2020年4月6日月曜日

“Pay”の乱立、サービスの輻輳、そしてアプリの独善。

自由競争の賜物で、“Pay”各者間の争いは激化し、割引合戦が続き、少なからず消費行動に結びついているのは良いのだが、その結果として、一社内での言葉遊びのような類似サービスの林立、複雑怪奇な運営システムにも悩む結果となる。

最近ようやく、例えば楽天のように、PayとEdyを同一アプリで運営できるようになってきた。まあ、あくまでも仕組みとしては全く別物であり、単に異なるサービスが同じアプリで使えますよという表層的なものではあるものの、良い兆しとして前向きに捉えたい。

諸店舗のポイントカードが多岐にわたるため、遅まきながらポイントアプリで使い分けようと思うに至ったのだが、そうした理由はもう一つある。ポイントカードとクレジットカードが一緒になっていること。これは安全面で大いに問題あり。会計時はドタバタしてカードを落とす心配が多々あるのに、クレジット機能があってはダメだろうと切に思う次第。Yahoo!カードとTポイントカードの合体版しかり、セブン銀行とnanacoの合体版しかり。で、今回はそのnanacoについての話題。

「Pay」で大きく躓いたセブンイレブンですが、巨大グループだけに、そのサービスの種類が多く、複雑怪奇で非常に分かりにくい。
以前、店頭で手数料いらずでお金の出し入れができる利便性を鑑み、セブン銀行の契約を行ったところ、nanaco番号が付与されていたためアカウントを登録していた。ところがこのカードはセブン銀行で決済しない限り、店頭でのnanacoポイント付与には使用できないというモノで、殆ど使用することがなかった。こういったモヤモヤも、アプリを使うことでクリアできるかなと期待した。

先ずインストールしたのはセブンイレブンアプリ。既述のセブン銀行カード取得時に同グループのネットショッピング「オムニ7」を利用したため、“7id”というグループ共通IDを所有しており、これをアプリにインプット。「おお、これがTV-CMでやってるアプリか」と立ち上げてみて驚いた。「マネー残高4,784円」との表記がある。場当たり的にPayサービスに登録すると残高があちこちに散乱する良い例(悪い例)ですね。

では、この残高を使って支払えば良いのだな、と思ったが、どうやら別途「nanacoアプリ」をインストールせねばならぬらしいことが解った。「ほらほら来たよ来たよ」とうんざりしつつ、nanacoアプリをダウンロードして既述のnanaco番号を入れようとするのだが、どうやっても新規番号になってしまう。番号を変更しようとしてFAQを漁るが埒があかない。やむを得ずサポートセンターにお電話。サポート受付が24時間で、しかも直ぐ繋がったのには感心した。「すみません。既に取得しているnanaco番号をnanacoアプリに登録したいんですけど。」と、サポートの女性は「できません」と即答。「では、どうしろと・・・」と私。「現在お持ちの番号の残金やポイントを使い切って、nanacoアプリで登録する新しい番号で今後はご使用ください」と。「は?」と呆気にとられ「じゃあイイです」と力無く電話を切る私。

まあ、一事が万事ですね。同じグループで似て非なるサービス、異なるアプリがあったり、別のサイトが立ち上がったり。兎にも角にもこの状況が早く整理されて、解りやすくならんことを切に願う私です。

“Pay”の乱立、サービスの輻輳。

〇〇Payの乱立は今に始まったことではないが、“Pay”だけではなく、アプリや各種サービスの混沌ぶりにも悩まされる日々であります。

既稿のように、LinePayを憎悪するに至った訳ではあるが、その後も悩みは尽きない。

auPay。「大手が満を持して」と思いきや、ご存じのように開始早々第一週に問題が生じ、ポイント上限を引き下げるという暴挙に出た。私は高額な買い物予定は無かったから良いものの、呆然とした御仁は多かろうとお察しする。「auPay使えます」という店頭表示も乏しく、キャンペーンで得られたポイントを使い切ったら終了だろうなと思われる。(auユーザーではないし)
唯一良かった点は、「今の買い物でこれだけのボーナスポイントが付与される予定ですよ」と表示が出ること。これは他のPayやサービスでは見られない、素晴らしいところ。安心に繋がります。これについては他者も見習って欲しい。既稿のように、Linepayで非常に不快な思いをした私としては身に滲みる美点だ。ポイント付与に超絶時間を要するYahooのサービス系もですね。

