2015年12月29日火曜日

Chord Cable Magic その2

前回の記事の続報で、新たに導入したChordケーブル(※同社サイトはコチラ)の試聴の印象記です。
ふと思い立ち、CDプレーヤーからの音と、クロックレシーバー経由でDACを通しての音と比較してみました。
チェロとコントラバスのデュオです。ん?CD直の方が好きな音?
確かにクロックレシーバー経由の方が澄んではいます。しかし、好き嫌いで言うと・・・。更に同音源をリッピングした物とも比較。DACが同じこともあって、クロックレシーバー経由の物とリッピングの音の傾向は一緒だが、ほんの少しリッピングの方がより大人しくなる。88.2KHzにすると差が少なくなる。

以前、クロックレシーバーCCV-5導入時に試聴印象の比較を記した。(※過去記事はコチラ:読み返してみると面倒臭い書き方だなと我ながら反省・・・)
この際と同じ音源(チャイコフスキー 大序曲1982年)で改めて聞いてみる。

前回にならって一覧を記すとこんな感じ。
① CDプレーヤー(RCAデジタル出力)→クロックレシーバー(CCV-5:44.1KHz外部クロック入力)→DAC(X-DP1:44.1KHz外部クロック入力)→アンプ
② CDプレーヤー(アナログ出力)→<Chordケーブル>→アンプ
③ NAS→PC→DDC→DAC→アンプ

前回は「冒頭のトランペットのファンファーレが音の輪郭がハッキリしているのにキツくない音になる、という感じ。」と書いたが、先鋭さは①だが、トランペットの強さが②が勝る感じ。大伽藍の鐘の音や大砲ドカンといった複雑に音が絡まる部分はクロックレシーバー経由やリッピングの方が美しいのは確かだが、ストリングスやホーン等もCD直の方が好ましい。間違いなく“好み”の問題だが、少し雑味がありながらも中域の押し出しが強いCD直、すなわちChordケーブルの傾向が好きだ。と言うことで、③ ≦ ① < ②と言う結果。前回との違いはCDからアンプへのケーブルがISODAからChordに変わったこと。
うーん、これも単に依怙贔屓なのか??
それも含めてChord Cable Magic!

2015年12月27日日曜日

これが、Chord Cable Magic!

CHORD COBRA VEE3
必要もないのに手に入れた、我が愛すべきケーブル会社、Chord Company社のラインケーブル。(※同社サイトはコチラ、日本の輸入代理店はコチラ
迷った末に、CDからアンプへの経路を変更してみた。以前使用していたのは「究極のケーブル」とも言われるISODAケーブル(型番不詳:※同社サイトはコチラ。同社サイトは製品情報が皆無で、販売店サイトの方が内容豊富。※例えばコチラ)。

それでは試聴。最近お気に入りの、Gavriel Lipkindのバッハの無伴奏チェロ組曲で比較してみます。チェロの独奏です



“クセのなさ”が売りのISODAケーブルからChordケーブルに変更してみてビックリ。

「・・・音が軽い・・・」

期待の大きさ故に、第一印象は肩透かしに近くいもの。ところが直ぐに別の印象に変わる。それは「軽々しい」のではなく「軽やか」であることが解るのだ。正確に記すなら「軽やかだけど艶っぽい」。ISODAの方が「分厚さ」があり、そして演奏者は「此処にいる」と明確に解る。ISODAはコンサートホールの前列に位置する座席なのに対し、Chordは二階席前列に居るイメージか。Chordはホールの響きや余韻を楽しむようなイメージであり、その美しい余韻が艶を感じさせ、ウットリとさせるのです。おお、これが「Chordケーブルのマジック」か‼︎
何しろ気持ちがイイ。ゆったりと聴くことができる。余韻に浸れる。
また一歩、Chordケーブルの世界に足を踏み入れてしまった。
音の傾向からして、アンプもQUADが欲しくなるなぁ。

2015年12月21日月曜日

AET EVO 1304F AC の力!

先日のオヤイデ・AETコラボ試聴会(※顛末はコチラ)で、特に気になったのが2機種。RCAケーブルがオヤイデのTUNAMI TERZO RR V2(※商品ページはコチラ)、そして電源ケーブルがAETのEVO 1304F AC(※商品ページはコチラ)だ。
この内、AETの電源ケーブルを取り敢えず入手してみました。我が家でAETのケーブルはお初です。
AET EVO 1304F AC(同社サイトより)
まず気になったのが「4芯平行構配置」というその構造。スピーカーケーブルでも4芯は情報量が増して効果は絶大ですし、必ずや電源ケーブルでも!加えて過日のイベントで「4芯をどう繋ぐかを実験して一番良かったものに決めた」と仰っていた。赤は赤、白は白で結ぶと良いそうです。
4芯平行構配置
それほど硬くはなく、取り回しし辛いという程ではありません。
まずは、X-DP1の電源ケーブルを純正品から交換してみました。
うん。どっしりと、ハッキリとした。立体感があります、ハリがあります。
何処で使うと効果的なのか、試行錯誤が必要と思い、次に大元でタップに電源供給しているケーブルを変更してみました。通常使用しているのはBLACK MAMBAです。これはより違いがハッキリとしました。スタジオ録音かホールでの録音か、その空気感の違いがより明確に出てくる。キレもあるし、こちらの場所の方が効果がより鮮明。楽しみな逸品です。
うわっ、また配線と言うか組み合わせを変更しなければ!

