2015年10月27日火曜日

生録小僧ふたたび。

おもちゃがまた一つ。
X-Y方式ステレオマイクAT9943
audio-technicaのステレオマイク AT9943(※同社サイトはコチラ)である。
既報の通り、DSDポータブル録音機KORG MR-1をゲットした故、当然の流れに於いて・・・(?!)
ステレオマイク数あれど、やはり一番欲しかったのはRODENT4(※公式サイトはコチラ)。存在感たっぷりなのだが5万円近くする。殆ど使わないだろうから、ちと厳しい。
で、何時ものYahooオク・チェックで発見したのがこれ。同じX-Y方式だし。安易な考えで、15,501円でゲット。

実は私、かつてポータブル録音機、と言っても巨大な、SONYカセットデンスケ(※audio-heritageサイトはコチラ)やVictor KD-2(※audio-heritageサイトはコチラ)を担いで、時にはVictorのバイノーラル・ヘッドホン・マイクなどで、鳥の声や都電の音を録っていたのでした。バイノーラル・ヘッドホン・マイクを久々に調べてみると、所有していたのはHM-200(※「ラジオ・ラジカセミニ博物館」さんで紹介されていました。コチラ)。スゴイでしょ?発泡スチロールの実寸大の人頭にマイクを付けたヘッドフォンを被せて録るんです。狂気の沙汰ですな。デカいし、重いし、結構高額ですね。あー、懐かしい。

当時、私は中学生。文化放送で「生録ジョッキー」という番組があって、そこで活躍されていたのが、文化放送で効果音を担当されていた玉井さん(※同社Twitterで少しだけ片鱗が紹介されてました。コチラ) 。本当に"神"のような存在でした。10年後に、仕事で頻繁にこの"神"にお会いでき、仕事をご一緒させていただけるとは、本当に嬉しかったです。

ああ、ワクワク。ホールでの録音が楽しみなのである。

2015年10月12日月曜日

またも電源ケーブル。Nanotec#308.

何で市販の電源ケーブルは長いんだろう。
ぶっとい電源ケーブルばかりがうねうねと。短いのにするためには自作しかないか。ならば何処のケーブルにする?
ふと思い出したのが、先月開催されたAudioAccesory誌のイベント(※コチラ)で聴かせていただいたナノテック・システムズのPC-TripleCを使用して同社お得意のコロイド液を浸した新製品「PowerStrada#308」。"10周年記念商品"と言うところもミソ。
ナノテック・システムズ PowerStrada#308(同社サイトより)
実物は写真のように青くはなく、紫系の色。ぶっといながら柔らかくて使い回しし易い。以前購入したままの音楽の友出版社のムックの付録の電源ケーブル・キット(※オヤイデさんのブログでの紹介はコチラ)があったので、プラグはこれを流用することに。(オヤイデのP-029+C-029青カバーバージョンとのこと)
線そのものがぶっといため、ムックでも福田雅光さんが薦めていらしゃるFurutechの電源用YラグFP-209-10(R)(※コチラ)を使用。このYラグを使用するだけで作業はずいぶん楽になった。
そして、完成形は以下。
自作電源ケーブルnanotec+OYAIDE
メッシュチューブを被せたのと、真ん中の金属はスタビライザーとして、D.I.Y.ショップで見つけたパイプとキャップを用い、中にはグリーンカーボランダム#16(※神田砥石工業のサイトはコチラ)を充填。しかし、その効果は未知数・・・。(スタビライザーの有る無しを比較する勤勉さがなくスミマセン)

さて、そのサウンドの傾向や如何に。それ以前に使用していたのはオヤイデTUNAMI NIGO。
第一印象は、低域が美しく広がったこと。音がスッキリしたこと。
「音源の持つ繊細さや空間表現に、力強いクレッシェンドと自然なデ・クレッシェンド(音量の減衰)を、無理なく表現する」と同社サイトに記載があった。繋いだ当初は、中域に関しては以前のオヤイデの方が・・・と感じていたのだが、慣れるに従ってPOPSでは、その歯切れの良さが気持ち良くなってきた。でも、やっぱり中域の押し出しがもう少し欲しいかな?取り敢えず、もちろん採用です。