次にメルペイ。運営が難しい中、Docomoと組むなど、努力は見られるし、必要な金額だけチャージできるなど使い勝手はまあ良いのだが、マイナー感は否めない。3月のキャンペーン金額も限定的で、すぐに枠を使い切ってしまったし、メルカリの出展も今ひとつ中身が伴わないし、尻つぼみの印象は拭えない。

となると、最終的には、やはりPayPayかなぁと。一番の理由は飲食店をはじめとして使用できる店舗が多いこと。最終的にはこれに尽きるところでしょう。営業担当者のご努力に感謝いたすところです。SoftBankユーザーであることも原因ではあるものの、Yahoo ShoppingもYahooオクもとなると、その一貫性はありがたいところです。様々なサービスが集約してくれるとありがたいけれど・・・、難しいでしょうねぇ。

最後にアプリに関してですが、各者が「スーパーアプリ」を目指しているのでしょうが、かえって混乱をきたしているような。これについては熟考を要しますな。次元は低いですがauPayの「広告見た後にクイズに回答」についてですが、広告の程度が低すぎて引きます。開始早々なのでナショナルスポンサーは難しいのでしょうが、内容も広告としてのクオリティも低すぎて、顧客を遠ざける一因となるのではと老婆心ながら危惧するところです。

アプリの統一と言えば、「楽天」では楽天ポイントと楽天エディのサービス統一を進める気配が見られますが、各者サービスの複雑さについては次回に。

2019年6月26日水曜日

LINE pay のやり方は正当か? 短かったLINE pay生活。

久々の投稿は「物欲を削がれた」話題です。

「購入価格の20%を還元」という衝撃がPayPayによってもたらされた昨年12月以来、様々なサービスが後を追うように同様のサービスを開始した。
PayPayのキャンペーンに乗り遅れた私は、敢えて後発のLINEpayの20%offキャンペーンに乗っかることにした。後発であるが故の取り組みに期待したがためであった。しかしながら後発であるが故の準備不足の罠にはまる結果と相成った次第。

