2014年3月13日木曜日

そして「パッシブアッテネーター」 ~ MUSICA att60 ~

現在のシステムで不満を挙げれば沢山あるし、じゃあ駄目ダメかというとそうでもなく。
色々あれやこれやと付け足すことが良い効果ばかりではなく、根本的にグレードの高い機器に替えなければ、ということも分かっていながら、やってみたくなる、あれこれ。

現在使用しているプリメインはKENWOODの超コンパクトコンポのアンプ部KS-10(これで「音」を語る、ど厚かましさ)。まあ、癖なく元気に音を出してくれます。でも、心なしかボリュームを絞ると必要以上に卑屈になる気がして。「叱られた仔犬」のように、シュンとなってしまう感じがする。(意味不明?)
「ま、しかたないか」と思っていた矢先、大好きなヤフオクで発見したのが「パッシブアッテネーター」なる文字。そしてコンパクトそうでシンプルなフォルムに釘づけ。それがMUSICAの「att30」でありました。
※MUSICAの公式サイト(att30のページ)へ。
イイじゃないですかぁ。潔いし、美しい。「電源がないから音がイイ」・・イイじゃないですか。(上記サイトの商品紹介の下部に同社のブログで「3つの条件でプリより高音質?」 のリンクあり)
即、ヤフオクさんにGO! aucfanで過去の落札価格を調べると安い時で12,800円。壱万円バージョンアップ好きの私にピッタリ。オーディオユニオンやハイファイ堂で19,800円。
それでこういう時って不思議に欲しい物がヤフオクに出現するんですよね。ありましたよ。で、競り合って2万超え。これじゃあと、一歩退いたらその後とんと出現せず。日々の検索の中から見つけたのが同じMUSICAの兄貴分であるatt60。どこが違うか解らないけど多分兄貴分。(筐体のサイズと素材が違うだけ?価格が倍もするのだからそんなことはないと思うのですが。)
※公式サイトはこちら
本当はデザインもサイズもatt30が好みだけれど、来ぬ待ち人を今や遅しと焦がれる寂寥感に負け(?)、21,000円也でポチっ。
新品でこの価格だから良かったのだけれど、好みと少し違うけどお金持ちの令嬢だからまあイイか、といった感じ。(先程来、例えが変。)

現物は思ったよりデカく、おそらく同シリーズの他機種に合わせただけのサイズのようです。やっぱりatt30の方が良かったなぁ。黒の艶消しボディは面白い風合いではありますが。

さて。肝腎の音。普段は9時の位置が限界のところ、3時まで上げてみます。もちろんアッテネータの方は半分以下。
それでも確かに音の雰囲気は変わりました。間に少なからず異物が入ったのですから当たり前。輪郭がハッキリしました。そもそもEnacomかまして音を曖昧にしてるのですから可笑しな話ですが。特に低温がハッキリして太くなりました。
次に音を絞った際の音の変化は・・・。やはりボリュームを絞ると一気に迫力は萎みます。しかしながら、「うな垂れる仔犬」ではなく凛とした印象。
それではDACではなく、PCの音はどうかしらと、ちょうど公開された、BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」のMusic Video(オフィシャルサイトはこちら)を聴き比べてみました。やはり違いが歴然。ミクちゃんの声も明瞭になります。(ま、好みとしては「feat. HATSUNE MIKU」でなくオリジナルの方ですが・・・)
オーケストラのように複雑に音が絡むものより、POPSなどのシンプルな音の方が違いが際立ちますね。(アンプの解像度が悪いからとも言えますけれど)

ひとまず大成功ですね。
ただし、ネットで書かれているように、ボリュームが無段変速でなく、カチカチと廻るタイプなのには私も少し違和感は感じます。

それでも心から喜べないでいるのは、着荷した際の不在票を黙ってテーブルの上に置き、その後何も言わない奥さんの反撃が恐ろしいから・・・。