2016年10月16日日曜日

期待の新製品2つ。

秋は オーディオイベントシーズン。
東京インターナショナルオーディオショー
9月30日から10月2日まで開催の「東京インターナショナルオーディオショー」(※公式サイトはコチラ)に続き、この週末は「東京オーディオベース」(※公式サイトはコチラ)に出向いてきました。
昨年の会場とはすぐ近く、お茶の水と秋葉原の中間地点にある昌平橋そばのホテルのワンフロアを使っての開催でした。
トークショーに出演予定だった漫画家の浦沢直樹さんが直前の不倫報道で急遽出演取りやめになったり大変そうでしたが、こじんまりしながら各ブースではキチンと音も聴けたし「インターナショナルオーディオショー」よりずっと良かったですね。

中でも感心したのが、TAOCブースで試聴を行っていた新しいスピーカー。(※同社サイトはコチラ)

AFC-L1(同社サイト公開のPDFより)
同社のサイトにもPDFしか掲載されていなかった(2016.10.15原材料)が、中々艶っぽい音を出す(※Philewebの紹介ページはコチラ)。最近、TADなどの試聴会に物見遊山で出掛けてみたものの、その音に首を傾げて帰って来ていただけに、予想外に驚いた。ユニットはスキャンスピーク製の3way。「ユニットメーカーではないのでベストなユニットを選べた」とのことで、それぞれ同社お得意の鋳鉄リングをかませて振動が他に影響を与えるのを抑えたそう。
クラシックからジャズ、女性ボーカルと様々なジャンルを鳴らしたが、低音の豊かさだけでなく、声の艶が良く、ゾクッとするサウンドでした。一本100万超えですからお呼びでない観はありますが、他のブースで聴いたどのスピーカーをも凌駕していました。アンプはアキュフェイズ。それも影響していることでしょう。ちなみに、テレオンで試聴できるそうです。

さて、次なる収穫が光城精工ブース(※同社サイトのアクセサリーページはコチラ)。
新製品の電源ケーブルはSAECから提供を受けている(プラグの取り付け法やメッシュチューブの違いによりサウンドは異なるそうです)など、色々語られていましたが、最も注目したのが、仮想アースを出すとの情報。まだ試作で、同社の現行タップに組み込んだ状態の物(下記のようなイメージでした)が展示されており、偶々、オーディオユニオンのアクセサリー館の方が色々質問していました。
展示されてた仮想アース試作機はこんなイメージ(光城精工タップの画像に合成して作成)
試聴は意外にも左右のスピーカーのマイナス端子にアースを取り付けます。残念ながら途中入室だったので比較試聴はできなかったのですが、デモ終了後、お聞きしたところ、

  • 色々試したが、アンプ等に繋ぐよりスピーカーに繋ぐ方が効果があった。もちろんアンプに繋いでも効果がある。
  • 年内に3万円を切る価格で出したい。
  • スピーカーであれば一台の仮想アースから二本ケーブルを引き回して左右のスピーカーに繋ぐことも可能。

とのことだった。
これは期待できる代物です!

※2016年12月5日追記:
光城精工の仮想アースが発表になりましたね。今日、気づきました。
デザインが上記と全然違う・・・・。イベントの時は↑こういうデザインだったんですってば、本当に。
光城精工 新製品の仮想アース “ Force barEP ”(同社カタログより)
※同製品公式サイトはコチラ
イベント時の宣言通り、年内発売3万円以下を実現しましたね。
うーん、欲しいかも・・・・。

2016年10月2日日曜日

艱難辛苦の末に、C.E.C.ベルトドライブプレイヤー+DACを満喫。

CDは購入して即リッピングというやり方だったが、物欲ムックリ。
それはC.E.C.のCDプレイヤーTL53Zの佇まいに惹かれたから。(※商品ページはコチラ)
C.E.C. TL53Z(同社サイトより)
幅20cm近くしかなく、ドライブへのアクセスは蓋を手動でスライドオープン!スタビライザーを載っけてベルトドライブ。うーん、手がかかるし一々面倒。でも惹かれる、止められない。
で、結局同社製DAC DA53も入手するに至った(※商品ページはコチラ)。理由はAES/EBUの効果を味わいたかったから。物欲イッキ!
AES/EBUも装備したDA53の後ろ姿(同社サイトより)

両方共にオークションでは比較的価格が抑えられている。
TL53Zが237,600円のところ57,240円、DA53は85,300円のところ20,000円。頻繁には登場しないがコンスタントに登場するのでこまめにチェックを。