ご存知かもしれないが、LINEpayのキャンペーンの仕組みはこうだ。LINEアプリでLINEpayをお友達登録し、そこから例えばAmazon、例えばYahoo!ショッピングなどのアイコンをクリックするとブラウザが立ち上がり、それぞれのサイトが立ち上がり、そこで買い物をすると購入金額に応じて、通常は0.5%(Amazon、Yahooショッピングなどの大手どころの場合)、キャンペーン時は20%ものポイントが後日付加されるというもの。
ところが、サービス開始当時はその通りに操作しても何の反応もなく、正しく操作でき、ポイントがもらえるのかどうかが全くわからない。現在は「〇〇での購入金額に応じたポイントが後日付与されます」とLineが来るようになったようだが、スタート当初は何も反応がなかった。
それでも謳い文句に踊らされ、16万円のオーディオをYahoo!ショッピングで購入し、ポイント付与を待っていたが無反応。「サービス開始直後だから混乱しているのかな」と鷹揚に構え、その後の年初キャンペーンでも1万円ちょっとの買い物を同様の手順で行ったり、その他少額の買い物を度々Yahoo!ショッピングで行っていた。同じようにYahoo!ショッピングで買い物をしてポイント還元されることがあるから余計に始末が悪い。待てど暮らせど、キャンペーンだからと欲張った高額の買い物に対するポイント還元が全く為されないのである。
さすがにしびれを切らし、3月に入って問い合わせ窓口に連絡したところ、「アプリ経由では認識できないことがあります」との回答。
えーっつ!
そんな話は初耳だし、以前からYahoo!ショッピングアプリを使用していたんだから仕方ないし、アプリを使えばポイントが加算されるのだから使ってしまうのは当然ではないかと呆れるが、時すでに遅し。そう言われてみると、LINEpay経由でAmazonでの買い物を試みると、Amazonアプリはインストールしてあるが、アプリは立ち上がらずブラウザのAmazonサイトが立ち上がる(サービス開始当時はアプリが立ち上がっていたような気もするが)。何故Yahoo!ショッピングアプリは立ち上がってしまうのか。そもそも「アプリ経由はNG」との表記はあったのか。少なくとも遷移画面に表記すべきでは、等、怒りが湧いて来た。
それでもサポート曰わく「調査するので買い物の履歴とエビデンスの画面キャプチャーを提出して欲しい」との救いの手を差し伸べてくれた。
そこで、私は過去4ヶ月の買い物履歴をYahoo!ショッピングに絞ってリストアップ。これが結構な手間だった。キャプチャーだけで良さそうなものだが、「商品購入日、ショッピングサイト名、注文番号(申込番号)、「注文日、注文番号、購入金額」すべてが確認できるメールの全文を列挙し、そしてエビデンス画面、購入金額の内訳(消費税、送料、クーポンやポイント利用の有無など)が確認できる情報も送れとの仰せに従った次第。やっとの思いで送付完了すると「1ヶ月以上時間がかかるかもしれないけど許してね」との返答があったので楽しみに待つがその後梨の礫。さすがに6月に入って「どうでしょうかと」お伺いを立てた数日後、「調査しましたが、確認できませんでした」との回答が。
(再び)えーっつ!
しかしながら「今回特別にポイント付与します」との記述に一縷の望みをかけて待つこと2週間。ようやく付与されたポイント数は予想通り(?)、買い物金額の0.5%だけ。 LINEpay側としては破格の扱いのつもりだろうが、納得はできない。4~5万円分のポイントを捨てることになったのだ。

先ずは仕組みが分かりづらい。「LINEアプリ経由」が正しく行われ、ポイントが付与されるのかどうかが分からない。現に私が操作した際も「Yahoo!ショッピングサイトに移動します」の遷移画面は確認していたのにこの始末。 加えて何故、ポイント付与予定の連絡がすぐに来ないのか?何故、シンプルにLINEpay決済をしたらポイント付与されるという方式にしないのか? 意味不明。
最初から意地を張らずにPayPayにしておけば良かったなぁ。かくして私のLINEpay生活は、この度わずかに付与いただいたポイントを消化した時点で終了することになりました。くれぐれもお気をつけくださいませ。

これからますます激しくなる電子決済の覇権争い。さて、どこにしようか研究が始まります。

2018年4月14日土曜日

リッピング用CDドライブ。

 ものすごく久しぶりの投稿。空白期間にもラックやインシュレーター、ケーブル類の購入は続いていたものの、ネタ不足もあって投稿からは遠ざかっていた。

 で、突然だが、アイリバー社の「Astell&Kern AK-RIPPER-MT(※メーカーサイトはこちら)」を入手するに至った。
AK-RIPPER-MT:同社サイトより
AK CD-RIPPERとはご存知の通り、同社のプレイヤーに直接リッピング可能な、オプションのCD リッピング専用ドライブである。とは言え、高価な同社のDAPを私が所有している訳ではない。目的はCDをリッピングする高音質な専用ドライブの入手であった。偶々検索をかけた際に「パソコンに接続すればCDドライブとして認識する」という書き込みを発見し、「10万もするプレイヤー用であれば、音は良いだろう」という安易な発想の下、取り敢えず入手してみた次第である。
 ちなみにこれまで私はリッピング用には、ノイズの点から有利との理由から、敢えてポータブルドライブ(パイオニア製)を選択。PRO CABLE推薦のC2G社の マイクロBタイプUSBケーブル(※PRO CABLEの販売サイトはコチラ)で接続し、もちろんパイオニア独自の「Pure Read」を駆使して使用していた。別に不満も無いのだが、本機の中古が17,800円(+ポイント10%)で出ていたので、思わずポチッてしまった。一番のポイントはやっぱり見た目。
横からのビジュアル:同社サイトより
なんか「やってくれそう」な良い感じ。脚はクッション機構が入ったインシュレーターになっている。「中身のドライブはサムソン製」との揶揄もあるようだが気にしない。あくまで見た目優先。

