2015年11月28日土曜日

AETとオヤイデのジョイント試聴会開催!

またしても試聴イベントに参加してきました。 「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 10周年記念 特別イベント」と銘打ったイベントであります。(※みじんこさんのブログでのイベント紹介はコチラ
講師は炭山アキラさんと、オヤイデの「みじんこ」こと荒川さん、AETは同社のカタログの裏表紙でも紹介されている小原さん。なんと、AETとオヤイデ電気のコラボによるケーブルアクセサリー試聴を行うというスペシャルイベントです。(下記各製品はそれぞれのサイトで参照ください。※オヤイデはコチラ、AETはコチラ
プリアンプ、パワーアンプ、CDプレイヤーはLUXMANのそれぞれ1,188,000円コースで、スピーカーはB&Wの新製品94万円という豪華な布陣。
筆記具を忘れてしまったので記憶を基に記載するので順序等の誤りはご容赦いただきたいのですが、手順は以下の通り。(価格は総て税別です)
1. 送出機は総てLUXMANの純正ケーブルで、CD→プリはMonsterCableのお安いRCAケーブル、プリ→パワーはアクロリンクのXLRケーブル、スピーカーケーブルはカナレの安そうな物。(総てクオリティ的には優秀な物との炭山さんの言)。スピーカーは金属製スタンドに直置き。
 ⇒良い音です。 (なんと普通な感想・・・)
2. CDの電源ケーブルをオヤイデの「BLACKMAMBA-Σ V2(26,000円)」に
 ⇒オヤイデらしいどっしりした音。(↗:以下、効果の加減を記号で表します)
3. プリの電源ケーブルをAETのエントリー機種「EVO-1302S AC(1.8m 18,000円)」に
 ⇒音に張りが出て好ましい変化(↗↗)
4. CD→プリのRCAケーブルをオヤイデのエントリー機種「PA-02 TR V2(1.0m 10.700円)」に
 ⇒これまたどっしりオヤイデらしく変化(↗)
5. CD→プリのRCAケーブルをAETのエントリー機種「EVO-0402SHRF(RCA)(1.0m 6,000円)」
 ⇒AETの方がスッキリして聴きやすい(↗↗)
6. プリ→パワーのXLRケーブルをオヤイデのリファレンスRCAケーブル「TUNAMI TERZO RR V2(1.0m 24,800円)」に
 ⇒おお、これは音に厚みが出てしかもスッキリしていて凄く良い(↗↗↗)
7. プリ→パワーのRCAケーブルをAETの一つ上の「EVO-0605SHRF(RCA)(1.8m 36,000円)」
 ⇒残念ながら、先程のオヤイデに比べると音が薄い(↘↘)
8. スピーカーケーブルをオヤイデのYラグ「TUNAMI Ⅱ SP-Y V2(2.0m 48,000円)」
 ⇒まあ、定石通り良くなった(↗)
9. スピーカーケーブルをAETの「EVO-1302S SP(2.0m 36,000円)」
 ⇒好き好きかなぁ(→)
10. インシュレーターとしてオヤイデのマルチベース「INS-BS(8,200円)」
 ⇒おお、低域が締まるし張りも出た(↗↗)
11. 上記にオヤイデのINS-SP(1,800円)」をプラス
 ⇒少しスッキリしたかな(↗)
ここでちょっぴり実験です。
インシュレーターの設置位置を端から少し中の方に移動。すると音がダレる。炭山さん曰わく「スピーカーの底も共振している。面設置のインシュレーターの場合は中の方に置くと共振が抑えられ低音が響かなくなる。できるだけ端に置くのがポイント。」とのこと。
12. インシュレーターの上にハメ込んだオヤイデのINS-SPをAETの「SH-2007HBA(2,400円)」に。なんと径がピッタリ(偶然だそうです)。
 ⇒あらま、変わった。音が少し"来た!"という感じになった(↗)
13. インシュレーターをAETのスパイクSH-3009S「(12,000円)」とベース「SH-3009B(12,000円)」
 ⇒まあまあ、よりスッキリ傾向かな(↗)
さて、ここでも設置位置の変更を試みます。「スパイクは平面タイプと違って位置の影響が出にくい」と炭山さんは言っていたが、やはり微妙に違いが出る。やっぱり「できるだけ端」が良い!
14. パワーの電源ケーブルをオヤイデのリファレンス機種「TUNAMI GPX-R V2(1.8m 36,000円)」
 ⇒うーん、大差ないけど少しは(↗)
15. プリの電源ケーブルをオヤイデのスペシャル「TUNAMI GPX-R V2のプラグとコネクタを「M1/F1(各23,000円)」に変更した物に。ハウジングの素材を変えたモノだそうですが高価です。
 ⇒価格程の違いはないような・・・(→)
16. CDの電源をAET「EVO 1304F AC(1.8m 36,000円)」
 ⇒おっ!より音のクリアさが出て来た(↗↗)
17. ここで最高峰の電源ケーブル登場!CDの電源をAETの最高峰「EVIDENCE AC HR(1.8m 420,000円)」に。ここですかさずオヤイデ荒川さんがCD→プリのRCAケーブルをリファレンス機種「TUNAMI TERZO RR V2」に変更。
 ⇒RCAの効果は前述のように明確にあるものの、電源は価格程の違いが出ているとは思えず・・・(→)
何はともあれ、めでたく最後が本日の中ではベストな音の組み合わせになりました!

