2013年9月28日土曜日

USB DAC 聴き比べ。

「USB DAC聴き比べ」という記事を見て、何はともあれ行って来ました。
※Philewebの記事で知りました。
※会場はグランドアバック新宿店です。
(ここはホテルの地下アーケードにあって面白いですよね。)

特に中高額機をキチンと聴く機会も余りないのでイソイソと。126,000円から577,500円!垂涎の的。
同じ曲でDAC毎の聴き比べするわけではなかったのですが、色々と趣向を凝らしていました。

 1)リッピングはCDを超える?
まずはCDとリッピングしたモノとの聴き比べ。DENONのDC-DSX1がCD再生もPCデータの再生も同じDACを使うことから、掟破りのデモです。「CDを超える」とはよく言われていますが、本当でした。いや、驚いた。CDがガラス板のような感じなのにデータの方は厚い本のような感じ。例えが妙で解りづらくて恐縮ですが、音のふくよかさが違うんです。

 2)配信で音は変わる?
続いて、同じ音源を配信している「HDtracks」と「e-onkyo」をそれぞれダウンロードして再生。これもまた違いは歴然。一枚ベールを剥がしたような明らかな違いが。(演奏曲はラフマニノフ)
e-onkyoの担当の方曰わく、音源を入手してから、伝送系のケーブルはLANケーブルにいたるまで「アコリバ」製品を使用し、出来るだけ無駄な作業や機器の介在を省くように気遣いをしているとか。
データセンターにLANケーブルを全て替えさせて欲しいと依頼したら「データのやりとりでそんな馬鹿なことは起こりえない」と怒られたと仰ってました。さもありん。

 3)384kHzの魅力
それから面白かったのはNorthstarDesignによる384kHzの再生。ノルウェーのサイトから無料でダウンロードできるそう。※多分コチラです。(違ったらゴメンなさい)
イヤイヤ破壊力抜群!家でも試したくなりました。

 4)USB DAC 聴き比べ
さて、本題のUSB DACの比較はどうだったかと言うと、多くの方がNorthstarDesignに軍配をあげたよう。確かにインパクト有りました。
■PS Audio「NWD/S (Nu Wave DAC)
こちらはPCMだけです。電源が3ピンだったり、XLRプラグでバランス対応と気遣いは充分。音はキレイですが、個人的には音の膨らみが足りない気がしました。(参考価格:126,000 円)
■BENCHMARK「DAC2 HGC-S」
DSD対応です。特に派手さは無いのですが、DSDの音は好きかも。費用対効果的には少し高い気もします。10万だったらなぁ。(参考価格:231,000)
■Northstar Design「IMPULSO」
先述のように384kHz対応、DSD対応など、機能的に充二分。「これがあれば当分楽しめる」と皆が納得する一台。音も厚みもあるし素晴らしく、今日の中ではこれになるででょうね、やっぱり。(参考価格:231,000円)
■DENON「DCD-SX1」
これも既述のようにCDプレイヤーとUSB DACが一体化した一台として良いのですが、お値段が…。音的にもガラス板のようなキレイだけど平板な印象でした。(参考価格:577,500円)

進行役の完実電気の方が仰っていましたが「リッピングソフト、ケーブル、PCの不要なノイズを取るツール、色々な小道具があり、かつてカートリッジを替えて楽しんだ頃の喜びが蘇った」と。私も正にそんな感じ。私がかける金額はささやかではありますが…。

ところで、今日一番の納得。「私はDSDの音が好きだ」ということ。同じDACでも圧倒的にPCMよりDSDの音の方がスッと入ってくる。進行の方が「アップコンすると変になるからオリジナルのままで」と仰っていたが、それでも私は…。今日はMacで再生していてアップコンは残念ながら試せませんでした。邪道でもイイや。好きなんだもの。