 さてさて、手元に届いたので早速PCに接続してみたが認識しない・・・。中古だったので元々同梱しているTypeA-microのケーブルが欠品しており、手持ちのスマホ充電用ケーブルを用いたのが原因かと考え、別の短い充電用ケーブルにUSBの延長ケーブルを介して接続してみた。今度はネットの書き込み通り、目出度くPCドライブとして認識!そして、やや時間はかかったものの、リッピングも完了!ところが再生してみるとノイズしか入っていない。さて困った。ハタと気づき延長ケーブルを外すと・・・今度はリッピングスピードもグンとアップし、無事リッピング完了。再生も出来た。全く初歩的なミスではあるが、ケーブルにはシビアです、やはり。

 さて、気を取り直し、リッピングソフトやプレイヤーを同条件にして、パイオニア製ドライブと比較してみた。
先ずはピアノのソロ。期待感マックスだったのだが・・・微妙・・・。音の厚みや余韻が若干違うと言えば違う、と信じよう・・・という程度の違い。うーん、やむを得ないかな。
続けて交響曲。此方も大きな差はないけれど、ちょっとはニュアンスが濃くなる、かな⁇ ・・・。正直、超微妙な差ではあるが、使えたし、ま、いいか。デザイン優先で、先ずは目出度し。

さあ、そこで早速、ケーブルの調達を開始。StereoSound社のDigifi Outletでエイム電子製、長さ30cmの特別仕様「高品質オーディオケーブル(マイクロUSB-USB Type A)」を発見(※コチラ)。たったの1,200円(別途送料360円)で、即手配。これは相当お買い得。
AIM社USBケーブル:Digifi outletより
加えて、ACアダプターはIfi Audio ipower(※コチラ)を手配。「軍事用レーダー技術をオーディオに応用」という触れ込みのヤツ。しかも、DCプラグ-micro usbの変換ケーブルの他、多彩な変換アダプタ同梱なのも有り難い。
ipower(5V):同社サイトより

さて、これら二つの到着を待ち、更なる音の変化を期待しての試聴。あれ?どれがどのパターンか分からなくなっちゃった・・・。まぁ、聴けば分かる。一つ目・・・ウーん。二つ目・・・ん? 三つ目・・・ありゃ? ちょっと待てよ、ともう一度。なる程、違うのは違うけど、大した違いじゃないな、こりゃあ。リッピングした日時を確認してどれがどれかは照合することはでき、予想通りではあった。ケーブル類を良いものに交換したことで静けさが増し、音の多重感は増したが、面白味というかニュアンスは薄れた感じかな。
全部リッピングし直すと意気込んでいたのだが、相変わらずの曖昧な結果に悩んでいるところ。

2017年8月11日金曜日

桐のスピーカー

Stereo Soundのメルマガで知ったONKYOの桐スピーカー。(※Stereo Soundの紹介サイトはコチラ、販売ページはコチラ
東京駅八重洲口のONKYOショールームで試聴できるようなので、早速行ってみました。実は価格を一桁勘違いして、真剣に「良ければ買っちゃえ」くらいに思って出向いていたのです・・・。
ONKYO桐スピーカー(同販売サイトより)
ONKYOショールーム一階のスペースはオープンな場で、もしも周囲に他のお客さんがいればじっくり聴くことはできません。さらに、きっと試聴用CDは色々揃えてるだろうと勝手な解釈で手ぶらで行ったところ、聴けるコンテンツはネットワークプレイヤーに入れてあるごくわずかなモノだけ。音源はやっぱりe-ONKYOのコンテンツばかりで、ネットワークプレイヤーもONKYOで、クラシックもウィーンフィルやオザワキネンオーケストラ、辻井さんのピアノソロなどごくわずか。

