2015年7月20日月曜日

ケーブル、プラグで二題。~ナノテックシステムRCAケーブル&L型電源プラグ

またもヤフオクで予定外の小物をゲット。それがコチラ。
TDK製PCOCC採用コネクタ
「オールPCOCCコネクタ」という謳い文句にフラフラと。ググっても出てこないのですが、安いしで、2セットで3,800円でポチっと。品物が届きましたが、導電部にPCOCCを採用しているそうで、美品でした。

さあ、ではケーブルはどうしよう。で、ある日偶々(何時も偶々・・)StereoSoundOnLineでふと記事が目に付いた。「好評のコロイド液含浸タイプ2モデルを発売、ナノテック(※記事はコチラ)」・・・"ナノテック"は以前より気になっていた会社(※公式サイトはコチラ)。「金・銀コロイド液を含浸させた導線をスピーカーケーブルに採用するという、今までに無い発想でオーディオ業界にインパクトを与えた・・云々」。「金・銀コロラド」・・・何だか解らないけどゴージャスな感じ。単純な性格です、我ながら。でも気になったんだから仕方ない。で、ググってみると、MS208は新製品のためか、まだあまり販売してません。そんな中、見つけたのが「オーディオショップインパルス(※コチラ)」 。店舗を見てみると、ラジオ会館の海洋堂と同じフロアのあの小さな店か!と解り、出向いてみましたが、後から分かったのですが、以前ネットで発見して購入したケーブルジョイントのショップではありませんか!(※顛末はコチラ

さてさて、購入したMS208は外径6mmと思いの外細く、しかも導体がφ0.12mm×7本という構造。周囲がメッシュになっている普通のRCAケーブルとは異なる構造です。
MS208の構造(StereoSoundOnLineより転載)
幸いTDKのコネクタにはスペーサーのチューブまでついていて細いケーブルでも対応できました。至れり尽くせりだし造りもしっかりしていてご満悦。ケーブルにメッシュチューブを履かそうかとも考えましたが、折角の色が隠れるのでやめておきました。
完成したRCAケーブル
さあ、しなやかで細いケーブルですが、音はどうでしょう?
全く馴らし無しの状態で鳴らしてみて、おーっ!中域の厚みが違います。ボーカル系の違いは歴然。ブラインドでテストしましたが、何度やっても正解。明らかに違います。現在のレギュラーポジションは癖がないと言われるisoda。高域はisodaに軍配が上がるけれど、好きな音の傾向です。

さて、続いては電源ケーブルです。
これまた、StereoSoundOnLineで見つけてしまいました。(※コチラ
これまで、L型プラグと言えば、最もメジャーなのはLevitonの8215CAT(もしくはHUBBELLのHBL 8215CAT:※オヤイデ販売サイトはコチラ)、国産では明工社(※オヤイデ販売サイトはコチラ)、そして少々お高いJodelicaのETP-R850CU(※製品サイトはコチラ)ですね。しかし、我が家のコンセントプレートが、デカいプラグの安定を高めるため8mmの土手がある(奥まっている)という特殊な形をしている(J1プロジェクトのJ1CK15UL(※コチラ))ため、これらのL型プラグはどれもこれもNG。諦めて通常の真直ぐのプラグにする→壁から大きく飛び出す→奥さんに「邪魔!」と怒られる→都度抜き差しする、という状態でした。抜き差しすると機器に負担がかかるし、折角のホスピタルグレードのコンセントもブレードが緩んできそうだし・・・と、諦めていた時の福音。これなら入りそう!しかも"無メッキ"もあるぞ!!
購入して採寸してみたら、L字型の出っ張り部分は18mmもあって、コンセントプレートの厚みも余裕でクリアしました。
FURUTECH FI-12ML Cu(同社サイトより)
この写真ほどではありませんが、無メッキの銅の色は神々しく見えました、私には。

