2016年10月16日日曜日

期待の新製品2つ。

秋は オーディオイベントシーズン。
東京インターナショナルオーディオショー
9月30日から10月2日まで開催の「東京インターナショナルオーディオショー」(※公式サイトはコチラ)に続き、この週末は「東京オーディオベース」(※公式サイトはコチラ)に出向いてきました。
昨年の会場とはすぐ近く、お茶の水と秋葉原の中間地点にある昌平橋そばのホテルのワンフロアを使っての開催でした。
トークショーに出演予定だった漫画家の浦沢直樹さんが直前の不倫報道で急遽出演取りやめになったり大変そうでしたが、こじんまりしながら各ブースではキチンと音も聴けたし「インターナショナルオーディオショー」よりずっと良かったですね。

中でも感心したのが、TAOCブースで試聴を行っていた新しいスピーカー。(※同社サイトはコチラ

AFC-L1(同社サイト公開のPDFより)
同社のサイトにもPDFしか掲載されていなかった(2016.10.15原材料)が、中々艶っぽい音を出す(※Philewebの紹介ページはコチラ)。最近、TADなどの試聴会に物見遊山で出掛けてみたものの、その音に首を傾げて帰って来ていただけに、予想外に驚いた。ユニットはスキャンスピーク製の3way。「ユニットメーカーではないのでベストなユニットを選べた」とのことで、それぞれ同社お得意の鋳鉄リングをかませて振動が他に影響を与えるのを抑えたそう。
クラシックからジャズ、女性ボーカルと様々なジャンルを鳴らしたが、低音の豊かさだけでなく、声の艶が良く、ゾクッとするサウンドでした。一本100万超えですからお呼びでない観はありますが、他のブースで聴いたどのスピーカーをも凌駕していました。アンプはアキュフェイズ。それも影響していることでしょう。ちなみに、テレオンで試聴できるそうです。

さて、次なる収穫が光城精工ブース(※同社サイトのアクセサリーページはコチラ)。
新製品の電源ケーブルはSAECから提供を受けている(プラグの取り付け法やメッシュチューブの違いによりサウンドは異なるそうです)など、色々語られていましたが、最も注目したのが、仮想アースを出すとの情報。まだ試作で、同社の現行タップに組み込んだ状態の物(下記のようなイメージでした)が展示されており、偶々、オーディオユニオンのアクセサリー館の方が色々質問していました。
展示されてた仮想アース試作機はこんなイメージ(光城精工タップの画像に合成して作成)
試聴は意外にも左右のスピーカーのマイナス端子にアースを取り付けます。残念ながら途中入室だったので比較試聴はできなかったのですが、デモ終了後、お聞きしたところ、

  • 色々試したが、アンプ等に繋ぐよりスピーカーに繋ぐ方が効果があった。もちろんアンプに繋いでも効果がある。
  • 年内に3万円を切る価格で出したい。
  • スピーカーであれば一台の仮想アースから二本ケーブルを引き回して左右のスピーカーに繋ぐことも可能。

とのことだった。
これは期待できる代物です!

※2016年12月5日追記:
光城精工の仮想アースが発表になりましたね。今日、気づきました。
デザインが上記と全然違う・・・・。イベントの時は↑こういうデザインだったんですってば、本当に。
光城精工 新製品の仮想アース “ Force barEP ”(同社カタログより)
※同製品公式サイトはコチラ
イベント時の宣言通り、年内発売3万円以下を実現しましたね。
うーん、欲しいかも・・・・。

2016年10月2日日曜日

艱難辛苦の末に、C.E.C.ベルトドライブプレイヤー+DACを満喫。

CDは購入して即リッピングというやり方だったが、物欲ムックリ。
それはC.E.C.のCDプレイヤーTL53Zの佇まいに惹かれたから。(※商品ページはコチラ
C.E.C. TL53Z(同社サイトより)
幅20cm近くしかなく、ドライブへのアクセスは蓋を手動でスライドオープン!スタビライザーを載っけてベルトドライブ。うーん、手がかかるし一々面倒。でも惹かれる、止められない。
で、結局同社製DAC DA53も入手するに至った(※商品ページはコチラ)。理由はAES/EBUの効果を味わいたかったから。物欲イッキ!
AES/EBUも装備したDA53の後ろ姿(同社サイトより)

