「人間には聴き取ることができないとしてCDではカットされている20kHz以上の成分を付け加えることで、CDの音をナチュラルに。長時間聴いても疲れにくい、優しく心地よい音にする」という触れ込みの物。1994年11月発売で92,000円とくれば結構な代物。
ハーモネーター FIDELIX SH-20K |
先ずはCDOPからデジタル接続したDACからの出力を入力。
ん?・・・全然解らない・・・。まぁ、もとより聴こえない領域だから「聴こえなかった音が!」というものではなく、雰囲気が変わる、はず、と思って何度か聴くけれど・・・解らない。五段階のスイッチを切り替えてもダメ。もしやと思い、パワーをOFFにすると音が出なくなるから間違いなく通電はしている。ん~・・・。
それじゃあ、スーパーツィーターだけで試してみよう。
全然解らない・・・。以下同文。
惨敗でした。
年齢と共に高域が聴き取れなくなっているから?
そもそも機器の問題?
ま、前者でしょうね。
翌日、再挑戦を敢行。
少し大きめの音で、金管華々しいチャイコフスキーの「1812年」をぶっ放す。
あーなるほどね。今度はわかる気がします。
「ノイズが増えるだけ」と感想を述べている方がネット上にもいらっしゃいますが、確かにそんな感じにも聴こえます。「ニュアンス」と評するか、「ノイズ」と断ずるか、微妙なところです。もろ手を挙げて万歳三唱、というわけではなさそう。
いずれにしても、まぁ、耳の衰えを目の当たりにして落胆したお買い物でした。