しかし、TERZO V2の完成品はプラグも良い物だそうで、結構高額(0.7mで19,008円)。しかも、オヤイデの直販店舗で話を伺うと「径が太いし、たとえ径が入ってもプラグの中で結線しにくいよ」とのことで、手を出すのを躊躇っていた。
そんな中で発見したのが、フォルテシモオーディオの単線対応のプラグ RCA-PKC-GO(※同社サイトはコチラ)。「中間にコールド用ねじ止部をもう1箇所もうけることで単線に対応(同社サイトより引用)」と言うことで、単線で大丈夫なんだからTERZO V2でも大丈夫だろうと勝手に解釈。同社プラグは価格の割に高品質との書き込みにも後押しされて購入を決定。1mだけTERZO V2を入手し、自作してみた。
完成した自作 TERZO V2 外観 |
TUNAMI TERZO V2断面図(同社サイトより) |
シールドの銅線がとてもしっかりしていたので、当初、白黒の線を縒って“+”にし、シールドを“ー”にしたのですが、何故か音が出ず、やむなく白黒を各々“+-”にして対応。シールドは繋がっていないのかしら??
さて、 肝腎なその音です。
SACDを聴き比べてみました。これまで使用していたRCAケーブルは、つい先日入手したChordケーブル。果たして結果は、期待通り!音の明瞭さ、音の出っ張りはChord以上。やっぱりこのケーブル、良いです、おススメです!試聴会での印象は間違っていませんでした。
チェロのソロはグンと前に押し出される感じで非常に鮮烈。このSACD(ハイブリッド)をCDリッピングしたものと比較してみましたが、違いは歴然!当たり前と言えばそれまでですが、何とも嬉しくなってします。SACDはボウイングの溜めがゾクゾクします。
また、JazzのCDを前回紹介した(※コチラ)クロックレシーバー経由のデジタル出力と聴き比べてみると、前回はデジタルの勝利でしたが、その差がグンと縮まった感じ。やっぱりアタックのクリアさとか、デジタルならではのものがありますが、音圧は引けを取りません。SACDやクラシックでのキレとコクの両立は、いやいや立派な物。
正直申し上げて、オヤイデの新導体“102SSC”は、屋内配線を聴いて、それほど期待しておらず(※レポートはコチラ)、どちらかと言えばPC-Triple C(※レポートはコチラ)の方が気にはなっていたのですが、このRCAケーブルは素晴らしい。
正妻の位置はTERZO V2に譲り、Chordケーブルはクロックレシーバー経由のデジタル出力用に異動が決まりました。
さて、正規品と自作との比較です。
・オヤイデ・・・TUNAMI TERZO RR V2:1.0m 21,427円(同社online shop)
・自作・・・切り売りTERZO V2:1.0m×2 8,294円(同社online shop)+フォルテシモオーディオRCAプラグ(RCA-PKC-GO):2セット 2.560円(同社online shop)=10,854円
ちょうど半額ですか。
ちなみに、オヤイデの方曰く、RCAプラグはGenesis(※同社サイトはコチラ)が製作しやすいそうです。こちら13,824円と、お高こうございまして、自作メリットが全く無くなりますが・・・。プラグの手配や作る手間を考えると、ヤフオクでTERZO V2を使った自作ケーブルを出品されている方がいて、その方がお得かもしれません(45cm即落8,000円)。長さは希望により対応してくださるようです。
こうして、「オヤイデ・AETコラボ試聴会(※内容詳細はコチラ)」で気になった電源ケーブル(AET EVO 1304F AC)とRCAケーブル(TUNAMI TERZO V2)を入手してみて、その素晴らしさを我が物にすることができました。やっぱり試聴会参加は大切ですね。