2016年2月22日月曜日

スイッチングACノイズフィルターの使い処。

かつて記載のように(※過去記事はコチラ)、CDPからのデジタルアウトを接続するDACとしてStyle Audio CARAT-SAPPHIRE (※AVwatchの紹介記事はコチラ)を使用している。しかし例によってACアダプターが貧弱で若干気になる。もちろんメーカーも安けりゃ良いとは思っていないだろうが、そこはやっぱり・・・。で、発見したのが、BusPowerPRO用のオーディオACアダプターで有名なFIDELIXのFL-AC-st1(※ZIONOTEのサイトはコチラ)。うーん、1万5千円弱はなぁ。BusPowerPRO用の物(FL-AC-zn1)は電圧も端子径も合わないし・・・と悩んでいたら、世の中にはあるもので、中村製作所のNMMB02(※同社サイトはコチラ) 。私好みのツールを出してくださる大好きな会社ですが、このNMMB02は機器付属のACアダプタを繋げば電気を綺麗にしてくれるという逸品。発想が素晴らしい。そしてこれがaudio unionで中古で出てくるからもっと素晴らしい。10,080円のところ5,400円!
NMMB02(同社サイトより:現物はケーブルが白色でした)
但し、変換ジャックが必要となります。Style AudioのDACのDCジャックは外径3.4mm内径1.4mmで、NMMB02の径はインもアウトも外径5.5mm内径2.1mm(内径2.5mmのアダプタは付属している)ですから、かなり異なります。
いそいそと秋葉のガード下に出向いて、ほぼ同じ定格のACアダプターや5.5→3.4の変換ジャックを買ったり、翌日再び足を運んでパーツ類を仕入れて変換ケーブルを半田付け自作したりと、あれやこれやと奮闘努力。「じゃあ、最初からFIDELIX買えば?」という内なる声を無視していざ試聴します。
・・・「あんまり変わらないや」・・・。
静寂感が高まるとか、高域の伸びが・・とか顕著な違いを期待したのですが、結果は微妙なところ。プラシーボを自認しつつ、高音の煌めきや無音の凄みは増した、かな?でも音が落ち着いたというのか大人しくなったというのか・・・。元々電源の環境には気を付けているから差が出にくいのかしら?ま、いいや。楽しかったから。これ以外にも使い回せるし、あって損はない製品ではないでしょうか。

と、半ば諦めながら終わらせようとした時、「NASの電源に使ってみたら」と、ふと気づきます。NASはio data(正確には“挑戦者”)「Rock Disk Next」。アダプタの口径は5.5。早速に試してみると、違いは顕著!高音の密度は増してキツさも和らぎ、音場も立体的に膨らみます。コチラの方が断然「あり」です。思いもよらぬところで落ち着きました。

そういえば最近発売されたiFi AudioのiPurifier DC(※同社サイトはコチラ)も同様のコンセプトですね。ちなみにこちらは「アクティブ・ノイズ・キャンセレーション」と称し16,000円ですが、3.5 x 1.35mm用のアダプターも同梱されているそう。因みに、このアダプタだけ欲しくなって、ダメもとで問い合わせしましたが、販売できないとの回答でした。
iFi Audio iPurifier DC(同社サイトより)

ついでにもう一つ。
バイブレーションキラー STB-1(※SOUND MAGIC社サイトはコチラ)!
バイブレーションキラー STB-1(SOUND MAGICサイトより)
「サウンドキラー」と来たもんだ。強そうなネーミング。
機器の天板とラックの棚板の下部を結ぶことで、機器と棚板の両方の不要振動を抑え込むそうで、こんな設置法もあるそうです。
逆転の設置法(SOUND MAGICサイトより)
なんか楽しそうでしょ?audio union御茶ノ水アクセサリー館の店頭で拝見し興味を持ちました。これまた中古が出ていて5,400円のところ3,500円。御覧のように4種類の支柱(20mm30mm50mm80mm)が付属しており、31mm~105mmの間隔の場所に対応可能だとか。
パッケージ内部(下部が四本の支柱)
喜び勇んで家に帰ったら、なんと我が家のCDPの上部には20mm程度の隙間しかなかったことが判明しました・・・。ヘンなオチでナサケないのですが、次なる出番の時を楽しみにしております。