もの凄く大雑把に言うと、エントリー機種は、オヤイデ重厚、AETスッキリ溌剌、という感じでしょうか。
本日私が気になったのが、
・電源ケーブル:AET「EVO 1304F AC(1.8m 36,000円)」
・RCAケーブル:オヤイデ「TUNAMI TERZO RR V2(1.0m 24,800円)」
・エントリーRCAケーブル:AET「EVO-0402SHRF(RCA)(1.0m 6,000円)」
・インシュレーター:オヤイデ マルチベース「INS-BS(8,200円)」+AET「SH-2007HBA(2,400円)」
と言ったところ。スピーカーケーブルは、うーん・・・。

最後にオヤイデの荒川さんと、AETの小笠原さんが感想として、オヤイデの素材がPCOCCから102SSCに変わったことで、音の傾向が両社似てきた、とのことでした。コラボが聴けて非常に楽しかったです。

因みに、雑情報ですが、AETの最高峰ケーブルEVIDENCE AC HRの日本で売れる数の半分はヨドバシさんで売られているそうです。凄いですねぇ。

長々と記しましたが、コストと効果はリニアな変化ではないことが良く解りました。当たり前ですが。

さて、本日の参加特典!
本日の参加特典
イベント後にAETもしくはオヤイデの製品購入者(何でもOK)にプレゼントが。オヤイデのRCAキャップ四個とAETの振動吸収VFE-10152S一枚とイオファインシール二枚でした。あー、楽しかった。

2015年11月26日木曜日

クロックレシーバーCCV-5も来たぁ !!

インフラノイズのクロックジェネレータCCG-525をひょんなことで入手した後、最初に考えたのは、外部クロック端子が付いたCDトランスポーターとかDACとかを手に入れること。しかし端子がついた機種は少なく高額で入手が難しいと解り、次なる標的はクロックレシーバーに。CDのクロック信号を抜き取って、クロックジェネレーターのクロック信号を付加し直すという代物。ところが、インフラノイズ社に問い合わせたが、既に生産は完了しているとのこと。あとは中古市場を待つしかないのだが、これがなかなか出てこない。
そこでやむを得ず、まずは、Behringer SRC2496(※同社サイトはコチラ、私の顛末はコチラ)、続いて結局Nmode X-DP1(※同社サイトはコチラ、私の顛末はコチラ)を入手して、楽しんでみた。これはこれでそれなりの効果があって喜んでいたのでした。

ところが、ある日突然、逸品館の中古ページにインフラノイズのクロックレシーバーが二種類出ているではありませんか。CCV-5(※同社サイトはコチラ)と前衛機CRV-555(※逸品館のレビューページはコチラ)であります。よりによって二機種同時に出るとは、逆に悩んでしまう。前者が税込みで41,040円のところ27,500円、後者が91,800円のところ39,800円。貧乏性で後者の方が良いかもと思ったのですが、インフラノイズ社に問い合わせたところ「開発時期、製造時期が異なりますので 使用ICの性能差があり 当然CCV-5のほうが音質は良くなっています。(文面ママ)」との回答が。「当然」と言われてしまえば迷いませんな。あっさりと前者を選択。
インフラノイズ社クロックレシーバー CCV-5