早速、お手製・重鉄タップ(※顛末はコチラ)のプラグ交換です。
こちらのプラグも造りが良く、ケーブル抑えの部分も金属だし、ネジにも制振材らしきワッシャーもついているなど、安心して工作できるのですが、一つだけ注意が。
先の記事にあったように角度が付けられるのですが、均等ではないのです。他で使用しているHBL 8215CATは等間隔ですよね。
左右対称ではない角度設定のネジ
写真を見ていただいてのように、右に傾けた時と逆とで角度が変わります(穴位置を参照ください)。何故かしら??やむなく私は真下に落としました。
ようやく常設可能になったコンセント部
(白いのはREQSTレゾナンス・チップ・コネクト)
完成です。これで常設ができます。ついでにREQSTレゾナンス・チップ・コネクト(※コチラ)も貼り付けておきました。音的にもどっしり落ち着いていて満足!

2015年7月19日日曜日

DSD 11.2MHzの世界

iFIオーディオが新しいDAC"iDAC2(※公式サイトはコチラ)"を発売。DSD11.2MHz、PCM384KHz対応ということで、価格に見合わずハイスペックなメーカーだけに、発売記念の試聴会にいそいそと。場所はオリオスペック(※コチラ) 。
iFIオーディオ iDAC2(同社サイトより)
プレゼンターは野村ケンジさんです。仕事でご一緒させていただいた時は何時も真面目そうにしていらっしゃったのですが、アニソンの大家だったとは存じ上げず!(別にアニソンが不真面目と言う訳ではないのですが・・・。それにしても野村さん、太られましたぁ?)
アニソンのオンパレードで、普段聞いたことがない曲想でしたが、それはそれで面白かったです。成程アニソンはハイレゾ化による恩恵を受け易い曲想だなと改めて感じ入りました。野村さん曰く「次第に24bit92KHzでの音作りが上手くなってきた一方で、まだまだ単に数字だけがハイレゾで実態がついて行っていないモノもあって、だいぶ出来に差が出るようになってきた」とのこと。

さて、試聴会開始。まずはiFIのステレオセット"Retro(※公式サイトはコチラ)" でスタート。曲は本日発売のNetAudio(※コチラ)付録の11.2MHz音源です。ふーん。「まぁ、綺麗な音だな」という当たり前の感想。その後、"Retro"のスピーカーでは後ろの人まで音がちゃんと届かないということで、スピーカーだけELACに変更して試聴会は続きます。("Retro"はニアーフィールド用途だからとのこと。アンプは引き続き"Retro")

アニソンからRCサクセションまで色々と、一曲毎を長めに聴かせていただきました。野村さんのiDAC2の評価は「非常にストレートに音を出す」というもの。確かに何時も私が聴いている硬めの音がするKORG DS-DAC-10より更に硬質な感じがします。そしてこうも評します。「K2HDでエフェクトかけてるのが聴こえちゃいますね」・・・正直、私には解りませんでした。「補完するとエコーぽい感じになっているのが解っちゃう」とか。Victorのハイレゾ化技術・K2HDについてはPhilewebの記事に詳しく述べられています(※コチラ)。どの過程で“ハイレゾ化”するのかが難しいですけど、うーん、私はあまり好きではなかったんです、本当は。聴く人が聴けば解るんですね、やっぱり。

そして今回の試聴会の最大の山場は、iFIのDAC聴き比べです。nano iDSD(※コチラ) 、micro iDSD(※コチラ)、そしてiDAC2で、同じ曲を順番に試聴します。
結果としては"nano"と"micro"の差が思いの外大きかったことにビックリ。音数が違うように感じる程密度が違います。「どうせ似たり寄ったりだろう」という予想を覆されました。iDSDとiDAC2の違いは、客席からも「好き好きですね」といった感想が述べられましたが比較的近い印象。野村さん曰く「RCAに力が入っている分、iDAC2の方がSNが良く、音の立ち上がりのアタックが強く感じられる。一方のiDSDは総ての音を拾おうとする感じ。」とのこと。しかし、個人的印象としてはiDAC2の方がシルキーに感じられ、密度がより濃く思えたのですが・・・。一回しか聴き比べしなかったので正解は良く解らないままですが「選ぶならiDAC2」といった感想でした。以前、KORGの据え置き型のDS-DAC-100と持ち運びを可能にしたDS-DAC-100m(※公式サイトはコチラ)の違いが結構あって感心したのと同じような印象です。「持ち歩く際には"nano"が便利ですから適材適所ですね」とフォローしていらっしゃいましたが、やっぱりmicroのどちらかの方が圧倒的に良いのは否めません。

