2013年7月14日日曜日

如何にDS-DAC-10に至ったか。

以前宣言した「2万円程度のDAC探し」の経緯をご報告。様々なネット記事や書き込みを参考にして目星をつけたのが、
第一のコース。Styleaudio: CARAT-TOPAZ Signature  40,000円前後。
第二のコース。Cambridge Audio: DacMagic100 35,000円前後。
第三のコース。ラステーム・システムズ:UDAC32RD(価格コムの新製品情報ページへ。)35,000円前後。
そして第四のコース。KORG: DS-DAC-10  45,000円前後。
という具合です。

ポイントは192Hz/24bit。「本当に必要か?」という議論はなく、ただ「必要条件」。一つはトレンドとして今買うなら外せないと言うこと。それに単純に違いを聴いてみたいということ。昨今のデジタル事情そのままに、このスペックを達成すること自体は難しいことではなく、何処どこのオペアンプと何々で、と、中華物もてんこ盛り状態。

ここで、どう音にこだわっているかをチェック。
Styleaudioは比較的廉価ゾーンで人気を博しており、汎用パーツを使用しながら細部にこだわり、練り上げた製品と言うことで合格。実売価格、オークションでの安さからも大本命と考えていました。
Cambridge Audioは独自の理論により音を磨きあげている姿勢と、私がイギリス好きだから(!?)。
ラステーム・システムズは日本の小さな専業メーカーで一所懸命DAC等を製作。水晶発信器へのこだわり、32bit処理などを駆使した最新UDAC32RDだったのです。こういうメーカーの心意気に弱い私はこの機種に狙いを定めました!ところが、そんな矢先に倒産。呆然としました。本当に残念です。もう少し頑張れればヘッドホンブームに乗ることもできたかもしれません。
そうしてKORG。1bitということが切っ掛けでした。このオーディオシステムの特長は良いにつけ悪いにつけ癖のなさだと思うのです。お好きな方は「スピード感」と仰る。確かにクリアなんだけど、個人的には素っ気ない感じがしてました。でもDACであれば、元の情報を余すことなく伝達する、という本源的価値において威力を発揮するのではないか、と考えた訳です。それにDSDへの対応を初め、様々な挑戦もあり、何より機体の構成がシンプル。入力はUSBのみ。潔いではありませんか。1bit推進者の早稲田の山崎先生の門下生が開発に当たっているのも応援したくなる理由です。

ところがそこに割って入る軍団が。オーディオ機器専業企業からのアプローチです。
その候補はこちら。
Onkyo: DAC-1000(S)
Luxman: DA-100
Pioneer: N-50

価格的には一段上がります。しかしポイントとして高いのは電源周りの強化です。先の四機種はポータブルをある程度意識するが故にどうしても電源周りの不用意感が否めず、結局何かオプションが欲しくなるだろうと。さすれば最初からぶっとい安心のケーブルで電源をとれた方が良いではないか。しかもオーディオ専業であれば音への拘りは言うまでもなく。加えてPioneerのN-50はネットワーク機能も付加してこの価格。

悩んだのですが、結局、まずはベーシックに単に機能としての、DACとしての頑張りに応えようと。それにお値段の巡り合わせもあったし。と言うことで、勝者はKORG DS-DAC-10となった次第。当初の想定価格をはじめとするだいぶ上回ってしまいましたが。

実はまだ開梱包してません。暑くて。すみません。また後ほど。