そうして手に入れたセットを組んで、さあ音出し。ところがデジタル(RCA)は音が出るのにXLRは無反応。新たに入手したWire WorldのXLRデジタルケーブルが悪いの?焦って変換ジャックやらアナログXLRケーブルやらを駆使して試すも結果は同じ。どう考えてもCDプレイヤーのXLR端子から信号が出ていない。幸い、落札したのがビックカメラからだったので連絡したところ、確認するから返送しろと。(箱は廃棄してしまったので結局池袋までハンドキャリーしたのだが)
私なりに“不具合間違いなし”と自信をもって返却したのですが、数日後の回答は意外にも「メーカーのテストでは問題がない」と。そんなはずが…と冷や汗。送り返していただき、再度セルフチェック。いやいや、どう考えても出力してないでしょう。もしやと思い、新しいAES/EBUケーブルも買ってみたけど結果は同じ。私の実験法に問題があるのかしらと、再度サービスに実験法について問い合わせしました。すると「DACもケーブルも合わせて送って欲しい」の一点ばり。わたしとしては、またも「問題なし」という結果では申し訳ない、という思いなのだが、致し方なく纏めて送付して回答を待った。

その結果、やはり機器側のトラブルだったそう。
「AES/EBU端子の2番ピンの直角に曲がっている個所が破断していた」とのこと。何故、症状の再現・非再現があったのかについては、DACの機種によって「2番ピンが破断していてもコンバーターの信号検出方式の違いにより再生できる」のだそう。DA53は“再生できない”方だったのだとか。
結局、端子を交換していただき、無事バランスケーブル2種でも正常に再生したとのこと。一本買い足して損したけど、まあ当方に間違いがあったのではなくホッとしたし、修理していただき有難かったということで、まずはめでたし。C.E.C.のサポートの方、ありがとうございました。偶々出品者がビックカメラであったが故に、サポートも動いてくれたのでしょう。オークションの危うさを感じた一幕でした。

見た目やスライドドアの感触は満足。驚いたのはリモコン。何しろデカくて重い。凶器になるほどの重量感。電池交換蓋もねじ止めという凝りようには驚かされた。
さて、改めて音出し。
「骨太であり、且つ、歯切れが良い」というのが第一印象。

さて、第二のポイント、RCAデジタルとの違いや如何に。
INFRANOISEのクロックレシーバーCCV-5経由の音なのだが、比較すると、微差ながらAES/EBUの方が骨太感が増す。うん、良いかもしれません。

話は変わって、偶々、逸品館のサイトで中古の「サウンドリマスターRMS-1000」なるものを見つけてしまった(※同店の評価ページはコチラ)。INFRANOISE製で、95,000円のところ32,000円。曰く「音が生まれ変わる」。良いじゃないですか。
インフラノイズ社 RMS-1000(同社サイトより)
“Session”と“Ensemble”という切り替えがついていて、曲によって切り替えができる。前者は“歯切れ重視”、後者は“響き重視”と言ったイメージの違いが明確に出ます。とは言え、格別音が良くなるとは言い難いところで、ま、そんなものかな・・・。
ついでに、CHORD Cadenza.REFERENCE 1.0m、45,360円のところ12,399円もオークションでゲット。何がついでだかも解らなくなってきました。

奇しくも、東京インターナショナルオーディオショウで素晴らしいシステムの音を聴いた後に我がシステムを聴いてみれば空しくなるばかり・・・。オーディオへの散財にもそろそろ打ち止め感も出てきたような。

2016年8月28日日曜日

試聴会 二題

この週末も二つの試聴会を体験した。

一つ目はスピーカー。
伝統の三菱DIATONE。
StereoSoundの小原先生の記事(※記事はこちら)で絶賛しており、ちょうど同社が九段下に造った視聴室(※同社サイトはこちら)での集いがあったので出向いてみた次第。
試聴会場の様子
同社のスピーカーはカーオーディオ用として細々とビジネスを継続しているが、言うに及ばず歴史は古く、今年で70周年。もはや伝説と言っても良い状況。今回のスピーカーは製品化前の開発段階での試聴会であり、それにも興味を引かれた。
司会の方が最も力説していたのが「スピーカーの歴史は振動板の素材の歴史」と言うこと。振動板のベストはダイヤモンドで、音速10,000m/秒に達するのに対して、今回開発した素材はNano Carbonized high Velocityで6000m/秒だという。(良く解らないのだが)
試聴素材はボーカルものやJazzのトリオやオーケストラでリッピングデータやCD、アナログと様々。さてさて、先陣を切ったのは女性ボーカル・・・うーん、綺麗だけど薄べったい感じ。色気も感じられない。続いてトリオ・・・スネアやシンバルの響きがやけに良いしピアノも弾ける。次に男性ボーカル・・・うーん、これも面白みに欠けるなぁ。そしてオーケストラは管楽器の響きはキリッとしている、し過ぎている。ちょっと疲れるかも。(あくまで個人の感想です・・・)
カーオーディオとの関連で16cmのウーファーなのだが、エンクロージャーは意外に大きい。アンケートで「販売したら購入したいか?」という項目があったが、「いいえ」と答えた私。ごめんなさい。(あくまでも、あくまでも個人の感想です・・・)

