2014年9月28日日曜日

PC-Triple C はスゴイ、のか?

Philewebで発見した、PC-Triple C(Pure Copper-Continuous Crystal Construction:連続結晶高純度無酸素銅)の試聴会(※案内記事はコチラ)。
ヨドバシカメラ秋葉で開催され、主催は音元出版、講師は福田雅光先生。

以前記したように(※過去記事はコチラ)、いち早くSAECの世界初のPC-Triple C採用電源ケーブル、AC-6000を試してみた。その後もずっと使用しているが、押し出しは少ないものの、クセの無さ、素直さは噂に違わず。その後SAECはAC-7000という、もっと太い製品をリリース。外見だけでなく音も太いようで「音の性格が異なる」との評価のよう。うーん、羨ましい・・・・。
では、アコリバ流の処し方や、福田先生の評価は如何にとイソイソと。

デモの流れは以下。(基本システムはLuxman、Dali、合計300万円位だそう)
  1. 先ずは当然ながら、ベーシックなケーブル(電源は同梱品、音声はAudioQuestっぽい、スピーカーは縒り線の透明なもの)で。
  2. パワーアンプの電源ケーブルだけをアコリバPOWER STANDARD-tripleC-FM 38,000円(※商品ページはコチラ)に変更。
  3. パワーアンプの電源ケーブルだけを特製ケーブル(後述)に変更。
  4. プリアンプ、CDプレイヤーの電源ケーブルも特製ケーブルに変更し、更に音声ケーブルをアコリバ(RCA:LINE-1.0R-tripleC-FM 28,000円、XLR:LINE-1.0X-tripleC-FM 38,000円)に変更。(※コチラ
  5. 音声ケーブル両方をアコリバ(RCA:RCA-1.0tripleC-FM 168,000円。XLR:XLR-1.0tripleC-FM 188,000円)に変更。(※コチラ
  6. スピーカーケーブルをアコリバ(多分)SPC-tripleC(※コチラ)に。
  7. スピーカーケーブルを先述のアコリバ特製ケーブルに。
  8. 低音を特製ケーブル、高音をSPC-tripleCのバイワイヤに。
  9. 仮想アース、グラウンンディング・コンディショナーRGC-24tripleC-FM 68,000円(※コチラ)。ケーブルをこれまでのPCOCC-A楕円単線から、テフロン絶縁のPC-tripleC楕円導体に変更したそうです。これも、最初はプリに、続いてパワーにつなぎ、違いを確認。
  10. おまけで、USBターミネーターRUT-1 18,000円(※コチラ)をCDプレイヤーに。

上記の「特製ケーブル」の正体は、余り市販していない、アコリバ製の屋内配線用のぶっとい単線ケーブルEE/F-2.6tripleCのことのよう。あくまでも屋内配線用なので、電源ケーブルとして使用するのは「実験用」であり、「自己責任」だそうです。(Amazonでは、大阪の雄、シマムセンが取り扱ってました※コチラ
単線で、芯線の太さは、通常の商品がφ1.8なのに対してφ2.6だとか。確かにぶっとい、というか硬い!! 購入できる店は少なく、東京だとオーディオユニオンお茶の水アクセサリー館では取り寄せてくれた、という方がいらっしゃいました。アコリバの石黒さんは「公式サイトからメールで要望してくれれば特別に販売します」と仰っていました。購入したいけど、取り回しは厳しいなぁ。

さて、内容の詳細を。
まず冒頭に、福田先生、PC-Triple Cを熱く語ります。
ケーブルを「鍛造」するという嘗てない製法により、密度が高まり、(アコリバのサイトで詳しく紹介(※コチラ)) 、「癖が少なく、素直で、帯域が広く、エネルギー密度が豊かで解像度が高く、SNが優れており、欠点がない!可能性を秘めている!」と大絶賛!!
後は被覆や絶縁等で特徴づけできるそうです。