さて、ここで疑問が。iDAC2はともかく、nano iDSD(※コチラ) 、micro iDSDでも11.2MHzを再生していたぞ・・・。実はiDAC2のファームウェアをnanoやiDSDに入れたら11.2MHzで鳴るとか。まだ最終確認の段階ですが、近々リリースされるそうです。

そして最後にオリオスペックさんから、同店が販売するNAS"ASUSTOR(※
同店販売ページはコチラ)"が、直接DACにUSBで接続すればパソコンを経由しなくてもブラウザ操作で曲が聴けてしまうというデモを実演。これも正式ではないのですが、間もなく解禁とか。印象としては大人しい感じ。パソコンでPLAYすると、再生ソフトの癖が前面に出るそうな。確かに(今回はMacで再生していましたが)パソコン経由の方が音がハッキリしていたものの、NAS直の音の方が個人的には好きだったかもしれません。

今回は、5.6と11.2を聴き比べるといった内容ではなく「11.2の凄さを垣間見る」というより「iDAC2を楽しむ」といった内容でした。音源の出来次第ですね、やっぱり。

さてここで番外編。デモ機の横に、見たことのある感じのRCAケーブルが置いてあります。お店の方に「このケーブルは?」とお聞きすると、「あ、これは特殊なやつで・・・」と口ごもるので、「中村さんのですか?」と重ねて尋ねるとニコっとされて「そうなんですよ。本当にイイですよね。何時もお世話になってるんです。」とのことでした。確かにお店も近いですしね。とっても嬉しかったです。中村さんお元気かしら??(※中村さんのお店"サウンズ・ナカムラ"はコチラ

2015年7月16日木曜日

調音パネルの効果や如何に。

先日のサンシャインさんの試聴会(※コチラ)でもちょっとだけ説明があって「効果絶大!」と言われていた調音パネル(※公式サイトはコチラ)。スピーカーの間に液晶ディスプレイがドン!とあるだけに気になって気になって。
そこで、何時ものオーディオユニオンさんで購入。12,960円のところ、9,980円也。

造りは、まあ、ビックリするくらいチャチ。パッと見はパネルに黒い端切れを巻いただけ。ま、このパネルに工夫があるらしいのですが、それにしても・・・。
「お好きなファブリックを巻いてお楽しみください」と謳っているのも解ります。

サイトで曰く「吸音材ではない、しかし拡散材でもない、まさに新しい発想のルームチューニング材、まさしく調音材です。(中略) しかし本製品はこの価格、この大きさ、使い勝手で倍音は吸わず部屋のムダな響きを整え、さらに低域方向の改善を促し、音像定位も向上させるもので、真に世界最強のルームチューニング材を自負しております。 」
うーん効果が期待できそう。確かに単なる吸音じゃダメだしね。我が家はスピーカー間の2/3をガラス面が占めているのだから、効果覿面だろうとワクワク。

さて、液晶モニターの前に立て掛けてみる。
最初の印象、少し音が大人しくなったかな?
次に、音がクッキリしたかな。

でも、しばらく付けたり外したりとしている内に、「やっぱり変わんない?」・・・。
うーん、微妙です。

お店の方が、「気に入って20枚買って行った人がいますよ」と仰っていたので、解る人は解る、のかな?