さてご対面です。見た目は想像以上に小さくてびっくり。仕上げは美しいですが、地味っちゃー地味。
そして肝心の試聴。結論から先に。非常に心地良い一品です。音の厚みは望めないが、響き、広がりに優れた、欠点が少ないスピーカーです。
まず聴いてみたのはクライバー・ウィーンフィルのベートーベンの5番(※音源はコチラ)。
これは微妙でした。オーケストラならではの音がうち重なる様、ハーモニーの重層感が伝わってこない。普通、といった感じでしょうか。正直、出鼻をくじかれた観があります。
次にRADWIMPS(※音源はコチラ)。実はこれはショールームのご担当の一押しコンテンツのようです。これは確かにキレイでキラキラしている。良いですね。
続いては渡辺香津美・押尾コータローさんのギター(※音源はコチラ)。これも素晴らしい。一音一音がクッキリしていて余韻も美しい。音が輻輳するものよりシンプルな音源をキラリと表現するのに優れてるなという印象ですね。
ついでに参考までにと鼓童(※音源はコチラ)を聴いてみました。迫力は期待できないものの低音はシッカリしているのには感心しました。付属のオリジナル・木製スタンドは背が低いのでスピーカー見下ろすような位置に置いてあるのですが、音場はきちんと上部に展開する。これも素晴らしい。

で、感じたことを纏めてみると、
 ・単音がクッキリしていて抜けが良い。
 ・定位はしっかりしている。
 ・兎に角、響きが美しい。
といったとこでしょうか。

私の前に試聴していたご夫婦は「疲れない」と、しきりに言っていて、すぐに買いそうな勢いでした。けっしてオーディオには詳しくなさそうでしたが。
聴く価値は充分ありますよ、本当に。

そして自宅に戻って、同じコンテンツをマイ・システムで試聴してみました。 うーん・・・。
無音部の静けさや余韻の美しさは確かに「桐スピーカー」の勝利。それは認めます。でも、120万円でしょお・・・?うーん。考えてしまいます。

あ、そうそう。先述のように視聴用のソースは滅茶苦茶少ないですから、試聴に出向かれる際はCDをお持ちになることをオススメします。でも、SACDは環境を整えていないそうで、聴けませんのでご注意ください。マリンバやチェロのソロを聴いてみたいな。

2017年5月13日土曜日

フォース・プレゼンツ! アクセサリー試聴会。

今週末はオーディオ三昧。
土曜日はaudiounionアクセサリー館(※コチラ)でのイベント、フォース・プレゼンツ『アクセサリー / ビフォー・アフター』。
イベント風景
カジハラ・ラボ、サエクコマース、ポーカロ・ラインという3社連合軍「フォース」の各社扱う最新のアクセサリーをフューチャーした体験試聴イベントです。(以下の製品写真は各社ページからお借りしました)

先鋒はSAEC。[サエクコマース株式会社(※コチラ)]
・STRATOSPHEREシリーズ スピーカーケーブル:SAEC / SP-10 ¥105,000 (1.5mペア) (税別)(※コチラ
スピーカーケーブル / SP-10
・STRATOSPHEREシリーズRCAケーブル:SAEC / SL-1 ¥260,000 (1.2m) (税別)(※コチラ
RCAケーブル / SL-1

以前(※コチラ)、聴かせていただいているので、正直、格別な感想はないが、やはり素晴らしい。ノイズは表皮を走るので、芯線の周りに絶縁体で包んだケーブルをグルリと巻いた構造になっている。今回は手作り感満載のケーブル構造図を用いての解説があり、非常に複雑な構造であること、その結果高価になることが解った。

中堅はカジハラ・ラボ。[株式会社カジハラ・ラボ(※コチラ)]
・MCフォノカートリッジ:IKEDA Sound Labs. / IKEDA9XX ¥460,000(税別)(※コチラ
IKEDA Sound Labs. / IKEDA9XX
・MCフォノカートリッジ:MUTECH / RM-KANDA ¥380,000(税別)(※コチラ
MUTECH / RM-KANDA
・グラウンドコントロールRCA保護キャップ:MUTECH / MU-RCAP ¥12,000 (2個入り) (税別)(※コチラ
MUTECH / MU-RCAP
・スピーカーターミナル用ノイズコンディショナー:MUTECH / MU-BNCAP ¥27,600 (4個入り) (税別)
MUTECH / MU-BNCAP