次の日はAudio Unionアクセサリー館での試聴会。AiTECのスタビライザーΛ8.24のデモだ(※同社サイトはこちら)。AiTECといえば私も同社の電源フレッシャーΛ5.35の愛用者のはしくれ(※過去記事はこちら)。しかも村山さん(株式会社ポーカロ・ライン代表取締役 村山貞雄さん(※同社サイトはこちら))も関係しているとあっては行かない訳にはいかない。
機器の下に見える青いモノが今日の主役
AiTECの社長もお見えになっており、色々と説明をお聞きできました。現物は結構軽くてちゃっちぃ代物。一般的なインシュレーター機能も無くはないが、8割方は「絶縁」に主眼を置いた製品だとか。機器のボディを電気的に縁を切ることで音場が広がると言う。また、同社のΛ3.16で培ったノウハウで電磁波を整える機能もあるとか。製品のパッケージを製作した会社の人が、現物を持ち帰った際、車のラジオのノイズが無くなって驚かれたと仰ってましたが・・・。
CDPとアンプとタップの下に製品を設置してあり、有り無しでは確かに違いがあります。若干大人しくなる傾向がありますが、兎に角、耳あたりが優しくなります。「音場が全く違う」と社長は力説してましたが、個人的には耳あたりの方が違いを明確に感じられた。特に効くのは電源タップのようです。「for Digital」と称してますが、アナログプレイヤーにも効果はありました。パソコンやNAS、ハブにも効果は抜群で、「リッピングの音がよくなる」とか。
実演後に「コレがあれば仮想アースが要らなくなる?」と聞いてみたところ「私が言ったとなると問題になる」との回答で、まぁ、言っちゃってるも同然ですが。製品が3個入りなのも2万円以内にしたかったからのようです。見た目は今ひとつですが、削り出しで、コストがかかっているそう。意欲作ですね。

ついでに電源フレッシャーとΛ3.16のデモもやっていただきました。「三製品の効果の方向性は総て同一」と社長の言。電位を揃え、キチンと電気がお仕事出来るようにするのがAiTECH製品なのだそう。例えば電源フレッシャーは、電圧と電位のタイミングを整えることで力率を上げ、両者のズレにより必要となる無駄なパワーアップを抑え、無駄なパワーアップの結果発生する電磁波を抑えるのが仕組みだとか。使っていながら何も知らなかったです。設置するのは堅い場所に直置きが良いそうで、帰宅したらインシュレーターを外さねば!

次に不可思議なΛ3.16(※公式サイトはこちら)の登場です。お店に開梱したものがないと知るや「パッケージに入ったままでも効果がある」と宣う。無造作にパッケージのまま、ビニール包装のままでラックの前の床に無造作に置きます。通常15秒程度で良いところを30秒待って試聴。微妙ですが、確かに音圧が上がったような・・・。社長曰わく「パッケージのままだから効果は1/3以下ですね」と。うーん、解りません。「オカルトグッズと言われる」と社長は言ってましたが、正にそういった心境でした。Λ3.16が10万円以上ですから、そのノウハウも入れ込んだΛ8.24はお得と言うこと・・・?不思議だけど面白そうな商品です。

2016年7月9日土曜日

クリプトンの新USBケーブル。

前回の記事でご報告のクリプトンの試聴イベントで拝聴した新製品USBケーブルをオーディオユニオンで予約していたことを思い出した。(※前回記事はコチラ)
と言うことで、新製品のUSBケーブル UC-HRP1.0をゲット。税別8,000円のところ、イベント参加割引で税込6,000円也(※同社販売サイトはコチラ)。
クリプトンUSBケーブルUC-HRP1.0
最大の特長が、データ系と電源系のケーブルがシールドされて完全分離していること。ところがです。持ち帰ってから気付いたのが、私のシステムではパソコンにオプション・USBボードとBusPower-Proのダブルで電源系を分離していたっけ・・・。このケーブル最大の売りが意味ないじゃん・・・。

