツマミの位置を変えないと嫌味になったりしますし、大満足とはいかない感じ。但し、「高音が良く出ます」。
完成度が高いスピーカーを使うと、スーパーツィーターやらサブウーファーといった補助装置はやはり脇役ですね。当たり前の事実に納得。

で、ついでのお買いもの。ヨドバシAkibaの楽しいアウトレットでREQSTのRCAケーブルを発見。1mのZ-LNC01(※同社サイトはコチラ)。12,600円が5,980円(これまた勿論10%ポイント)。お買い得!1.5mの分がもう一本ありました。欲しい方は急げ!
さぁ、コチラもサウンドは?若干、ほんの若干、中低域がふくよかになる感じ。本当にほんの少し。
これまで使っていたISODAケーブルと傾向が似ていて、交互に切り替えているうちに、どっちがどっちか解らなくなってきた。その程度の違い。

うーん、今回は微妙な結果に。

2015年5月31日日曜日

何故か突然のイタリアンサウンド! Verdi Settanta 降臨!その2.

さて、残念ながら奥さんに見つかり、ひとくさり叱られ、そして仮置きしての試聴です。
電源ケーブルもオリジナルらしき物で、割と細い。取り敢えずそのままで試聴。
低音がどっしりして落ち着いたサウンドです。好きな音です。奥行きも出て音像もくっきり。歌姫が“濃厚”にはなりませんでしたが、落ち着いたアンプです。
ただ「唸る」ほどではなかったなぁ、確かに良くはなりましたが。前のシステムはmusicaのセットでしたが、まずまずの出来だったと言うことですかね。
真空管なので、スイッチを入れてから使えるまで若干時間を要すること、音がこなれるまで更に時間を要すること、そして思った以上にデカかったこと、がマイナスポイントかな。
付属の六角レンチで8個の小ネジを回し、簡単に上蓋を外せました。この上蓋、思いの外薄いですね。すると其処には確かに二個の真空管が。周辺のスペースにも余裕があって、交換ができそう。ロシア軍用管の力も発揮できそうです。先の球露屋さん、なんとオマケで別種の互換真空管までくださいました。換装するのはもう少し先になりますが、楽しみです。

2015年5月30日土曜日

何故か突然のイタリアンサウンド! Verdi Settanta 降臨!その1.

Verdi Settanta (NASPEC サイトより)
気がつけば銀色の躯体が我が家にやってきていた。唐突すぎる Verdi Settanta。(※輸入元のナスペック社サイトはコチラ

今回の出来事(出来心?)の切っ掛けは、どうにもサウンドが物足りなかったことから。QUAD11Lは人気があった機種のようで、確かに定位も良いし、綺麗に鳴る。でも、何か物足りない。キレイに纏まってはいるのだが、こぢんまりしていてワクワクしない。もとより元気一杯な音が好きなわけではないものの、あまりに大人しく纏まりすぎ。(色々アクセを付け過ぎという御批判には敢えて耳を貸しません)
何だろう・・・。そもそも、自分のオーディオを無条件で気に入っている人ってどれ位いらっしゃるのだろう・・・。結局は折り合いをつけなければならないのだろうか。「やっぱりアンプのせいかなぁ・・・」と、すぐに何かに責任転嫁しながら、何時ものようにヤフオクを繰っていると、目に飛び込んできたのが「Puccini Settanta」という文字。“蝶々婦人”?と気を引かれ、調べてみればイタリア製のプリメインアンプ270,900円也。(※コチラ
Puccini Settanta(NASPEC社サイトより)
綺麗な潔いシルエットだなという第一印象。ネットで見ても高評価。へぇと思い検索を続けると、楽天オークションの「Verdi Settanta」という文字が検索に引っ掛かっているのを発見。今度は“椿姫”?とか月並みな感想を抱きながら、今度は此方をチェック。情報は少ないながら、真空管とのハイブリッドによる「艶のあるサウンド」との表記がある。良いですな。楽天オークションの方が得てしてお買い得ですし。デザイン傾向は似ていてシンメトリーか否かといった違いかな。リモコンはPucciniの方がアルミ削り出しで断然良さそうですが我慢。
かくして僅かな競り合いの末に落札と相成りました。47,000円也。標準価格は260,400円で、一般的な中古価格よりもお買い得でしたし、一日後に落札があったヤフオクのPuccini Settantaが77,000円だったから、作戦通りでした。勿論VerdiとPucciniの音は違うでしょうが、どちらも聴かないまま購入するのだから同じこと。