2016年2月15日月曜日

デジタルケーブル較べのために。

 我が家にもデジタルケーブルが各種揃ってきました。これ等を適材適所、ベストな組み合わせで活用したいなと思い始めました。
  • 日本オーディオ:DG-5000G(※同社後継機種のサイトはコチラ
  • オルトフォン:7N・SDL-001(※Philewebデータベースはコチラ
  • SAEC:STRESS FREE DIGATAL-6N
  • Pro Cable:ベルデン 1506A(※同社サイトはコチラ
  • オヤイデ:AS-808B V2(※同社サイトはコチラ
  • 三菱電線工業:BW58(※同社企業サイトはコチラ(当該機種の掲載は無い))
  • サウンズ・ナカムラ
  • (飛び入り参加のアンテナケーブル)AVINITY:AYAT/LA(※輸入商社「yukimu」サイトはコチラ
  •  DH Labs:D-750(BNC/1.0m)(※同社サイト(販売サイト?)はコチラ
使用箇所は「クロックジェネレーター→クロックレシーバー」「CDP→クロックレシーバー→DAC」という経路の途中の三箇所。先ずはクロックケーブル(クロックジェネレーター→クロックレシーバー)から試聴を開始します。ネット上では「ものスゴク違いが出る」との記述があるのですが、以前、Pro Cableからオヤイデに変更した際の印象はそれほどではなく・・・。今回はもっと真面目に聴き比べしました。
 上記ラインナップの後半の6種を試します。Pro Cable(ベルデン 1506A)は同社にクロック用の最適品はと問い合わせたところ薦められた線種。オヤイデ(AS-808B V2)は同社が「クロック用」と謳っているもので、これを常用中。三菱電線工業(BW58)はヤフオクでゲットしたもの(BNCケーブルは競争相手が少なくて良いですな)で銀線ながら1,700円で入手できました。 クロックは長さに影響を受けやすいと聞くので1.5mとちょっと長いのが残念ですが、どうでしょう。サウンズ・ナカムラ(素材不明)は「クロックにはこれ!」という中村さんの絶対の自信によりクロック用として購入した物で日頃はDAC(X-DP1)に向けて使用しているものです。最後のAVINITYは間違えて購入したアンテナケーブル。同社はPhilewebでも特設ページを設けていますが(※コチラ)、ドイツでは非常にメジャーな会社のようで、「安くて高品質」がウリだそうです。F接栓変換ジャックを装着して参加させました。そして最後にDH LABS。元値は二番目に高額ですが、BNCケーブルなので中古はお手軽でした。アメリカのスタジオエンジニア御用達のケーブルで「特別に研磨され たシルバーコート高純度OFHC単線導体は、DHラボの誇るAir Matrix誘電体で分厚く包み込まれ(同社サイトより引用)」ているそうです。「クロック用」とは謳っている物ではないのですが、折角のBNCなのでクロックケーブルとして試してみます。

 さあ、改めて比較してみた結果です。曲は賑やかな管楽器で始まる「ローマの松(小澤征爾さん指揮(小澤さんグラミー賞おめでとうございます!!))」
 まずは常用のオヤイデからPro Cableに変更。滅法明るい、但し少し軽薄。高音が明るすぎるのかしら、薄っぺらく感じてしまう。続いて三菱電線。私は銀線は初めて。「音がキツくなる」という人もいらっしゃいますが、わたし的には高音の響きも太さも前の二つより好印象。そして中村さんケーブルは、贔屓目もあって一等賞!最も高音部の伸びがありつつどっしりしている、気がする。径や硬さは違うけれど、音の傾向は三菱電線と同様なので、中村さんケーブルは銀線なのかな?? 続いてAVINITYは予想外に善戦。解像度には若干欠けますが元気が良く厚みはあり、価格を考えると結構な物です。そしてDH Labs。うーん、これも良いです。パッと聴きでは、大人しいのですが、奇麗にキチンと繊細に再現するイメージでした。