と言いながら、付けてしばらく聴き、今度は同じ曲を外して聴き、としてみました。嗚呼、確かに効果はありますね。音の緊張感が和らぐというか、中低域が気持ち良く馴染むといいますか。気持ち悪くはなっていません。もうしばらく検証です。

2015年7月9日木曜日

LANターミネーター(超簡単版)

来たるべきネットワークプレーイヤーの導入(さて、何時になるやら)に備えて導入したハブについては前回記載の通りだが、8ポート故に空きがたんまり。

一つはヤフオクで購入したLANターミネーター(※コチラ)。製作者ご自身も書いていらっしゃいますが「かないまる」さんの教えに則ったものだとか。2,000円也。
でも、まだポートが4つも空いたまま。そこで、かないまるさんのサイトを拝見すると(※コチラのページの"5"番の「音がよくなるLAN端子のオープンピンとXターミネーター」の項を参照ください)。
ターミネータ挿さりまくりの図
御覧の通りに、相成りました。 これぞ、"かないまる流"簡単ターミネーター。オレンジのやつが皆、それです。要は爪が折れたLANケーブルをちょん切っただけですね。
線同士が触れるのが嫌だったので、木工用ボンドを木口に塗ってあります。これで線が動き回って線がショートするのを防げるかなと、勝手にアレンジ。
右下が先に記したヤフオクで購入した物です。

その結果、アイソレーターだけだと解らない。全ポートをこのように埋めると違いが出てくる感じです。
「空間の密度が増し、音のなかったところに音が埋まる感じです。」とかないまるさんは感想を書いていらっしゃいますが、私は「響きが深くなった」と感じました。爪もないので引っこ抜くのが簡単で、比較しやすいのが便利でした。

ということで、今回も採用でした。超簡単版LANターミネーター、お試しあれ。

2015年7月5日日曜日

スイッチングハブを噛ますと音が良くなる?

ネットワークプレーヤーが無性に欲しくなってきた。
コンパクトで、DSD対応で、となると候補が結構無いもので、皆コンポサイズになる。悩むところで、この辺りは別の機会に。

ネットワークプレーヤーを加えるとなると困ったのがLANのポートが足りない。
現在やむなく無線LAN環境下にPCとNASを置いてあるため、2ポートついているI・O DATAのWN-AG300EA(※コチラ)。これは無線LAN子機でポートが複数ついているもので、しかも100Mのものを敢えて選択したものだった。ネットで見るとGigaLANより100Mの方が音が良いとか書いてあったので・・・。

これまではPCとNASを繋ぐだけでよかったので事足りていたが、ネットワークプレーヤーも繋ぐとなるとHUBはどうしよう。一説ではHUBを繋いだ方が音が良くなるとも言われているし。

そして、以前から目をつけていたPlanex SW-0008F2(8ポート)を迷わず選択(※Planexサイトはコチラ)。ヨドバシカメラで6,210円(勿論10%ポイント:標準価格14,400円)。取り寄せでしたが、5日ほどで店に届きました。100Mハブの需要が今もあるんですね。
これは「音が良い HUB」とかで検索すると出てきます。因みにオリオスペックさんのPC Audio Shopでも取り扱っています。(※コチラ
Planex SW-0008F2(同社サイトより)
さて、本来は電源ケーブルも、と言いたいところですが、現在硬くて長めのケーブルしかなく、取り敢えず元からついているケーブルで。
その結果、良い意味で音が落ち着いた感じです。劇的な変化ではないですが、悪い意味で"大人しくなった"のではなく、"落ち着いた"イメージ。中低域がしっかりしたのかな。少なくとも悪影響はなく、喜んで採用です。

現在、NAS→ハブがCHORD company Cstream(※コチラ)、PC→ハブがAIM SHIELDIO NA1-S005(※コチラ)→日本光電のネットワーク分離装置HIT-100(※コチラ)経由→SAEC SLA-50(※コチラ)ですから、何と統一感のない。色々使うのが楽しくてねぇ。Audioquestのcinnamon(※コチラ)か、オヤイデのNEO(※コチラ)か、この辺りを次は。一番気に入っているChord Companyを大人しく買っておけばよいのですが、中々。
あ、そうだ。ベンチ入りしているDELA C1AE(※コチラ)があった・・・。