かくして外部クロック入力端子を持つマシンが過剰な状態に・・・。

まあ、何はともあれ実験を。
今回は以下のような実験を試みました。

CDプレーヤーは逸品館のDV6600/KAI(※逸品館の製品ページはコチラ)。
曲はチャイコフスキーのイタリア奇想曲(ロンドン交響楽団)。

① CDプレーヤー(光デジタル出力)→DAC(X-DP1:クロックジェネレーターから44.1KHzでクロック入力)→アンプ
② CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:44.1KHzクロック入力)→アンプ
③ CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:外部クロック入力無し)→アンプ
④ CDプレーヤー(アナログ出力)→アンプ

因みにクロックケーブルも、RCAデジタルケーブルもPROCABLEおススメのBELDEN 1506A(※コチラ:同社に問い合わせたところ、クロック伝送もこのケーブルが良いそうです)にしてみました。

さあ、結果です。
実験前は、期待も込めて、④ < ③ < ① < ② との予想でしたが、果たしてその結果や如何に・・・、
④よりクロックを入れた方が良かったです。わずかですが。冒頭のトランペットのファンファーレが音の輪郭がハッキリしているのにキツくない音になる、という感じ。太鼓もドンと前に出る。②と③も傾向は同様なのですが僅差ですね。
では、①と②、もしくは③とはどうかと言うと、光と同軸の違いがあるので同列では比較できない感じ。①の方が音は柔らかくなるんです。
 光と同軸の違いを無視して好みだけでいえば、④ < ① < ③ ≦ ② でしょうか。

ちなみに上記で外部クロックを44.1KHzにしたのは、CCV-5の取説に「44.1KHzをお勧めします」との記載があったから。 これも周波数を切り替えたら安定するまで時間がかかるそうなので比較は難しいですね。正直、解らないです、切り替えた直後の音の違いは。CCV-5が96KHzまでしか対応していないので、192KHzで聴くことはなくなるのかなぁ。当たり前ですがクロックジェネレーターを192KHzにすると、CCV-5経由では音が出なくなりました。
さてさて、結論。クロックレシーバーは無くても良かったかなと。まあ、判ってはいたのですがけれど・・・。それでは、どんな接続にしようかなぁ。

2015年11月18日水曜日

Chordケーブルの妙!(光ケーブルの巻)

以前記載しましたが(※旧記事はコチラ)、偶々入手したChord CompanyのLANケーブルが非常に良かったことから始まったChord信仰。
 ※Chord Companyの公式サイトはコチラ
 ※日本の輸入代理店のアンダンテラルゴ株式会社の公式サイトはコチラ

その後、スピーカーケーブルも入手し、さらにご満悦だったのだが、NmodeX-DP1入手に伴って配線をこねくり回し、光ケーブルが必要になった。(というより、無理やり欲しくなった)
何時ものヤフオクさんを調べると、あるではないですか!
「Chord Optichord 光デジタルケーブル ミニ-角 5.0m」
おー、日本未発売 !!
しかし、一方が丸端子だし、5mは不要だなぁと。

上記の輸入代理店では光ケーブルは扱っていないようだし(※これに関しては後述)、Amazon.co.ukを見れば色々出ているが日本への輸送はNG。そこで、代行輸入業者さんに見積もりを依頼した。ついでに日本では扱っていないRCAケーブルやデジタルRCAケーブルも。

■Chord Crimson Vee 3 RCA Interconnect 0.5m GBP65.00
■Chord Prodac Vee 3 Coaxial Digital Lead 0.5m GBP70.00
■Chord Optichord Optical Digital Lead 1m GBP60.00
輸入送料 GBP42.00
----------------------------------------------
原価計 GBP237.00 = \45,267 (GBP1=\191.0)
代行基本手数料 \500
代行手数料 \3,000
国内送料 \580
納税手数料/関税相当分 \500
----------------------------------------------
税抜合計金額計 \49,847 代引手数料 \300 ----------------------------------------------
小計 \50,147 消費税 \4,011
----------------------------------------------
合計 \54,158

1ポンドが190円になっているとは・・・。
手数料も少なく良心的ではあるのだが、やはり割高。イギリス在住の知り合いに頼もうかなぁ。


結局気持ちを抑えられず、取り敢えずと5mの片方丸端子を入手してみました。やむを得ず丸→角の変換ジャックを装着しての試聴です。変換ジャックとの接続具合が微妙で若干手惑いましたが、音出し成功。
以前はAudioquestのSidewinderでしたが、違いが出ますねぇ。音が太くなった感じと言えましょうか、情報量が増えたような感じ。
変換ジャックをつけながら!ケーブル長が5mもありながら!
ますます信心が深くなって行きます。Chordケーブル、これまで外れ無し !!