 続いて「クロックレシーバー→DAC」の経路です。
クロックケーブルはPro Cableにし、敢えて「クロック用」と謳っているオヤイデも参戦させてみます。
 しかし、クロックレシーバーCCV-5のデジタル入出力端子はBNC・RCAがついているのですが、一方のCDPやDACはRCA。このため変換ジャックが必要となり、少しでもクオリティを追い求めたい、と思って探したところ、発見したのがCANARE製品。BCP-RCAJ(BNC♂-RCA♀)、BCJ-RCAP(BNC♀-RCA♂)(※同社サイトはコチラ
CANARE 左:BCP-RCAJ 右:BCJ-RCAP(同社サイトより)
同社サイトに「信頼性を求められる用途にも、自信を持っておすすめします。」との記載もあるし、「端子もしっかり作ってある」とのオーディオショップの記事もありましたし、CANAREですから、信じましょう。実際に現物を見ると、なかなか良さ気でした。こういった商品でいつもお世話になるサウンドハウスでBCP-RCAJもBCJ-RCAPがも432円・・・なのですが、BCP-RCAJと間違えてトモカ無線のBNCP-RCAJ(259円)を購入してしまいました。型名までそっくりで、間違えてしまいました。悔しいところですが、トモカ製も丁寧に作ってある感じなのでまあ良いかと。

 さてさて、聴き比べです。結果的にはDH Labsの勝利。クロックの比較の際と同様に、Pro Cableは明るく軽く、オヤイデは若干もったり(落ち着いていると言えば落ち着いてる)。SAECもオヤイデに似た傾向で、オルトフォンはSAECよりは少し厚みが出て。そして、三菱がパッと聴きで音が立体的になって煌びやかでもあり厚みもあり。日本オーディオは三菱を少しだけ控えめにした感じ。AVINITYは一瞬厚みが出た感じなのですが、やや粗い。そしてDH Labsは若干控えめに聴こえるのですが、その実、きめ細かな再現性、特に静寂時の微かな音の表現力が素晴らしく、何より前後奥行き感が増したところが最も満足です。

 「CDP→クロックレシーバー」の部分が中々取り換えにくい構造になっているため、この辺りで精も根も尽き果て、「エイや」で暫定版として決めたのが、「クロックジェネレーター→[AVINITY]→クロックレシーバー、CDP→[三菱電線]→クロックレシーバー→[DH Labs]→DAC」というセレクト。正直言ってだんだん解らなくなって来てしまっているのですが、音の広がりが出て繊細にもなり、「良くなった」と信じることにします。クロックケーブルはオヤイデとAVINITYとの比較でしたが、煌めきでAVINITYに軍配を上げたけれど、今一つご不満。「クロックレシーバー→DH Labs→DAC」は決まりとして、ここでもう一つの選択肢として「クロックジェネレーター→[三菱電線]→クロックレシーバー、CDP→[日本オーディオ]→クロックレシーバー」を念のため試してみることに。すると、大きな変化とは言えないのですが、これが一番しっくり行く感じです。

 ひとまず決着させますが、クロックケーブルはもう少しお気に入りを見つける努力(1万円未満で)が必要かもしれません。オヤイデの銀ケーブルDB-510(※コチラ)か、それともAirbowのクロックケーブルMSC-060(※コチラ)か、はたまた今回気に入った三菱電線のいつも売り切れCX-1(※コチラ)か、 「銀線」でググっていたら発見したSoundHouse輸入のZAOLLAのZBNC103(※コチラ:3,888円とは安っ!!)、といったところが候補ですかね、今のところ。
いずれにしても、ProCableが総て一気に補欠になってしまいましたねぇ。価格の割に本当に健闘してくれるのですが・・・。

