2015年8月30日日曜日

外部クロックの威力は?・・・SRC2496導入

ナカムラ・ケーブル!
のっけからサウンズ・ナカムラのスペシャルケーブルです。
まず一本は新たにゲットしたDSDレコーダーKORG MR-1用に、RCAプラグ→mini単頭プラグのBelden0.75mLR都合二本と、クロック用0.75m一本、合計22,000円。特に後者は中村さんの超オススメだそうで「10万円クラスのモノにも負けない!」と豪語されていた物。ちょっと予算オーバーですが、期待してしまいます。

前者はSA-CDやアナログレコードをDSDデータ化したらどうなるかを試すため。
そして後者はインフラノイズのクロックジェネレーターCCG-525(※コチラ)を格安で入手してしまったことから、また色々ゴソゴソやってる中でのお楽しみ。
外部クロック活用のために購入したのがBehringer SRC2496(※同社サイトはコチラ・日本総代理店サイトはコチラ)。とにかく多機能。inputもoutputも、デジタルはRCA、光、XLR。アナログはXLRでinもoutも装備。D/AコンバータもD/Dコンバータも付いていて、そして外部クロック入力まで。32kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz、16/20/24bitの変換可能。これで3万円以下。色々試したい場合は「一家に一台」を提案いたします。
万能コンバーターBehringer SRC2496(同社サイトより)
Yahooオクだったのですが、我が家の超近くのリサイクルショップと判ったため、若干高額ながら迷わず入札(最終的に15,000円なり)。落札品を直接授受したのは初めて。本当に家から直ぐの店なので、包装もせず、むき身で持って帰りました。奥さんにも見つからず、一安心。

さあ、接続です。
色々機材も増えたので悩んだ結果、若干疑問が残る接続になっております。
今回の接続
コストやスペースの問題からやむを得ません・・・。

さあ、気を取り直して音出し。実験項目は沢山あります。
1.SRC2496→NA6005と従来からのDS-DAC-10のアナログ出力との比較
2.SRC2496→NA6005のD/AコンバートとSRC2496のアナログ出力との比較
3.SRC2496によるアップコンの効果
4.外部クロック入力の効果
5.中村さん製クロック・ケーブルと普通のケーブルの比較
その結果は、超ザックリで恐縮ですが、かけた労力とコストには見合わない感じ。
確かにアップコンした方が若干音の膨らみが良いし、外部クロックの方が本当に若干キレが良くなるのですが、聴き比べないと判らない程度。中村さんの自信作のクロックケーブルは確かに普通のケーブルより艶が出て良い感じ。何時ものアナログと比べると、確かに中域の伸びがあるのだが、うーん、好みかな。曲にもよるし。


今日のまとめ。
・SRC2496はクセがなく、オールマイティに対応してくれて重宝しそうです。
・外部クロックの効果はあるのだけれど期待したほどではなかったです。
以上、もう少し試行錯誤が必要だし、楽しかったけれど、うーん…。

2015年8月23日日曜日

DSD録音(オリオスペック イベントより)

本日、オリオスペックさん主催のイベントに参加した。(※オリオスペック・PCオーディオ公式サイトはコチラ、イベント告知はコチラ
オリオスペック イベント告知

バイオリン、フルート、ピアノのトリオの生演奏を録音して、その場で再生してみて確認するイベント。

まずは3人で演奏。
録音はSONYのPCM-D100(※SONY公式サイトはコチラ)の内蔵マイクによるワンポイント一発録りだけに、それぞれの楽器の音圧が整わず、また天井も低いライブハウスでの演奏、ピアノもアップライトという悪条件だけに決して良い録音とは言えないまでも、DYNAUDIOから出される音は非常にナチュラル。
次に、(DSDでは多重録音が出来ないため)録った音源をスピーカーで再生した音に合わせ、生で演奏を重ねて録音する。演奏者の方が、「自分の楽器の再生音があまりにリアルなので、生の音との区別がつかず、最初は戸惑った。」と仰っていました。

でも、ぶっつけ本番の多重録音は、正直言ってあまり良くなかった。
微妙なズレがノイズとなり、音楽として今ひとつ。
しかもそれだけでなく、重ね録音時に感じた“再生音と生演奏音との若干の違和感”が、多重録音した音を聴いた時に強調された感じ。録音そのものより、生音とスピーカーによる再生音との違いが如何ともし難いのです。「最初の録音の再生音と、重ねた音との区別がつかない」と仰る観客からの感想はあったのだが、やはり・・・。

私の奥さんは声楽をやっているのですが、音楽をやっている人たちにオーディオマニアが殆どいません。「だって生と音が違うもん」と言って全く興味を示さず。身も蓋もありませんな。

ちなみに、“ついで”といった感じで生録音した2.8MHzDSDと2.4bit88.2kHzPCMの比較試聴もしました。PCMの音は“棘がある”音で、その違いは歴然でした。

さて、実はKORGのMR-1をヤフオクで入手しました。
SA-CDのリッピング用に使用していたPS3が壊れてしまい、(闇の)修理屋さんから「修復不能」との回答があってがっかりしたばかりで、アナログ出力したSA-CDを2.8MHzDSDで録音した音とSA-CD、CD各々をリッピングの音との違いを近々確認したいと思ってワクワク。アナログレコードのアーカイブにも使おうかな。
あ、もちろん「奥さんのコンサートの生録音をする」という建前になってます。一応。