取り敢えず開封です。箱はご立派。しかし前回も記しましたがケーブルそのものは貧弱。写真を撮ってみました。1円玉ではサイズ感が掴みにくかったですね、スミマセン。
UC-HRP1.0のサイズ感
ケーブルの真ん中に線が走っているのが見えますでしょうか?これが、クリプトンが誇る「デュアル構造」ですね。

と言うことで、電源を切り離した効果は語れませんが、音質確認をしてみました。
比較する現行システムは、かの有名なHiVi附録超ショートUSB・Zonotoneで繋いである箇所(PC→DDCの部分)を取り換えてみる。
(と、ここで、パソコンが起動しなくなり、一週間の間が開いてしまいました・・・。)
さて、比較です。

クリプトンは素直な感じですが、力強さがZonotoneが勝り、私の環境での勝者はZonotoneに。
電源もPCから取る環境でしたら違う結果が出ていたかもしれません。申し訳ありません。

2016年6月18日土曜日

KRIPTON試聴会にてハイレゾ用USBケーブル発見!

audio union 御茶ノ水アクセサリー館 に無目的でふらりと立ち寄ったところ、顔馴染みの店員さんから「今日はリレー試聴会ですよ」とお誘いをうけ、クリプトンの会だったので参加してみました。(※ここはコーポレートサイトと販売サイトしかWebがないのですね。不思議な会社。アクセサリの販売サイトはコチラ)

メインは振動を抑える新素材「ネオフェード・カーボンマトリックス3層材」。機能性ポリエステルをベースにした制振材をカーボン板でサンドしたもの。不要振動を素早く制すると共に発生電流も流してしまうそうな。
この素材を使った製品は、コンセントプレート、電源ボックス、オーディオボード、インシュレーターと多岐にわたる。

先ずは、ケーブルはクリプトン製だが、いかにも安っぽい2口電源ボックスのアルミのコンセントプレートを新素材のCP-HR10(※同社販売ページはコチラ)に交換。(曲はマーラー3番)
HRコンセントプレートCP-HR10(同社販売サイトより)
低音がクッキリ澄み渡ります。オーケストラの響きが増し、音場がグンと広がるイメージ。思わずちょっと身を乗り出しました。ワクワク!

次にケーブルを全てクリプトンのPC-HR1000M-Triple C(※同社販売ページはコチラ)に交換。(曲はトムジョーンズ)
これもボーカルが明瞭になるし、イントロ部のドラムもクッキリするしで言うことなし。
続いて電源ボックスをPB-HR500(69,800円(税別)※同社販売ページはコチラ)から、上板を新素材にした新製品PB-HR1000(150,000円(税別)※同社販売ページはコチラ) に交換。
これは思いの外変化はなかったのですが、まぁ順当な変化といったところでしょうか。クリプトンの電源ボックスはもれなくフィルターが入るので、敬遠気味というのが正直な思いです。試聴会では折角フィルターのコトを説明されていたのですが居眠りして聞いてませんでした。すみません・・・。

続いてはCDPの下に新素材を敷き詰めたオーディオボードAB-HR5(70,000円(税別)※同社販売ページはコチラ)を敷きます。(曲はホテルカリフォルニア)
ぼやけた音像がクッキリ。見事に余韻が蘇ります。寝ぼけていた頭もスッキリ!目が覚めました。
さらにインシュレーターをIS-HR50(38,000円(税別)※同社販売ページはコチラ)に。これは背が高いモノで、プレイヤー本体のインシュレーターを介さないセッティングが可能です。今度は高域の綺麗さが際立ちます。価格を考えるとオーディオボードの前にこちらを試すべきかもしれません。クリプトンの方がボードやインシュレーターで「10万円のCDPが30万クラスになる!」と豪語されてました。