2016年2月13日土曜日

オーディオにとって “消磁 (DEGAUSS)” は必須作業 (?! )

オーディオにとって「帯磁」は大敵。実際のところ気にしていなかったけれど、そう言われると気になり、そんな気持ちになってしまう。
「消磁用CD」なるものも存在します。音を出すだけで磁界が変わるものか?と疑問も感じるけれど買ってしまう悲しさ。エージングもしてくれると言うのですが、やってみても効果は不明のまま。
さてここで「DEGAUSS」登場。強そうな名前の響きだが、要は「消磁」(そのまんまじゃないか・・・)。
オーディオメーカ としては聞き慣れぬ会社ですが、静岡にある「愛和」という企業(※コチラ)。
現在は第二世代だが、初号機を例によって中古でゲットしてみました。二号機の方が効果があるということだけれど中古市場で見かけないため、初号機で手を打った次第。1分強でフェードアウトして終わる「消磁モード」と、ずっと同じボリュームで切るまで続く「エージン ・モード」、更には通常モードとサブウーファー・モードもあります。
早速試してみると、最初の印象としては変化が「?」という感じだった(※過去記事はコチラ)が、その後の印象としては、端的に言えば音が軽くなる。確かに精細度が高まるのだが、それ以上に軽~い感じ。うーん、「それが本来の音」と言われてしまえばそれまでですが・・・。

さて、その「DEGAUSS」の試聴会がaudio unionお茶の水アクセサリー館であるとのことで出向いてみました。
audio union 試聴会場
先ずは新製品情報。(※同社商品ページはコチラ、当日配布資料はコチラ
「サウンドコンディショナー」と称していますが、聞けば、試聴したあるショップの方が命名されたそうな。確かに消磁だけでなく、ADコンバーターがついており、単なる「消磁器」の域は超えています。

従来機との違いは以下の如く。
  • デジタル出力端子(コアキシャルと光と両方)がついている。(アナログの音をADコンバーターでデジタル化しており、アナログ出力の方が周波数帯域は高音部に広くとっており、おススメだそう。)
  • モードは3つあり、1.業務用システム、2.ピュアオーディオ、3.ヘッドフォンを想定した用途で、発信する周波数が異なる。
  • 消磁の際の音はずっと優しくなった。(モードによって違いあり)

要はハイレゾの流行に合わせ、デジタル対応にしたのと、効果をより高い周波数に上げたそうです。その結果、価格もサイズ(体積)も8倍程度になっております! 愛和の方曰く、「自然なサウンドを醸し出すADコンバーターも内蔵して常時使用できるようにした」とのことですが・・・。

試聴会は、デジタル入力端子がついたCDプレイヤーを使用し、先ずはそのままCDを流し、次にそのままの環境で消磁した後、同じ曲を流すという手順。試聴盤は石川さゆりさんのStereoSoundのマスターCD-R(※コチラ)。
消磁は3つのモードの内の「2」で行います。その結果は、傾向としては我が家で感じたのと同じもので、音が軽くなります。特に高域が確かに軽くはなりますが精細度は上がっていて響きも美しい。初号機以上の効果かもしれません。また、中域のもたつきがより軽くなった印象が強いです。我が家では中域の変化はあまり感じられなかったので伺ってみると、初号機の中域への効果は若干弱いとか。一応印象通りと安心しました。ただ、別の参加者の印象では消磁前の方が良かったとのことで、上記のように私が我が家で感じたのと同じ傾向の印象なのだと思われます。