さてここで信者の皆様に朗報です。上記の日本輸入代理店のアンダンテラルゴ社にサイトで問い合わせを行ったところ、同社サイトに記載されている以外の商品も、同社の輸送に合わせて購入可能とのことでした(何と、回答がお電話だったのには驚きましたが・・・)。光ケーブル(1m)は1万円くらい、上記のRCAケーブル(0.5m)は1万4千円程度と思われるとか。
うん、これは良いかも。嗚呼また、ムクムクと物欲が!
Chord Optichord toslink digital optical interconnect(同社サイトより)

2015年11月10日火曜日

DSD録音の夜明け!

見逃していたのですが、KORGから入力端子付きのDACが出るのですね。
KORG DS-DAC-10R(同社サイトより)
KORGから11月発売のDS-DAC-10R(※同社サイトはコチラ)。
詳しい内容が、藤本健さんの記事で掲載されていますが(※AV Watchの記事はコチラ)、うーん、「待ってました!」という感じ。
「アナログレコードのDSD化」を謳っていますが、フォノ入力だけでなく、ライン入力にも対応しているので、SACDのプレイヤーからのLine出力のDSD化も可能と言うことになります。
こ、これは・・・。MR-1を入手したばかりなのに・・・。

添付されているAudioGate4で録音するようなので、何らかの方法でPCに音声入力して・・・と思ったのですが、残念ながら録音に対応するのは新製品だけのよう。
6万円くらいですが、うーん・・・。
ま、何にしてもSACDのDSDデータ化ができるようになるのは良いコトです。
めでたし!

ついでと言っては何ですが、吉田苑さんの店長ブログで知ったのですが、DSD音源のストリーミング再生のテストをやっていますね。
(※コチラから)
こちらもKORGが頑張っているようです!

2015年11月5日木曜日

Nmode、我が家に降臨!

ついにNmode製品をゲット。
入力モードが多様で評価の高いD/AコンバータのX-DP1であります。(※同社サイトはコチラ
D/Aコンバータ Nmode X-DP1(同社サイトより)
勢いでやらかしてしまいました。
「何時かNmode」と思っていましたが、外部クロック入力もついているのが決め手となって購入を決定。そうして結局、このような接続法になりました。
新たな接続図
これで聴き比べです。
まずは5種。(上図を簡略化した図を下部に示します)

① PC(リッピングデータ)→(D)→BEHRINGER SRC2496→(D)→Marantz NA6005→(A)→アンプ
② PC(リッピングデータ)→(D)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
③ CD→(D)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
④ CD→(A)→アンプ
⑤ PC(リッピングデータ)→(D)→BEHRINGER SRC2496→(A)→Nmode X-DP1→(A)→アンプ
※(D)はデジタルケーブル、(A)はアナログケーブル
概略図
確かに違いますね。
④ < ① < ⑤ < ② < ③
右に行くほど鮮明さが増し、膨らみが出ます。
但し、①②⑤の違いは好みの差でしょうか。⑤が滅法明るく元気!
チャイコフスキーの「1812年」の実際の大砲や大伽藍の鐘鳴を使用した録音を聴くと、差が明確に出て面白かったです。

次に、以下も比較します。
⑥ クロックジェネレーター周波数変更比較
⑦ X-DP1内蔵クロック、外部クロック比較

クロックは安定するまで時間がかかると思われ、明確な違いは即座には感じられませんでした。残念!

外部クロック使用のメリットはもう少し時間をかけて探ってみたいと思います。

X-DP1の実力の程はまだこれからですが、明瞭さは素敵です。
電源ケーブルは自作のNanotec#308.(※コチラです)にしています。
それにしても、こうしてみると「BEHRINGER SRC2496」は良くできているなと感心しますね。音の膨らみなど、X-DP1の方が勝りますし、操作し難いですが、端子も豊富ですし、コスパは異常に高いと改めて感じました。散々散財してみてようやく解る哀しさよ。そして、そろそろスピーカーの限界を知る哀しさよ・・・。