両方共にオークションでは比較的価格が抑えられている。
TL53Zが237,600円のところ57,240円、DA53は85,300円のところ20,000円。頻繁には登場しないがコンスタントに登場するのでこまめにチェックを。

そうして手に入れたセットを組んで、さあ音出し。ところがデジタル(RCA)は音が出るのにXLRは無反応。新たに入手したWire WorldのXLRデジタルケーブルが悪いの?焦って変換ジャックやらアナログXLRケーブルやらを駆使して試すも結果は同じ。どう考えてもCDプレイヤーのXLR端子から信号が出ていない。幸い、落札したのがビックカメラからだったので連絡したところ、確認するから返送しろと。(箱は廃棄してしまったので結局池袋までハンドキャリーしたのだが)
私なりに“不具合間違いなし”と自信をもって返却したのですが、数日後の回答は意外にも「メーカーのテストでは問題がない」と。そんなはずが…と冷や汗。送り返していただき、再度セルフチェック。いやいや、どう考えても出力してないでしょう。もしやと思い、新しいAES/EBUケーブルも買ってみたけど結果は同じ。私の実験法に問題があるのかしらと、再度サービスに実験法について問い合わせしました。すると「DACもケーブルも合わせて送って欲しい」の一点ばり。わたしとしては、またも「問題なし」という結果では申し訳ない、という思いなのだが、致し方なく纏めて送付して回答を待った。

その結果、やはり機器側のトラブルだったそう。
「AES/EBU端子の2番ピンの直角に曲がっている個所が破断していた」とのこと。何故、症状の再現・非再現があったのかについては、DACの機種によって「2番ピンが破断していてもコンバーターの信号検出方式の違いにより再生できる」のだそう。DA53は“再生できない”方だったのだとか。
結局、端子を交換していただき、無事バランスケーブル2種でも正常に再生したとのこと。一本買い足して損したけど、まあ当方に間違いがあったのではなくホッとしたし、修理していただき有難かったということで、まずはめでたし。C.E.C.のサポートの方、ありがとうございました。偶々出品者がビックカメラであったが故に、サポートも動いてくれたのでしょう。オークションの危うさを感じた一幕でした。

見た目やスライドドアの感触は満足。驚いたのはリモコン。何しろデカくて重い。凶器になるほどの重量感。電池交換蓋もねじ止めという凝りようには驚かされた。
さて、改めて音出し。
「骨太であり、且つ、歯切れが良い」というのが第一印象。

さて、第二のポイント、RCAデジタルとの違いや如何に。
INFRANOISEのクロックレシーバーCCV-5経由の音なのだが、比較すると、微差ながらAES/EBUの方が骨太感が増す。うん、良いかもしれません。

話は変わって、偶々、逸品館のサイトで中古の「サウンドリマスターRMS-1000」なるものを見つけてしまった(※同店の評価ページはコチラ)。INFRANOISE製で、95,000円のところ32,000円。曰く「音が生まれ変わる」。良いじゃないですか。
インフラノイズ社 RMS-1000(同社サイトより)
“Session”と“Ensemble”という切り替えがついていて、曲によって切り替えができる。前者は“歯切れ重視”、後者は“響き重視”と言ったイメージの違いが明確に出ます。とは言え、格別音が良くなるとは言い難いところで、ま、そんなものかな・・・。
ついでに、CHORD Cadenza.REFERENCE 1.0m、45,360円のところ12,399円もオークションでゲット。何がついでだかも解らなくなってきました。

奇しくも、東京インターナショナルオーディオショウで素晴らしいシステムの音を聴いた後に我がシステムを聴いてみれば空しくなるばかり・・・。オーディオへの散財にもそろそろ打ち止め感も出てきたような。