試聴会は続けて「3」のモードで消磁をかけてみます。既にある程度の消磁が終わっているから変化が少なかろうと思っていたのですが、結果は高域の軽さが若干緩和されたような気がします。隣の方は「3」の方が違いが明確だとの感想だったのですが・・・。「2と3で音が変化するということは、2でやっても帯磁はゼロになっていないということ?」という疑問が生じますが、その辺りのメカニズムははよく解らないそうです。
この他、低音ズンズンのフュージョンとオーケストラも同様に試聴しましたが、フュージョンの低音は見事に低減。確かに一音ずつ明瞭にはなっているが、如何せん軽くなり迫力がなくなる。「ズンドコが良かったのに」と言う方には残念な結果だろう。オーケストラは4回目の消磁作業となることもあってか、あまり変化は感じられませんでした。
ビンテージのシステムでそのサウンドがお好みの方は使用しない方が良いだろうとのことですが、確かに薄っぺらな音に変化したような“気”がしてしまうのが辛いところです。

ここで、会場で得られた情報をいくつか。
  1. 消磁用のCDとの違い
    CDは様々な周波数の音を低いものから高いものへと順にスイ―プさせている。一方DEGAUSSは、同時に複数の周波数の音を同時に流していることと、順に音を減衰させて、キチンと消磁しているのが大きな違い。
  2. 「帯磁」「消磁」のメカニズム
    電流が流れると次回が生じ、それが永久磁石のように、電源を切っても残ってしまう。帯磁すると、周波数によって時間のずれが生じ、音が濁り、定位がボヤけてしまう。そこで+側-側に同じ振れ幅になる音を流し、さらにそれを次第に出力を絞ることで次第に帯磁が消えていく。(※二号機の技術資料はコチラ
  3. 使用頻度と再生ボリュームについて
    システムによって異なり、敏感な方であれば、天候にも左右されるが、通常は一週間に一回と申し上げている。少なくともシステムのマイナスにはならない。
    また、消磁の際の音量は、通常音楽を聴いている際の大きさで良いとか。大きい方が良かろうと、何時もデカい音で鳴らしてましたが意味がなかったようです。
  4. モードによる違い
    4つの周波数を同時に出力しており(従来は3つ)、その組み合わせによって音が変わるため、そこで開発者の官能テストの結果で組み合わせる周波数をチョイスしたそうです(具体的な数値は秘密)。だいたい8割の人が「2」を選ぶそうで、イメージとしては「2」は広がりがより出るようになるので、オーディオシステムをキチンとセットしてある方に向いており、システムによっては広がり過ぎることがあり、その際は「3」を使用して欲しいそう。
  5. その他
    帯磁は特にカーオーディオで酷いため、車のRCAインに繋いだり、トランスミッターやBluetoothで繋いで消磁すると効果絶大とか(ただし、24Vには対応していません)。
    また、ギターも帯磁しやすく、消磁するとピッキングの音が明瞭になるため、あるミュージシャンは演奏する度に消磁するそうです。

audio unionの試聴会としては珍しくガラガラでしたが 、“消磁”というものがまだ一般的ではないのでしょうね。愛和の方のお話だと1、2時間程聴いたら「もう帯磁してきた」と分かる方がいらっしゃるそうで、そういう方々には必要なのでしょう。その効果の程はともかく、この価格では申し訳ないですがDEGAUSSに手が出なかったでしょうね。私はせっかく購入した物があるので、忘れた頃、奥さんが居ない時を見計らって「ブォーン」とやってます。ショップでの貸し出しも検討されているそうですが、ご興味がある方は二号機を手に入れてみるのも手かもしれません。

2016年2月12日金曜日

(続)バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲) を色々と漁ってみた。

以前、バッハの無伴奏チェロ組曲が大好きと、複数の演者のCD聴き比べを記載しました。(※過去記事はコチラ
取り敢えず感想をアップしたことで満足して流行病も一段落、と思っていたのですが、その後少しだけその余波があり、続編として二枚だけ追記しておきます。(具体的な内容がわかるようAmazonのリンクもつけておきますが、決してアフィリエイト狙いと言う訳ではありません・・・・少しはあるけど・・・)