続いてUSBケーブルです。
クリプトンが特許取得しているデュアル構造。電源系とデータ系を完全分離して影響をなくしたモノで、0.5mで38,000円(税別)(※同社販売ページはコチラ)もする。現物を見ると、しっかりしたケーブルで2つの線の間にはセパレーターをかまし、手作り感満載。
クリプトンのデュアル構造(同社販売サイトより)
これをもっとお求めやすい価格でと作られたのが「パフォーマンスシリーズ」と銘うった新製品(※同社販売ページには未掲載)。線は細く、お世辞にも「オーディオ用ケーブル」らしくないのだが、銀メッキ銅線を使い、シールドもカンペキだとか。二本の線の間隔もリファレンスシリーズに合わせており「(4万円超えの)リファレンスシリーズと変わらないクオリティ」と言い切っていらっしゃいました。ビックリ !!
「一番売れている単線のUSBケーブル(メーカー名は分かりませんでした)」と比較します。実はこのケーブルが8,000円のために、無理して価格を合わせたそうです。(曲は彼の月の光)
いやはや、余韻が全く違います 。以前、麻倉先生の試聴会でお聞きしたように「響き命」の曲だけに、この変化は重要なポイント。実は試聴会後に一本予約してしまいました。早ければ来週月曜に入荷だそうです。
因みに人気のポタアン用の15cmバージョンもラインナップしてます。

USBケーブル購入は予定外の出費でしたが、やはり試聴会は楽しい!

2016年6月12日日曜日

オーディオイベント二題。

今週末はオーディオで忙しい。今日はStereo Soundのイベントとアナログオーディオフェアのハシゴです。
Stereo SoundはDigiFiの附録のヘッドホンアンプのイベントなのでヘッドホンを使ってない私には今一つだし、アナログオーディオフェアは先日の久々のアナログどっぷり(※コチラ)で疲れ果てたのがトラウマで、両方若干引き気味だったのですが、昨日の麻倉先生の試聴会で「明日はアナログオーディオフェアで試聴会やるよ」と言われたこともあって、何となくお出掛け。

先ずはDigiFiイベント「ハイレゾパーク」へ(※DigiFiのニュースはコチラ)
ハイレゾパークは目立たないギャラリーにて。
一度行き過ぎてしまった程、わかり難い地下ギャラリーで開催されていました。
今回は特にDigiFi附録のヘッドホンアンプにフォーカスを当てたイベントですが、日程的に敢えてアナログオーディオフェアにぶつけたのかと思いきや、偶々だそう。「開催場所も近いし両方ハシゴしてくれないかなと思ったけど客層が違うみたい」と仰ってました。
展示は何時ものOlasonicさんやシャーシの奥沢さんN2 Factoryさんなど。何気にOlasonicがNANOCOMPOのアウトレットで安く売ってたり。このスペシャルプライスもイベントならではの醍醐味です。
各種ヘッドホンやケーブル取り揃え
ヘッドホンは使っていない私ですが、「4、5万クラスのヘッドホンを聴くと凄いよ。同じ価格のスピーカーじゃ絶対に出ない音だよ。」とStero Soundの方。オペアンプの変更もできるし、ちょっと考えてみようかしらと物欲が頭をもたげてきました。危険です。

そしてアナログオーディオフェア(※公式ページはコチラ)。思いの外、凄い熱気です。驚きますね。因みに前日はもっと凄かったとか。
建物入口の案内が超地味なアナログオーディオフェア
当たり前ですが、アナログばっかり。来場者の年齢層高め。人にぶつかっても知らんぷり率高し・・・。(自分以外に無関心な人が多いです、本当に。ヘッドホン祭りの若者の方がよっぽど人が良い。(-.-#) おっさんの方が自己中?我が身を反省。)
各出版社も一堂に会してます
何処の試聴会も満杯でしたが、カジハラ・ラボ、サエクコマース、ポーカロ・ラインの3社連合「フォース」が主催する、潮先生の講演会に顔を出しました。以前、麻倉先生の試聴会でも紹介されていたVOXOA(※コチラ)で鳴らしますが、潮先生、「6万円でこの音は素晴らしい。カートリッジを変えれば凄く化ける!」と絶賛。リード線をSAECのPC-Triple Cに変えると、それだけでも違いがクッキリ。潮先生は「2,000円台のカートリッジに1万円のリード線付けるのははおかしいよ」と仰ってましたが其れ位変化の幅が大きいということ。それからSAECの電源ケーブル3種(PCOCC-A:57,000円、PC-Triple C:60,000円、PC-Triple Cの太い奴:95,000円)の比較試聴はやっぱり溜め息ものでしたね。パワーアンプの電源ケーブルを替えただけですが、違いが出ますよね。ただ、潮先生も「アクセサリーは機材の20%以内にすべし」と仰っていましたので、私の環境では最上位機種には手を出しちゃいけないのだと自らを諫めています。この他、潮先生の試聴会は雑学が織り交ぜられ楽しいですね。今日も「そうだったのか」という納得のお話が幾つかありました。

そして、麻倉先生はStereo Soundの45回転LPの試聴会。開始直前にズラリと階段まで入場待ちの列があったので一旦は怖じ気づきましたが、途中から忍び込めました。いやぁ、平凡な感想ですが、良い音ですね。石川さゆりさん特有の情念がいや増しされる感じ。良いですが、デジタルのぬるい音に慣れてしまった耳には、やっぱり疲れました・・・。

それから、初めてアンダンテラルゴ社のブースがあったのが嬉しかった。一社で一部屋確保する力の入れよう。大好きなChordカンパニーのケーブルを沢山見られて大満足でした。頑張っていただきたい!

