- 日本オーディオ:DG-5000G(※同社後継機種のサイトはコチラ)
- オルトフォン:7N・SDL-001(※Philewebデータベースはコチラ)
- SAEC:STRESS FREE DIGATAL-6N
- Pro Cable:ベルデン 1506A(※同社サイトはコチラ)
- オヤイデ:AS-808B V2(※同社サイトはコチラ)
- 三菱電線工業:BW58(※同社企業サイトはコチラ(当該機種の掲載は無い))
- サウンズ・ナカムラ
- (飛び入り参加のアンテナケーブル)AVINITY:AYAT/LA(※輸入商社「yukimu」サイトはコチラ)
- DH Labs:D-750(BNC/1.0m)(※同社サイト(販売サイト?)はコチラ)
上記ラインナップの後半の6種を試します。Pro Cable(ベルデン 1506A)は同社にクロック用の最適品はと問い合わせたところ薦められた線種。オヤイデ(AS-808B V2)は同社が「クロック用」と謳っているもので、これを常用中。三菱電線工業(BW58)はヤフオクでゲットしたもの(BNCケーブルは競争相手が少なくて良いですな)で銀線ながら1,700円で入手できました。 クロックは長さに影響を受けやすいと聞くので1.5mとちょっと長いのが残念ですが、どうでしょう。サウンズ・ナカムラ(素材不明)は「クロックにはこれ!」という中村さんの絶対の自信によりクロック用として購入した物で日頃はDAC(X-DP1)に向けて使用しているものです。最後のAVINITYは間違えて購入したアンテナケーブル。同社はPhilewebでも特設ページを設けていますが(※コチラ)、ドイツでは非常にメジャーな会社のようで、「安くて高品質」がウリだそうです。F接栓変換ジャックを装着して参加させました。そして最後にDH LABS。元値は二番目に高額ですが、BNCケーブルなので中古はお手軽でした。アメリカのスタジオエンジニア御用達のケーブルで「特別に研磨され たシルバーコート高純度OFHC単線導体は、DHラボの誇るAir Matrix誘電体で分厚く包み込まれ(同社サイトより引用)」ているそうです。「クロック用」とは謳っている物ではないのですが、折角のBNCなのでクロックケーブルとして試してみます。
さあ、改めて比較してみた結果です。曲は賑やかな管楽器で始まる「ローマの松(小澤征爾さん指揮(小澤さんグラミー賞おめでとうございます!!))」
まずは常用のオヤイデからPro Cableに変更。滅法明るい、但し少し軽薄。高音が明るすぎるのかしら、薄っぺらく感じてしまう。続いて三菱電線。私は銀線は初めて。「音がキツくなる」という人もいらっしゃいますが、わたし的には高音の響きも太さも前の二つより好印象。そして中村さんケーブルは、贔屓目もあって一等賞!最も高音部の伸びがありつつどっしりしている、気がする。径や硬さは違うけれど、音の傾向は三菱電線と同様なので、中村さんケーブルは銀線なのかな?? 続いてAVINITYは予想外に善戦。解像度には若干欠けますが元気が良く厚みはあり、価格を考えると結構な物です。そしてDH Labs。うーん、これも良いです。パッと聴きでは、大人しいのですが、奇麗にキチンと繊細に再現するイメージでした。
続いて「クロックレシーバー→DAC」の経路です。
クロックケーブルはPro Cableにし、敢えて「クロック用」と謳っているオヤイデも参戦させてみます。
しかし、クロックレシーバーCCV-5のデジタル入出力端子はBNC・RCAがついているのですが、一方のCDPやDACはRCA。このため変換ジャックが必要となり、少しでもクオリティを追い求めたい、と思って探したところ、発見したのがCANARE製品。BCP-RCAJ(BNC♂-RCA♀)、BCJ-RCAP(BNC♀-RCA♂)(※同社サイトはコチラ)
CANARE 左:BCP-RCAJ 右:BCJ-RCAP(同社サイトより) |
さてさて、聴き比べです。結果的にはDH Labsの勝利。クロックの比較の際と同様に、Pro Cableは明るく軽く、オヤイデは若干もったり(落ち着いていると言えば落ち着いてる)。SAECもオヤイデに似た傾向で、オルトフォンはSAECよりは少し厚みが出て。そして、三菱がパッと聴きで音が立体的になって煌びやかでもあり厚みもあり。日本オーディオは三菱を少しだけ控えめにした感じ。AVINITYは一瞬厚みが出た感じなのですが、やや粗い。そしてDH Labsは若干控えめに聴こえるのですが、その実、きめ細かな再現性、特に静寂時の微かな音の表現力が素晴らしく、何より前後奥行き感が増したところが最も満足です。
「CDP→クロックレシーバー」の部分が中々取り換えにくい構造になっているため、この辺りで精も根も尽き果て、「エイや」で暫定版として決めたのが、「クロックジェネレーター→[AVINITY]→クロックレシーバー、CDP→[三菱電線]→クロックレシーバー→[DH Labs]→DAC」というセレクト。正直言ってだんだん解らなくなって来てしまっているのですが、音の広がりが出て繊細にもなり、「良くなった」と信じることにします。クロックケーブルはオヤイデとAVINITYとの比較でしたが、煌めきでAVINITYに軍配を上げたけれど、今一つご不満。「クロックレシーバー→DH Labs→DAC」は決まりとして、ここでもう一つの選択肢として「クロックジェネレーター→[三菱電線]→クロックレシーバー、CDP→[日本オーディオ]→クロックレシーバー」を念のため試してみることに。すると、大きな変化とは言えないのですが、これが一番しっくり行く感じです。
ひとまず決着させますが、クロックケーブルはもう少しお気に入りを見つける努力(1万円未満で)が必要かもしれません。オヤイデの銀ケーブルDB-510(※コチラ)か、それともAirbowのクロックケーブルMSC-060(※コチラ)か、はたまた今回気に入った三菱電線のいつも売り切れCX-1(※コチラ)か、 「銀線」でググっていたら発見したSoundHouse輸入のZAOLLAのZBNC103(※コチラ:3,888円とは安っ!!)、といったところが候補ですかね、今のところ。
いずれにしても、ProCableが総て一気に補欠になってしまいましたねぇ。価格の割に本当に健闘してくれるのですが・・・。