2015年8月14日金曜日

ネットワークプレイヤーNA6005見参。

音楽聴くのにわざわざPCを立ち上げることに疑問を感じ、ネットワークプレイヤーを物色。(ネットワークプレイヤーを買いたいだけ)
DSDには対応させたいので、この時点で最近の機種に限定される。最近の機種と言えば、BDやDVDプレイヤーにネットワークプレイヤー機能がついている。そこで、Pioneerの新製品であるBDP-180(※コチラ)に期待を寄せた。2.8までとはいえDSDにも対応しているし、4KやSA-CDにも対応している。これは良い。発売を待ってヨドバシカメラに出向くが、BDプレイヤーとしての展示はあるけど、ネットワークプレイヤーとしてのデモは行っていないという。まあ、仕方ないかな。加えてヘルパーさん曰わく「ネットワーク機能には期待しないでください。ローコスト化のために基板も共通化しているからノイズも乗るだろうし、ネットワークプレイヤーをメインに考えるならばおススメできません。」とキッパリ。まあそうでしょうねぇ。納得せざるを得ません。
で、改めて物色すると、お安いのではDENON DNP-730RE(※コチラ)。コスパは抜群だし機能的にも充分。個人的にはデザインが今一つ。それから対抗はMarantzのNA6005(※コチラ)。NA6005の方は、かの逸品館さんも改造版(※コチラ)を出す位だから素性は良いのだろうと勝手に解釈。それにしても、コンポのようなものでなく、ヘッドホンアンプの延長のようなのないかしら。電源の問題じゃないよね。多分NA6005の中身なんかスッカラカンでしょうね。

最終的には素性の良さに期待したのと、運良く中古が出ていたのとでNA6005を4万円で購入。私にとっては初Marantz!
This is Marantz.というデザイン(同社サイトより)
さて、仰々しく大きな箱が届き、開梱の儀。予想通りデカいが軽い本体を取り出し、セット。RCAジャックの間隔を広くとるなど色々と気遣いは感じます。Marantzデザインは昔風ですね。

音出しです。
第一印象は普通の音だなぁ。おとなしめです、非常に。グイッと押し出すでもなく、妙にカッチりするでもなく、抑揚もなく、ただ“ペロンと出しました”という感じ。何時ものマリンバの高音の響きの美しさにも欠けます。音は綺麗ですが、素っ気なく掴み所がない感じ。悪くはないし、何時ものPC経由と大きく違う訳ではないです、けっして。暫く音出しを続けて行きます。

ネット上で書かれていますが、スマホ版のコントロールソフトは今一つです。まあ、Marantzに限らず、この手のアプリは同様の観があります。反応が悪くて一々待たされイラっとします。結構重要なのになぁ、アプリの完成度は。決して“おまけ”と考えてはいけないと思うのですが、如何なものでしょう。

2015年8月1日土曜日

Nmodeの生きる伝説。

“伝説の人”に会いに出向いた。
Nmodeの布村さんである。(※公式サイトはコチラ
“伝説の人”というのは私が勝手に言ってるだけだが、大企業のOBで物づくりまでやって、キチンと会社を存続させるのは稀有な例であり、本当にスゴいと思う。しかも1bit一筋に。元は技術者みたいだけどこちら1bitの時は営業担当だったのに。
場所はONKYOショールーム、吉田苑さんの東京OFF会である。
午前中の自由参加の時間に伺った
そもそもが会議室内で音響特性も良くない会場だけれど、良い音は幸せになれますね。
コンパクトなスピーカーで、これだけ量感があって伸びがあって。これが本当にCDの音かしら、と、溜め息が。
新製品(7/27発売)のX-PM100と、X-PM7(※公式サイトはコチラ)の聴き比べでは、本当に性格が異なり面白かった。中を見たらトランスの大きさの違いがくっきり。「サンプリングの違い(20MHzと12MHz)だけじゃないんだよね。配線から輻射への対応とか、全く違う。」と布村さん。後者は低域が太くて元気な感じ。だけど、こちらの方が好きな人もいるだろうな、きっと。私は前者でしたが・・・。
その前の週にTechnicsの試聴会に参加したけど、音は綺麗なんだけど、音がつまらなくて、感動が湧かないことに我ながら驚かされたけれど、今日は素直に楽しめた。「Technicsも昔はコンパクトなのにビックリするほどスゴいスピーカーとかを作ってたんだけどね。当時のメンバーいなくなっちゃったしね。」と、これも布村さん。「会社辞めて自分でアンプ作ったら全然違う音が出るんだよね」と語る布村さんの目は輝いていました。楽しい音って何かなぁ。Technicsのサウンドが日本のエレクトロニクス企業の現状を現しているような・・・。大袈裟だけど本当に。
「次にやりたいことは?」と尋ねると、「サンプリングも20MHzになったし、これからはDACやネットワークプレイヤーや全部オールインワンになって行くんだろうな」とのことでした。私がX-PW1(※コチラ)のクラスが好きだとお伝えすると、「ニアフィールドで音がイイのがホントに楽しいよな」と仰っていた。期待してますよ、布村さん!
相変わらず黒ずくめの布村さん