試聴は、マリンバ(マリンバデュオ ウィングス)、チェロ、女性ボーカル。なんと私が普段の比較試聴で使用するのと同じ構成ではないか!ちょっと嬉しい。

さあ、順を追って効果を私見で記します。
1.気持ち良い音。いいなあ、こんなシステム。
2.想像通り、皆が頷く程に違いが。音の厚みだけでなく、SNやら解像度やら、全部向上。言わずもがなですね。我が家でPC-Triple Cを使用した際に感じた「低音の押し出しの弱さ」は感じられません。
3.低音の太さが際立ちます。順当な改善。
4.輪郭がハッキリしました。音が立体的になり、感心しきり。
XLRケーブルはアースもキチンと接続してあり、“造りが違う”“これでこの値段は格安”と自慢されていました。
5.価格が大幅アップ。価格アップの理由としては、こちらは手作り。半田付けではなく、ネジ止め。プラグは一つ15,000円もする高級品。特にネジ止め用XLRプラグは市販されていないそうです。
福田先生曰く、「与える影響は、ケーブル50%、プラグ50%。プラグの影響は大きい」とのこと。そうそう、他の方が「プラグのメッキ」について質問されました。先生は“ロジウム”派だそうです。アコリバは特注の銀ベースのロジウムメッキを使用しているそうです。
さて肝腎の「印象差と価格差の関係」ですが、確かに解像度は格段に上がるのですが、低音が軽めになる印象。価格差を考えると「4.」の方が良いと感じてしまいました。
6.フッ素系の絶縁体に加え、ダミーチューブで効果を出しているそう。
ここで、それまで使用していたスピーカーケーブルを見て、福田先生がひとくさり。「一時期“極細多芯”が良いと言われたけど、今は絶対ダメ。芯同士で迷走電流が生じ、“にじみ”や“にごり”が生じてしまう。」とのこと。当然、音は飛躍的に美しく。音の響き、余韻が違います。
7.予想通りの結果。低音の出方が段違い。でも、取り回ししづらそうだなぁ・・・。
8.広がり感も出て、音の出方に余裕がある感じ。
ここでアコリバの石黒さんが「バイワイヤのスピーカーの場合は絶対にバイワイヤで接続しないと逆効果」「バイワイヤケーブルで繋いでもダメ」と熱弁を振るわれました。
9.「仮想アース」には興味津津。
最初はプリアンプに。効果覿面。“無し”だと高音域がキンキンしていたのが非常に和らぎ、聴きやすくなる。次にパワーアンプに繋ぎ替え。こちらも効果はあるが、何となく雑味はプリアンプの時より多い感じ。先生も「やはりプリの方が良いですね」と。
聴きやすくなり、SNも向上し、にごりも減る。再び先生「理由が解らないんですよ。ケーブルを替えると音が変わる。電流が逆流していないはずなのに、解説できないんです。」
アコリバの石黒さんも「不思議ですよね。つける前と後で電位差は無いんだけど、電磁波は若干減る。これが影響しているようです。」(といったことを仰っていました。よく理解できなかったけど・・・。)
10. これも凄い効果。福田先生も初めてだったようで、何回か付けたり外したりを要望して聴き比べされていました。「いやあ、効果がありますねえ。ビックリした。」
アコリバの石黒さんも「高いCDプレーヤーにUSBつける傾向があるけど、USBは通電しているから、機器を繋いでいなくても他の回路に影響を与えて、百害あって一利なし。」と断じる。

さて、本日の試聴会で最も印象的だった先生の言葉は次の二つ。
その1
「電源ケーブルは“運命線”。音声ケーブルは“生命線”」
・・・「電源が最も重要」という先生の言葉には“重み”と“納得”がありました。私の考えに間違いはなかった!
・ケーブルで音は確かに変わるけど、一番大切なのは電源ケーブルです。
・ブレーカーからの配線から替えたいけど難しい。そこで、まず、コンセントを替え、コンセントベースをつける。
・でも、壁コンにアンプのケーブルを直接繋いではダメ。ちゃんとしたケーブルを少し長めにとってテーブルタップをつなぐ。それだけでも状態は良くなる。必要ならばそこからさらに分岐させれば良い。
・電源は不思議で、電流が流れる以外のパーツで音が変わる。例えばタップの下にボードを敷く。ゴム足ではなく、ちゃんとした足をつけるべき。

さらに、試聴会の後、先生にお伺いしたのが「アイソレーショントランス」について。先生は「私は使いません」と即答。「ノイズがある場合は必要だけど、それ以外は使わない方が良い」とのこと。納得!でも、残念ながら、先生は、私愛用の電源フレッシャーAiTec5.35(※コチラ)を御存じなかった・・・。先生からすると“邪道”なんだろうなぁ・・・ちょっと哀しい・・・。

その2
「アクセサリーの善し悪しは“好き”か“嫌い”かではなく、“正しい”か“正しくない”か。正当な方法は絶対にある!」
・・・「こんなことは書けないんだけどね」と仰った上で先生はこのように語られました。深い!