カートリッジの違いについては、50万円近いカートリッジ達なので、ただただ溜め息。まあ、驚くほどリアルです。ライブ感ハンパない。名匠・神田榮治さん(※関連記事はコチラ)の名前を冠したカートリッジは特に素晴らしかった。こちらも構造の解説付きでした。耳の保養。
そして、私にとってのメイン・イベントはこの後、グラウンドコントロールRCA保護キャップ!以前、評論家の本田雅一さんがFacebookでベタ褒めだったのでスゴく気になっていた品物です。本田さんの奥様もその変化に驚かれていたとか。ようやく聴くことができます。ワクワク。
さあ、空いていたプリメインアンプの入力端子に装着します。して、その結果は・・・うーん、期待したほどの変化は・・・。確かに音の明瞭さや厚みは増します。
そして次は5月21日発売予定の新製品。バナナプラグの端子に差し込むスピーカーターミナル用ノイズコンディショナー。
上側に刺さっているのがスピーカーターミナル用ノイズコンディショナー
これが素晴らしい!先程の変化と比べてはるかに大きな変化。音の圧まで違って聴こえます。4個入りながら、税別27,600円と少々お高いですが、金メッキの厚みも通常の10倍~20倍の2ミクロンで加工も難しく、やむを得ないとか。「スピーカーターミナル内部に起こる共鳴を防ぎ電気的振動から残留ノイズをコントロール」「オーディオ回路最下流のスピーカーの±・グランド端子を振動的電気的にアイソレーションし、残留ノイズの質を聴感的に好ましい方向にコントロールします」(以上、案内チラシより引用)とか。いやいや、これは欲しいかも。スピーカーケーブルをYラグにして、バナナプラグ端子に挿せば良いわけで、MAX興味津々。

そして大将枠がポーカロラインさん。[株式会社ポーカロ・ライン(※コチラ)]
・USB-AES/EBUアダプター:Mc Audio / UX-02 ¥70,000(税別)(※コチラ
Mc Audio / UX-02
・インシュレーター:AiTEC / Λ8.24 ¥18,000(税別)(※コチラ
AiTEC / Λ8.24
・c:Saidi audio / VC-66 ¥276,000(税別)(※コチラ
Saidi audio / VC-66
先ずはこれまた先日試聴させていただいたUSB-AES/EBUアダプター。
スネアの音が別物に聴こえます。ただ、本体価格7万円の他に、間を繋ぐデータ用のAES/EBUケーブルや電源用のスピーカーケーブルの価格も考えると相当な物になってしまいます。高嶺の花。
続いてAiTecのインシュレーター。これも以前、此処audiounionでの試聴会で聴かせていただいてますので効果のほどは体験済み。audiounionさんでも常にバックオーダーを抱えているようで、ポーカロラインさんによると、発注しても納品がなされない状態とか。ハンドメイドなんでしょうね。
敢えてDACの上に無造作に置いたノートPCとUSB HDDの下にそれぞれセットします。こちらもトライアングルの音の明瞭さが全く別物になります。やはり素晴らしい。何処に設置するのが効果的かを伺うと、効果の程度はそれぞれで、一つ購入した方は二つ目、三つ目と買い増しされるとか。詳しい解説が代理店にすら為されないそうで、「怪しいけど効果がある」としか説明できないと苦笑いされてました。
そしてトリは全自動レコードクリーニングマシーン。先ずは洗浄前のレコードを聴き、その後クリーニングして聴くというBefore & After。2分の洗浄と4分の乾燥という全自動洗濯機。洗浄液は市販の精製水にクリーナーをちょびっと加えるもの。洗浄液だけでなく、ブラシも結構汚れそう。でも、効果はスゴかった。洗浄前も充分素晴らしい音でしたが、洗浄後は音がクッキリして、変化にカジハララボの梶原さんも驚かれてました。いやはや、アナログ派必携ですね。

今回も二時間たっぷりアクセサリー三昧。あー楽しい!
さ、明日はOTOTEN(※コチラ)だ !!