2015年10月10日土曜日

コンパクトなSACDプレイヤー探しの旅路の果てに。

SACDが欲しくなった。
既述のようにYamahaのユニバーサルプレイヤーは所有している(※顛末はコチラ)のだが、無性に欲しくなったのだから仕方ない。
セレクト条件の第一はコンパクトなこと。絶対条件。奥さんに見つからないように。
すると、DenonのCX3辺りがメジャーどころではある(※Phileweb Databaseはコチラ)。他にはないかと物色してみると、選択肢は少ないし中古狙いとなってしまうが、SONY SCD-X501(※Phileweb Databaseはコチラ)。その他、お手軽で中古が出ている、ONKYO DV-SP205(S)(※同社サイトはコチラ)。そして、それより音が良いとの評判のONKYO DV-SP155(S)(※同社サイトはコチラ)。この辺りが省スペースタイプでは有力候補。
一方、薄さ追求でも良いかもと調べると、ソニーやパイオニアから4.5~6.5cmの高さのユニバーサルプレイヤーが。 薄型のユニバーサルプレイヤーは音質的には難しいかと思ったのも事実。

と、逡巡する中、ひょんなことから逸品館の中古で発見したDV6600/KAI (※同店サイトはコチラ)。逸品館チューンだったら良いかも。サイトでも「このクラスでは避けられない、いわゆるデジタル臭さと呼ばれる「硬さ」「平面的で音が広がらない」「細かい部分が再現されない」などという悪癖は完全に解消し、AIRBOWの高級機同様のリラックスした自然な音で音楽を心ゆくまでお楽しみ頂けます。(同店サイト DV6600/KAIページより引用)」。おお、これは期待大!しかも中古で2万円台。よしっ!と思っていたら続いて出現したのがDV6001/KAI(※同店サイトはコチラ)。同店の質問コーナーで社長が語っていたのが「高域が前者、中域が後者」とのこと。高域が益々厳しくなる(年齢的に)私だけに、チョイスはもちろん後者。AIRBOWのインシュレーター“Switch Leg”(※同店サイトはコチラ)を装着し、専用高音質電源ケーブル CPSC-M/1.25mを付属したのあ「コンプリートパッケージ」だが、出品されていたのは電源ケーブルが欠品したもので、36,800円也。お買い得 !! で、ポチっ。
DV6001/KAI(同店サイトより

さて、届いた現物はズッシリ重く、安っぽくなくて良い感じ。電源ケーブルはProcable推奨のMonsterCableの非メッキのメガネケーブルにしました。
いそいそと試聴。え?面白くない音・・・。薄っぺらで深みが無い・・・。やっぱり薄型のユニバーサルプレイヤーはこんな物?元々が47,250円(マランツが発売時の標準価格)だから仕方ない?
KORGのポータブル1bitレコーダーMR-1でダビングしてみてもやはりスカスカ。

不安を抱えつつ、ちゃんとセットして(隠して)再度チャレンジ。
比較は以下で。
  1.Airbow SACD DV6001/KAI
  2.PS3によるSACDリッピング
  3.DSDレコーダーMR-1(プレイヤー Yamaha DVD-S2500)
  4.DSDレコーダーMR-1(プレイヤー Airbow DV6001/KAI)
  5. CDリッピング
順位は御想像通りでした。
1.>2.>4.>3.>5.
何のヒネリもなくて恐縮ですが、実際にそうだったので仕方ない。
DV6001/KAIは最も情報量が豊富で奥行きありました。先の試聴はSACDの盤そのものがプアーだったようで、一安心。同じMR-1のダビングでも違いはありました。そりゃあプレイヤーの志向が影響しますわな。

DV6001/KAIは結構満足。この価格で昨今のやすものプレイヤーのような軽くて物理的なスカスカ感がなく財貨感もあり。
音も表情豊かで、ノイマンのモルダウの管と弦の絡まりやうねりがゾクッときました。やっぱりSACDはプレイヤーで聴くのが一番かな。