2017年3月19日日曜日

PC-Triple C/EX! 高額ケーブル試聴は耳の保養。

SAECの新ケーブルを聴きに出掛けた。DYNAUDIOの販売を手掛ける 「on and on(※サイトはコチラ)」にて試聴会が開催されたので。そもそも、端から私にとっては「およびでない」価格帯の代物だったのですが、どのような音がするのかとても興味があり、お誘いを頂戴したので物見遊山でノコノコと。
その、興味をもったケーブルと言うのはコチラ(※Stereosoundの紹介ページはコチラ)。
PC Triple Cを銀で巻いたとな!0.7mで22万円とな!?・・・これでは到底手が出ませんが、聴くだけならと出掛けたという次第。

on and onの休日の試聴会は場所が場所だけに何時も空いていますが、今日も今日とて貸し切り状態。何時もの方々(SAEC、ポーカロライン、カジハラ・ラボの皆様)に囲まれて、いざ試聴。

スピーカーケーブルも新製品のコチラと贅沢な布陣。先ずは従来品RCAケーブルの最高機種(※コチラ。0.7m 86,000円也。)で、音源は敢えてPCを選択してみました。・・・言わずもがなで、良い音。沁みますねぇ。幸せなひと時です。
そしていよいよRCAケーブルを交換します。
おお!そもそも最初の一音から違う!音が艶っぽい!密度が濃いのは勿論、低域も高域も、撥音も、一音一音が明瞭でありながら“震え”までキメ細かく表現している。こいつぁスゲーや。
SAECの方曰わく、銀の筒にPC Triple Cを通した後、これをさらに鍛造して作成するのが「PC-Triple C/EX導体」(※販売代理店 プロモーションワークスのサイトはコチラ)。この導体一本毎を絶縁体で巻き、それを数本束ねることで生み出されたのがこの強そうなネーミングのケーブル「STRATOSPHERE」!
STRATOSPHERE カタログ
良いです、確かに。
先記のように艶っぽいですし、低音域もイヤらしくなく押し出す。SAECの方は「色づけせず、そのまんま出すイメージ」と仰ってましたが、誇張感は確かにありません。その後、アナログの女声も聴かせていただきましたが、本当に音の密度が高く、響きも美しく素晴らしい。
構造が複雑なだけに、価格も合点が行くとはいえ、如何せん価格が・・・。「もう少し構造をシンプルにした廉価版は?」とお聞きしたところ、その可能性はある、とのこと。聴いてみたいですね。尚、この導体を使ったケーブルはこの後アコリバからも出るようです。確か、PC-Triple Cが出た時、電源ケーブルを販売したのもこの順番だったような。

さて、本日は一緒にポーカロラインさんのUSBアダプターも聴かせていただきました。実はその前の週にオーディオユニオンで試聴会があったのですが、私が風邪をひいてしまって伺えず、ポーカロラインさんのご厚意により比較試聴させていただきました。それが、MC AudioのUSB-AES/EBU アダプター UX-02(※同社製品サイトはコチラ)。要はUSBの信号と電源を分離して、TypeA端子(PC側)とTypeB端子(DAC側)の間をAES/EBUケーブルで接続するアダプタなのだが、面白いのが電源系はスピーカーケーブルを使用すること。よって、AES/EBUケーブルによっても、電源用として使用するスピーカーケーブルによっても音が変わると言う訳。「MC Audio」はカーオーディオを中心に活動していた会社だそうです。
さて、この日は、AES/EBUケーブルをACROLINK(※同社製品サイトはコチラ)とSAECの新ケーブル(未発売)を比較していただきました。SAECの新ケーブルの低音域の厚みが抜群でした。SAEC製USBケーブルと比較すると、このアダプタを使い、さらにAES/EBUケーブルを変えるに至ってどんどん深みが増し、どんどんアナログの音に近づく感覚に陥りました。溜息が出ます。
かくして、キリがない世界は続きます・・・。

2017年3月5日日曜日

ケーブルの制振対策の新案!

先日のRCAケーブル試聴会(※過去記事はコチラ)で、ナノテックシステムズさんのケーブル制振のジョイントの現物を拝見して、ふと思い出したのがこれ。
アイリスオーヤマ メッシュパネルジョイントMPA-J
ホームセンターとかでも販売されているのではないでしょうか。私は楽天で196円で5セット購入(送料は680円!)。
ナノテックの物はクリアのプラスチック製で2カ所ビス止めですし、穴の径は当然ケーブルがちょうど収まるサイズだ、という違いはあれど予想通り、構造はそっくりです。期待大。ケーブルがメッシュパネルの針金(?)の径より太いため、ビスを長い物に変更する必要があります。(アイリスオーヤマのジョイントは5.5mm径用でした)
最終的パーツ構成
ビスはM4で、長さは20mmあれば充分(ナノテックの物が六角ナットだったので真似してみました)。ついでに緩み止めのために同じサイズのナイロンナットも購入。また、ケーブル径が太くてジョイント同士が浮いてしまうので、AETのVFEシリーズ(※同社製品サイトはコチラ)を挟み込みました。これがまた、縦に真っ二つに切るとサイズぴったり。
かくして信号の送り出し側と受け取る側の両方に装着してみます。その結果、装着したケーブルの箇所なのか、ケーブル形状なのか、効果が見られるものと見られないものとが混在していました。最も効果が見られたのは、CDのアナログアウトプットのケーブル(Zonotone 6NAC-Granster 3000α)に取り付けたもの。音の滲み(というかぼんやりした感じ)が払拭されてクッキリします。何度かつけたり外したりして確かめましたし、CDでもSACDでも同様の効果が得られたので、ひとまずはやってみる価値があるのではないでしょうか。ケーブルの抜き差しはしにくくなりますけれど・・・。
こんな感じの仕上がり。奥はChord。
ケーブルの制振は効果ありますね。電源ケーブルの制振では、かないまるさんがプチブルゴムを使った方法を紹介されています(※コチラです)。あまりにビミョーなんで、聞き分け難度は高いですが、今回の実験によって改めて興味が湧いてきました。今回のジョイントにもテープ状の制振材も貼り付けてみようかしら?あまりやり過ぎると逆効果になるようですが。