ワンオーナーで2年しかお使いではなかったようなので真空管は、まだ大丈夫でしょうが、ナスペック社のサイトで「真空管は6DJ8を使用」との記載を発見。先日、Triode社の試聴会で、真空管の寿命のことやら真空管で音が変わることなどをお聞きしていたので、ちょこっと調べてみると、「軍事用の真空管はノイズに厳しいため性能が良い」とか様々な耳学問(目学問?)を得ることができました。そして、勢いで「ロシア軍球」という真空管も購入。換装できるか否かは不明ですが取り敢えずさらなるお楽しみが。(球露屋さん※コチラ:素人の私に色々ご親切に教えてくださいました)
これで備えは万全。後は試聴。何時も前置きが長いなと我ながら・・・。

実は同時にスピーカーケーブルを替えようと思い、何時ものaudiounion御茶ノ水アクセサリー館にて、LANケーブルでとっても気に入った「Chord Company」のCarnival SilverScreen BW(※販売終了商品なのでヨドバシカメラのサイトへ→コチラ)を発見してゲット。同社の現行商品Rumour2(※ついでなので、コチラもヨドバシカメラへ→コチラ)もあったのですが、同社のバイワイアを縒って使うと素晴らしいとのブログの記述を幾つか見たので、迷いつつもSilverScreenを選びました。2.6mペアで5,200円也。安い!

で、まずは以前のシステムでスピーカーコードを換装。スーパーツィーター用に使用していたaudioquestCV-4.2を「高価だから」という阿呆な理由でメイン用に使っていたのですが、これをChordに。すると・・・・おーーっつ!良いではありませんか。音に太さが出てどっしりしました。やっぱり最初の印象通り、CV-4.2は高域用にしておくべきだった・・・。
折角アンプを買ったのに・・・。さて、結末は次章にて。

2015年5月17日日曜日

「ヘッドフォン祭」にて。

かつての“フォークソングの聖地”中野サンプラザ
本当に久し振りの中野サンプラザ。
かつてはフォークソングのコンサートやラジオ番組の公開録音で・・・。ん十年ぶり。
さて、目的は「ヘッドフォン祭」です。今や全国規模で行われていますが、フジヤエービック、即ち一販売店が胴元(?)。いやぁ、それにしても凄いイベントに発展したものです。感動しました。老若男女、国内海外入り乱れ、明らかにオーディオフェアより活況を呈しております。海外メディアの取材も入ったとか。出展されている知り合いの企業の方でも8割程度は知らないブランドだそうです。自前の音源を聴くのは当たり前で、自作らしいポタアンを取り出す方も。正直、ヘッドフォンに興味がない私は疲れました。いやはや、それにしても凄い!

その中で私が気になった二題。
一つ目はOlasonicさん。(※同社のナノコンポ関連ページはコチラ
バランス型ヘッドホンアダプター Olasonic NANOCOMPO NA-BH1(同サイトより)
アンプのスピーカー端子経由でバランス型ヘッドフォンを聴けるマシンを出展されていました。「性能の良いアンプの出力をそのまま利用しようというもの」との説明がありました。ケースがアルミ削り出しでズッシリ。同社のナノコンポと同サイズで格好良いですが9万円。面白いコンセプトですけどちょっと高いかな。(※コチラ

そして二つ目がSoundWarriorこと城下工業さん。(全くヘッドフォンとは関係ありませんが)
SoundWarrior クロックジェネレーターSWD-CL10(同サイトより)
此方のマイクロコンポは以前からとっても気になっていて。コンパクトながら、「CDデッキ」ではなく「CDトランスポート」、外部クロック同期可能という。加えて管球ハイブリッドのアンプなど。そそられませんか?(※同社サイトはコチラ)。
今日は場が場だけにスピーカーでキチンと聴けなかったし、読み込めないフォーマットのCDをお客さんに入れられてしまったとかで中で詰まってしまって、CDの音も聴けなかったのが残念でしたが、会社の方曰わく、新発売のクロックジェネレーター(※コチラ)。を使うと全然違いますよ、とのこと。6万円くらいだそうです。
それから、DAC直と、ハイブリッドアンプ経由との音の違いは体験できました。まぁ、違いは明白。好みで分かれるでしょうけれど、“感動”はなかったかも。ちょっと残念。

あ、モチロン立ち寄りました。“聖地”ブロードウェイには。
今や、中野で“聖地”と言えば、此処ブロードウェイ