一方、最も興味深かったRCAケーブル、オヤイデのTUNAMI TERZO RR V2ですが、完成品は高額なので、切り売りケーブルを購入して自作しようとしたのですが、オヤイデの店舗の方に伺うと「太いので作業は難しいよ」とのこと。プラグの口径適用がたとえ9mmをクリアしていても配線するとプラグの中に納まりにくいそうです。うーん、悩むところです。

と言ってる内に、突如CHORD COBRA VEE3 1.0mがaudiounionで出現し、ついゲット。 17,280円 のところ8,980円也。日本では既に現行品ではなく、イギリス本国では70ポンドで販売しているものです。
CHORD COBRA VEE3(同社サイトより)
なんせChord社のケーブル大好きなのでつい。
試聴は後日のお楽しみと言う訳で。

2015年12月12日土曜日

スーパーツィーターを新たに投入。(DigiFiイベント報告)

“ Digi Fi ”主催のイベントに行ってまいりました。(※協賛のエンクロージャー製作会社、株式会社奥澤のブログはコチラ
イベント会場は東京駅傍のONKYOショールーム地下
Digi Fi no.19、no.20(no.20はコチラ)に附録のスピーカーを使っての楽しみ方を実演するイベントです。会場が狭いこともありますが、試聴会は立ち見(立ち聴き?)の方もいっぱい。
試聴会はこんな感じで。

no.19の附録フルレンジ一発の再生から試聴はスタートします。エンクロージャーは奥澤のMDFのバスレフ(※コチラ)。
「附録のスピーカーなのに良く鳴るなぁ」という印象です。でも、ビッグバンドになると奥行き感の無さは如何ともし難い。
続いて同じく奥澤の2ウェイエンクロージャー(※コチラ)にチェンジ。容積が大きくなって低域が強まり、スーパーツィーターの効果で高域も・・・という定石通りの変化。スーパーツィーターの効果が出ます。
さて、試聴はフロントロードホーンへと続きます(※コチラ)。ココでは最もベーシックなマウントキット(※コチラ)で取り付けたスーパーツィーター単独の音も聴かせていただけました。バックロードホーンらしい音が楽しめましたし、やはりスーパーツィーターは効果絶大ですね。奥行きも全く違います。
さらに奥澤製の二機種のツーウェイ・エンクロージャーも順番に。桜の無垢材の物はクロスオーバー周波数を下げ気味にしたそうで、音の響きは柔らかいですが、音としてはバックロードホーンの方が好きでした。勿論、附録ではネットワークが付いてませんので、周波数の調整はお好み次第。
その他のオプション類はコチラでどうぞ。

この他、現場で得られたno.20の附録のスーパーツィーターに関するTipsを幾つか。
■二番目に紹介したツーウェイ・エンクロージャーの場合、スーパーツィーターは逆相にした方が良い結果が得られたとか。各自の環境でお好みで試して欲しいとのことです。
■スーパーツィーターとして自己主張を強くするため、若干強めの設定になっている。少し落として使ってもらっても良い。
■アルミ削り出しのツィーター用エンクロージャー二機種(※コチラコチラ)の違いは、附録のスーパーツィーターの周辺のプラスチック部をそのままにするか、外して使うかの違いだそう。メーカーの方はコストのためにプラスティック部が鳴ってしまうので取り外して(簡単に取り外せます)使用するタイプのエンクロージャーの方が良いのではとのことでした。
■最も興味があったアルミ製のコチラには、必要な材料は揃っており、「コストの関係から細い線ですが銀線にしました」ということで、内部配線用のケーブルも同梱されています。
■同梱のコンデンサーを替えるだけで音が変わるし、まずはベーシックなマウントキット(※コチラ)でいろいろなパターンを試してみては?とのおススメ。こちらのキットは軽いので、例えば陶製のタイルを買って両面テープで固定し、ゴム脚を付けると良いとのことでした。

おススメに従って、私もひとまず一番シンプルなマウントキット(※コチラ)を購入。通販では入荷待ちになっていますが、イベント会場では少しだけ販売していました。家に帰って早速工作の時間です。マウントキットは木工ボンド以外は総て揃っていてお手軽。

そして試聴です。我が家は邪道な環境で、ツーウェイスピーカーにチャンネルデバイダー経由でYL音響の古いツィーターを設置しています(※コチラ)。年齢と共に高域の聴こえが悪くなっていることや、音楽によって効果の善し悪しもあり、純粋にスーパーツィーターが活躍する土壌が無いのですが、無理を承知で比較試聴をしてみると、確かにYL音響よりも若干強めに高域が出るものの、正直言って大きな差は出ません・・・。ま、何時ものように馴らしですね、しばらくは。