2017年3月19日日曜日

PC-Triple C/EX! 高額ケーブル試聴は耳の保養。

SAECの新ケーブルを聴きに出掛けた。DYNAUDIOの販売を手掛ける 「on and on(※サイトはコチラ)」にて試聴会が開催されたので。そもそも、端から私にとっては「およびでない」価格帯の代物だったのですが、どのような音がするのかとても興味があり、お誘いを頂戴したので物見遊山でノコノコと。
その、興味をもったケーブルと言うのはコチラ(※Stereosoundの紹介ページはコチラ)。
PC Triple Cを銀で巻いたとな!0.7mで22万円とな!?・・・これでは到底手が出ませんが、聴くだけならと出掛けたという次第。

on and onの休日の試聴会は場所が場所だけに何時も空いていますが、今日も今日とて貸し切り状態。何時もの方々(SAEC、ポーカロライン、カジハラ・ラボの皆様)に囲まれて、いざ試聴。

スピーカーケーブルも新製品のコチラと贅沢な布陣。先ずは従来品RCAケーブルの最高機種(※コチラ。0.7m 86,000円也。)で、音源は敢えてPCを選択してみました。・・・言わずもがなで、良い音。沁みますねぇ。幸せなひと時です。
そしていよいよRCAケーブルを交換します。
おお!そもそも最初の一音から違う!音が艶っぽい!密度が濃いのは勿論、低域も高域も、撥音も、一音一音が明瞭でありながら“震え”までキメ細かく表現している。こいつぁスゲーや。
SAECの方曰わく、銀の筒にPC Triple Cを通した後、これをさらに鍛造して作成するのが「PC-Triple C/EX導体」(※販売代理店 プロモーションワークスのサイトはコチラ)。この導体一本毎を絶縁体で巻き、それを数本束ねることで生み出されたのがこの強そうなネーミングのケーブル「STRATOSPHERE」!
STRATOSPHERE カタログ
良いです、確かに。
先記のように艶っぽいですし、低音域もイヤらしくなく押し出す。SAECの方は「色づけせず、そのまんま出すイメージ」と仰ってましたが、誇張感は確かにありません。その後、アナログの女声も聴かせていただきましたが、本当に音の密度が高く、響きも美しく素晴らしい。
構造が複雑なだけに、価格も合点が行くとはいえ、如何せん価格が・・・。「もう少し構造をシンプルにした廉価版は?」とお聞きしたところ、その可能性はある、とのこと。聴いてみたいですね。尚、この導体を使ったケーブルはこの後アコリバからも出るようです。確か、PC-Triple Cが出た時、電源ケーブルを販売したのもこの順番だったような。

さて、本日は一緒にポーカロラインさんのUSBアダプターも聴かせていただきました。実はその前の週にオーディオユニオンで試聴会があったのですが、私が風邪をひいてしまって伺えず、ポーカロラインさんのご厚意により比較試聴させていただきました。それが、MC AudioのUSB-AES/EBU アダプター UX-02(※同社製品サイトはコチラ)。要はUSBの信号と電源を分離して、TypeA端子(PC側)とTypeB端子(DAC側)の間をAES/EBUケーブルで接続するアダプタなのだが、面白いのが電源系はスピーカーケーブルを使用すること。よって、AES/EBUケーブルによっても、電源用として使用するスピーカーケーブルによっても音が変わると言う訳。「MC Audio」はカーオーディオを中心に活動していた会社だそうです。
さて、この日は、AES/EBUケーブルをACROLINK(※同社製品サイトはコチラ)とSAECの新ケーブル(未発売)を比較していただきました。SAECの新ケーブルの低音域の厚みが抜群でした。SAEC製USBケーブルと比較すると、このアダプタを使い、さらにAES/EBUケーブルを変えるに至ってどんどん深みが増し、どんどんアナログの音に近づく感覚に陥りました。溜息が出ます。
かくして、キリがない世界は続きます・・・。