そんな中、会場で今やハイレゾ・アニソンの第一人者の野村ケンジさんにお会いしたので、MQAの動向をお聞きしました。国内企業の動きがまだ見えないので何とも言えない状況だとか。「ヘッドホン業界の活況を支える若者たちが、ピュアオーディオの世界に入ってくるよう努力している」とのことでした。コチラも頑張っていただきたい!


「MQA」の素晴らしさは噂通りだった!

注目の音声圧縮フォーマット「MQA(Master Quality Authenticated)」の試聴会に出掛けてみた。またも麻倉先生の新宿ビックロでの月例試聴会で、今月のお題が「MQA」だったもので。
ビックロ 麻倉怜士先生 定期講演会

先ずは「MQAとは」。
曰わく、PCMではレートによって差はあるものの、音の立ち上がりから下がるまでがダラダラ。一方、MQAはキュッと立ち上がりパッと終わる。その結果、時間軸の解像度が高まり余韻が非常に美しい。そしてもうひとつの特長が「Origami」と称した圧縮技術。CD並みの転送レートでも高音質な再生ができるという。詳しくは価格コムに鴻池先生がレポートされているので参照ください(※価格コム紹介ページはコチラ:上記「MQAはキュッと立ち上がりパッと終わる」の図解もあります)。
※その他参考ページ:
 ■Philewebの開発者インタビューはコチラ
 ■推進役のMeridianのサイトはコチラ

試聴会はピアノ、弦、オーケストラ、ジャズなどの楽曲を、PCMとMQAの二つのフォーマットで次々に再生して行きます。
シンプルに申せば全く違います。PCMが曲によってはキンキン突き刺さって来るのに対して、耳あたりが優しく、成る程残響が美しい。一音ずつがふっくらしていて明瞭でありながら表現力があるというニュアンスです。

麻倉先生は以下のように表現されていました。
  • 192kHz/24bitリニアPCMは、情報量が多く、綺麗ではあるが単色系。加えて音の出方は真っ直ぐストレート。
  • 一方のMQAは、何より和音が綺麗。ドビュッシーの「月の光」のように音が何重にもなっている楽曲はそれが非常に出ている。低音、中音、高音それぞれにそれぞれの色がついているイメージ。
  • MQAは音の出方がグニュグニュ。
    ※注:「グニュグニュ」というのは解りにくい表現ですが、実際に聴くと良く解ります。グニュグニュなのです。反響がナチュラルで様々な音が重層になっている感じ、でしょうか。
  • MQAで聴くピアノ曲は、鍵盤のタッチ感が蘇る。響きのサブセットが見える感じ。倍音が美しく響き、合奏感と言うか、音の波の輻輳が聞こえる。
イタリアのピアノ「ファツィオーリ」を用いて、聖クローチェ美術館という石造りのホールで録音した「月の光」が一押しと言う、同席されていた音楽配信サイト「HQM(クリプトン)」の代表が仰っていました。「録音の現場にいたが、感動で涙が出そうだった。PCMの音を聴いた時は今ひとつだったが、MQAの音を聴いた時、現場の感動が蘇った。」
この言葉が理解できる程の違いが確かにありました。

実は試聴会の後で、クラシックの発表会に出向いたのですが、生のピアノの響きを聴きながら、「あ、音がグニュグニュしてる」と強く感じ、「倍音の美しさ」というニュアンスを思い出し、MQAの優秀さを改めて感じました。

でも、まだ対応しているDACは数が少なく、環境が整っているとは言えませんね。最も安いのが、4万円程度のMeridianのExplorer2(※公式サイトはコチラ)。選択肢が少なすぎますが、ONKYOも注力して行くそうですから期待しましょう。今日は聞けなかったけど、エンコーダーのアプリがが出てきてMQAフォーマットでCDのリッピングしても意味はないのだろうなぁ・・・。ま、いずれにしても楽しみです。