まずは、大いなる変化球。
Ron Carter (2012/3/21)


言わずと知れたJazzベーシストのロンカーター。
以前、無伴奏組曲を色々ネットで"漁って"いる際に発見したものなのですが、どうにも変化球なので一度は踏みとどまっていたのですが、我慢できない体質で、つい・・・。
結果は・・・すっごい変化球でした・・・。正攻法でコントラバスで忠実にチェロの運指を再現していたら、と思ったのですが、まぁ、無理ですわね。Jazzでした。しかも"ウッドベース"でした、完全に。録音が良くてベースの響きが心地よく・・・という感じでもなく、ひたすら弦の弾ける音がビヨンビヨンするというもの。奥さんも「何それ?」との」感想。残念。

そして次に大御所、ロストロポーヴィチ。
Mstislav Rostropovich (2008/7/23)


前回なぜこの盤を加えなかったか忘れてしまいましたが、disk unionが会員サービスデーを開催していたので出向いた際に発見してゲット。
響きはあまりなく、ちょっと遠くの方で弾いている感じです。音がふくよかでもなく、心もそれほど籠ってないように聴こえてしまう。録音のせいかしら?あまりに"ON"で録られても厳しいですが、天井高めの部屋で弾いているにを窓越しに聴いている感じ、なのも残念な感じを否めません。難しいですね、好みでしょうし。演奏としてはこちらもあっさり目で気楽に弾いている感じです。

ということで、今度こそ少しお休みしようと思った、更なるつまみ食いでした。

2016年2月5日金曜日

"ゾウの足" ケーブルと "合金メカ" クランプ!

さて、本日もケーブル三昧。
以前より、audio unionの店頭で、白い布で覆われた姿が不思議な感じで気を引かれていたのが日本オーディオのケーブルでした。非常に高額なケーブルですが、その社名通りに、何となく "日本製" という雰囲気を醸し出していたものです。
そんなケーブルを、先日、ヤフオクで発見し、お安くなっていたので、また無駄遣いしてしまったのが、コレ。デジタルケーブルDG-5000G/1.0m(※同社サイトはコチラ(当該機種は既に掲載なし))で、37,800円のところ、9,724円也。
日本オーディオ デジタルケーブル(写真は後継機種DG-7000(同社サイトより))
「白い布」の正体は「無染色綿」だそうで、実物は芯線そのものがフニャフニャしているために、見た目と相まって何だか妙なヤツであります。取説によると「埃はブラシで落とす程度にしろ」「濡らすと音が変わってしまう恐れがある」とのこと。この素材では汚れそうだなぁ・・・。これも取説からの引用ですが「特にD/A側20~30cmに(ゾウの足のように)弛みを寄せると”開放感”が更に改善される傾向があります。」とのこと。長さも敢えて1mに抑えているそうで、何だか面白そう。それにしても自ら称する「ゾウの足」とは言いえて妙。

設置はDDC(iFI-audio iLink)からDAC(Nmode X-DP1)の間にすることにしました。
これまで使用していたオルトフォンのデジタルケーブルとの比較です。このオルトフォンはSAECのデジタルケーブルと比較しても中域がグンと張って気持ち良いので気に入っていました。
さあ、比較結果ですが、何時も試聴の際に利用するチェロのソロなどの耳触りは、中域の押し出しが強いオルトフォンの方に軍配が上がります。でも、解像度は日本オーディオかな。トランペットの響きや、これまた試聴の際に用いる「1812年」の本物の教会の鐘も、一音一音がクッキリ響きます。"繊細"と言う表現もできるかもしれません。
これまた聴く音楽によって好みは別れるところですが、折角なので暫く使ってみます。