その3
「アクセサリーに投じる金額はオーディオ本体の20%程度が限度。それ以上かけても、もったいない。」
・・・確かに。色々買い足す私のやり方が正しいとは決して思えないです、確かに。

嗚呼、楽しい試聴会でした。PC-Triple Cを開発された会社、プロモーションワークス(※コチラ)の方もお見えになっていて、こちらも熱く語られていました。現在の生産量は600kg/月ですが、2tにまで引き上げたいとか。
福田先生、そして、先生以上に熱っぽく、長く語ったアコリバの石黒さん、ありがとうございました。

2014年9月23日火曜日

“幻のケーブル”や如何に。ISODAの力。

ということで、ISODAケーブルが無事着荷。
(HA-08-PSR/1.0m 18,600円のところ6,800円で購入(逸品館))

早速現状との比較です。
現在使用しているのは、Tara Labs PRISM 22/0.6m。標準価格6,500円也。

「クセがない」「伸びがある」といった評価を受けるISODAケーブルですが、聴き比べすると「なるほど」といった感じ。良くも悪くも。

何時もテスト時に聴くマリンバそしてチェロの一音一音がハッキリしてくる感じ。若干音像が狭まるかな?という印象も。ピアノ曲や女声ソロなんかは綺麗かもしれません。

昔、リッピングしたPOPSが予想以上に酷く聴こえたのも「クセがない」せいかしら?

前のケーブルとどっちが好きかなぁ。押し出しが強い、Tara Labsかな・・・。

もう少し聴いてみます。“幻のケーブル”の第一印象でした。

2014年9月22日月曜日

幻のケーブル「ISODA」見参!

「イソダケーブル」とは何ぞや。
偶々サイトで目にして興味を持ちました。海外で好評を博しながら一時期生産を行っていなかったため「幻のケーブル」と呼ばれたと。
※企業サイトはコチラ
※イソダケーブルを扱っているショップ(職人商会)による紹介はコチラ
※「逸品館」の商品紹介はコチラ
「究極のケーブル」とも言われる銅線の周りをアルミで螺旋状に巻くという何とも不思議なケーブル。断面写真がエイリアンにでも出てきそうな面妖。
余り出回っていないものですが、旧機種ではありますが逸品館の中古ページに新着で掲載されているのを発見。ISODA HA-08-PSR/1.0m 18,600円のところ6,800円!迷わずポチッと。
そんで、ついでなので、スピーカースタンドの下に敷くべく、逸品館特製の合成ホワイトストーン2,160円      2枚    4,320円也。薄いので我慢、取り敢えずは。
折角なので、中古であったサンシャインの超薄型制振シートA-30(※公式サイトはコチラ)3,000円のところ、1,500円。金属と金属の間に制振樹脂を挟んで圧着したものだそうで、これもポチッと。
しめて送料850円。
木曜に大阪出張したので立ち寄ろうとしたのですが、時間が無くて断念したのですが、重い物を持ち帰る面倒さを考えれば安いものかな。また奥さんに叱られるけど・・・・。

2014年9月21日日曜日

その名は、“ レゾナンス・チップ・ゴールド ”ぉおぉぉ!

REQST「 RS-SQUARE」(※公式サイトはコチラ
ヤフオクで1,000円ぽっきり。(輸送費は700円ちょっとかかりましたが)
REQST製品は レゾナンス・チップ・コネクト(※コチラ)以来。

効果があると良いなと念じてそっと置く。その瞬間!・・・・何も起こらなかった・・・・。
想像以上に何も起こらなかった感じ。
うーん、残念。

期待していたんだけどな。今回はアンプの上に置いたけど、回転系の方が効果があるかも、と、懲りないヤツ。そうそう、REQSTのメルマガで知った、新型レゾナンス・チップ、その名も「レゾナンス・チップ・ゴールド」!!!!

曰わく、
「嬉しいことに、このたび新たな音質改善が得られる概念を発見することに成功しました。(中略)例えるならば、私達が今まで聴いてきた音楽という川は実のところ細く枝分かれした川でしかなく、
太い本流がすぐ横に流れているのを発見したという感じでしょうか。
従来聴こえていなかった別次元の音楽再現が、同時進行の時間軸に存在していたのです。
音楽のパラレル・ワールドと呼んでも大袈裟ではありませんし、今までの音楽の地球旅行が大気圏を突破して宇宙旅行できるようになったとも例えられるでしょう。」(REQST社メルマガより引用)

スゲー。文章の力の入り方もハンパないっす。

「レゾナンス・チップ・ゴールドには、その別世界へ行くためのチケット・プログラムを組み込みました。
低音が良く出るようになるわけでも、高音が鋭くなるわけでもありません。
その音の生々しさや深み、表現力のみが別次元となるという感じでしょうか。
レゾナンス・チップ・ゴールドのコンセプトは別世界へのチケットですから、レクストのリファレンス機器ならばファーストクラスでの旅をお約束します。」(同じく引用)

と言うわけで、お約束されたのでご予約させて頂きました。本当に懲りませんなぁ。こういうの嫌いじゃないんです。乞うご期待!!

2014年9月14日日曜日

Λ5.35、稼動開始!