さてさて、ここでもう一つおまけ。
これまた以前、ハイファイ堂のサイトで発見して気になっていたのが、ケーブルクランプ(株式会社中村製作所PCCR-01 Pd:※同社サイトはコチラ(最下段))
中村製作所ケーブルクランプPCCR-01(同社サイトより)
同社はトランスで有名ですが、コレ、なんかメカメカしていてカッコ良いなと思った次第。何事も見た目が肝心です。
恐らく「音が締まる」とか何とか効能をたれるのだろうと思うのですが、本日立ち寄ったaudiounionアクセサリー館のショーケースにその姿を発見!中古が半額以下で扱っていたものですから、つい購入(6,264円のところ2,500円也)。
で、早速AET PSE-018HGに装着しますが、このクランプのネジは超貧弱。AETプラグに元から付いているネジの半分程度の径しかない。締め込んでみても何とも頼りなくて、ここは改善が必要ですね。そして、簡単に装着完了。
AET PSE-018HGに取り付けてみた(勿論左側)
まあ、見た目は勇ましくなりましたね。隣に挿したケーブルも同じプラグでしたので比較すると・・・見た目は豪華。音的には、うーん、予想通り大きく変わるものではないですねぇ。AETのプラグは元々のクランプがしっかりしているので、この部分が貧弱なプラグの場合はもう少し効果があるかしら?? ま、見た目重視で、取り敢えず。

2016年2月4日木曜日

便利!マグネット式充電ケーブル。

ほぼ毎日、接続し抜くという作業が伴うのがスマホの充電ジャック(MicroUSB)へのケーブル抜き差し。位置決めしたりプラグの向きを確認したりと面倒なだけでなく、本体のジャックに負荷もかかるので雑に扱いにくく、一層面倒。
そんなあなたに!と言うか私にピッタリと思って購入したのが、コレ!
マグネティック・ケーブル MagTouch
内部写真
Mag Touch microUSB P2というこの商品、スマホ側のジャック (凹)にプラグパーツ(凸)を指しておき、ケーブル側の端子と磁石でドッキングするという代物。
左がスマホ側に挿すコネクター
2,980円(税込)にてイケショップで販売している(※コチラ)。
ケーブルの向きはどちらでも良く、向きを考えず近づけるだけでピタッとドッキングするので楽だし、急速充電にも対応している優れもの。ちなみにパッケージにはプラグパーツが2個同梱されているし、イケショップの店頭では、ケーブルだけでも、プラグパーツだけも販売していた。

さて、早速通常使用しているスマホ に装着すると・・・。
浮いている・・・
なんと、浮いてしまっている。ジャックが浅いようだ。ケーブルをつないで抜くとケーブル側にプラグ部分がくっついてしまい、私の場合は意味が無いことが判明。試してみなければ解らないものですね・・・。やむなく予備バッテリーに装着。此方は上手くいった。
私の場合は少し残念だったが、ジャックさえ合えば非常に便利な商品であります。(但し、充電中に横方向の力を加えるとポロリと簡単に外れてしまいますけどね)
Lightning端子用の商品もあり(※コチラ)、MicroUSBタイプとケーブルを兼用できるとモノ凄く便利なのですが、配線の違いで互換性はないそうです。うーん、これも残念だが仕方ないか。
ところで「イケショップ」といえば、以前より「qi」を積極的に扱っているショップ。このため暫しお店の方と「なかなか普及しないですねぇ」と愚痴をこぼしあいました。やっぱりスマホに標準搭載されなくなったのが敗因ですねと。便利なんですけど電圧が低いから時間もかかpるし、実は私も使わなくなりました・・・。

【追補】
上記の写真のように、プラグの左右の翼(張り出した部分)は思いの外大きい。マグネットの安定上仕方ないのだろうが、要注意。私のスマホ(DM016SH)はジャックの深さだけではなく、ケースに収めようとすると引っかかってしまう。また他の端末もジャック部の近くにボタンがついていたりと、予想外に使えない端末が多かった。ジャック部周辺の造りを確認した方が良さそうです。