そして、「夢のアイテム(同社サイトより)」電源フレッシャー、いよいよ稼動。テスターでホット側を確認した後、最上流のタップにブスり。その瞬間、下流のタップに着けていたノイズハーベスターの青い点滅が一旦消え、その後はゆっくりの点滅に。これで既に催眠の術中にはまったも同然。・・・・なのですが、一晩たって改めて感想を。

最も大きいのは、「静寂が深まる」という印象。
無音部分の闇が深くなったのです。都市部の夜中と、ど田舎の夜中の違いという感じ。お分かりいただけるだろうか。

第二には、音の粒だちが明確になったこと。
「音圧が上がった」とか「ボリュームのメモリを下げた」といった記述がネットでも見受けられるが、私の場合はそうではなかった。今まで「ドン」と聞こえていた音が、色んな音の組み合わせだということが解る、というイメージ。

確かにかわりましたが、よってそれが総てに渡って良いかとなると、悩むところ。粒だちがハッキリすれば、それだけ“アラ”も見えてきますし、何時もそうなのですが、結局セッティングのし直しが必要になり・・・・。

まあ、良かったと思います。購入そして。

あ、セッティングの際に、本機のプラグ部分をホットとコールド両方同時に触ったらピリリときました。お気をつけください。

2014年9月13日土曜日

電源環境改善計画決定版(?)AITEC Λ5.35!

「一万円バージョンアップ」の禁を破り、手に入れたのは、電源フレッシャー Aitec Λ5.35。(※商品サイトはコチラ
audio unionアクセサリー館で発見して以来、何故か気になっていて、オークションでも時折チェックするなど、虎視眈々と狙ってました。
曰わく、
・コンセントに挿すだけで音が激変
・通常のクリーン電源はノイズを取ると同時に電源本来のエネルギッシュな部分まで損失してしまう(けど、Λ5.3シリーズは違うよ、と)
・くさい臭いは、元から絶たなきゃダメ
・驚くほどパワフルで鮮明な音質

そそられました、見事に。
電源環境が極悪な我が家の救世主となってくれますやら。でも、標準価格は6万円弱。ちと高い。ヤフオクで3万円代。しかも結構競る。頻繁に出品されはしないが、毎回動静を見守り続けること数ヶ月。
そして今週、audio union新宿店に出現したのを発見してポチり。行ってしまいました。激務が一段落してホッとした心境も後押ししたか・・・・。3,2800円也。

送料がもったいないので取り置きしてもらい、本日入手。

まずは、最も上流のタップに挿してみた。すると、その下流のタップに挿してあり、盛大に点滅していた“ノイズハーベスター(※コチラ)”の青い光がゆーっくりした点滅に変わった。瞬間の出来事に呆気にとられたが、ネットを見ると同様の現象が報告されている。本体にはLEDもないので本当に機能しているのか解らないのが不可思議な気持ちに拍車をかける。
販売代理を行っている“ポーカロライン”さんのブログに30分程度のエージングが必要と書いてあったので、取り敢えず只今エージング中。(※ポーカロラインのブログはコチラ

ついでに、店頭でアコリバのコンセントベース
CB-1を発見して購入。お店の方にお聞きしたところ、コチラのCB-1DBが二枚重ねなのに対して、CB-1は一枚モノなのだとか。前者が2万円弱で、後者は1万円強だそう。で、4,780円でゲット。何時の日か既に購入してあるJ1プロジェクトのJ1CK15UL(※ナスペック社のサイトはコチラ)との組み合わせで後日デビュー予定!まずはお片付けです・・。

2014年9月6日土曜日

本日の残念、HM5000。

とっても喜び勇んで使い始めた、日本未発売のサムソンのHM5000。(※サムソンのサイトはコチラ

そもそも造りが非常にちゃち。
microUSBで充電するのですが、すぐに端子がダメになり、若干テンションかけなければ充電しなくなる始末。
通話しなくても充電は3日も保たないし、全くダメ。久々の駄作。
発信の際に、一旦繋がってからハンドセットに切り替えなければならないのも実使用上無理。(iOSはかける前に選択できるようですが、私はAndroidなもので)
挙げ句にクリップ部分の造りも悪く、クールビズのワイシャツのポケットではスルッと落ちてしまう。と言うことで、私が5,000円近くかけて購入したHM5000は何処かに落として無くしてしまいました。
こんだけ虚しいデジタルグッズも久々。
この機種はオススメできません。珍しく断言します!

ついでに購入して待ちくたびれる程待たされたA5ファイル用バッテリー。(※サンコーレアモノショップの商品ページはコチラ
先月末に届いて早速使おうと思ったら反応なし。見事に初期不良。で、取り替えてもらった個体も若干使用感あり。もーやだ。
何とか流れを変えねば!