2016年3月25日金曜日

ハーモネーター。私にとっては馬の耳に念仏。

止せば良いのに、FIDELIXのハーモネーター SH-20Kを手に入れた。(※同社サイトのPDFはコチラ
「人間には聴き取ることができないとしてCDではカットされている20kHz以上の成分を付け加えることで、CDの音をナチュラルに。長時間聴いても疲れにくい、優しく心地よい音にする」という触れ込みの物。1994年11月発売で92,000円とくれば結構な代物。
ハーモネーター FIDELIX SH-20K
効果が見られれば通常システムに組み入れるし、ダメでもスーパーツィーターにつなげば良いかと思い入手し、試してみた。

先ずはCDOPからデジタル接続したDACからの出力を入力。
ん?・・・全然解らない・・・。まぁ、もとより聴こえない領域だから「聴こえなかった音が!」というものではなく、雰囲気が変わる、はず、と思って何度か聴くけれど・・・解らない。五段階のスイッチを切り替えてもダメ。もしやと思い、パワーをOFFにすると音が出なくなるから間違いなく通電はしている。ん~・・・。

それじゃあ、スーパーツィーターだけで試してみよう。
全然解らない・・・。以下同文。

惨敗でした。
年齢と共に高域が聴き取れなくなっているから?
そもそも機器の問題?
ま、前者でしょうね。

翌日、再挑戦を敢行。
少し大きめの音で、金管華々しいチャイコフスキーの「1812年」をぶっ放す。
あーなるほどね。今度はわかる気がします。
「ノイズが増えるだけ」と感想を述べている方がネット上にもいらっしゃいますが、確かにそんな感じにも聴こえます。「ニュアンス」と評するか、「ノイズ」と断ずるか、微妙なところです。もろ手を挙げて万歳三唱、というわけではなさそう。

いずれにしても、まぁ、耳の衰えを目の当たりにして落胆したお買い物でした。

2016年3月16日水曜日

“アクティブ・ノイズ・キャンセレーション”でDC電源をクリーンに。

先日、中村製作所のスイッチングACノイズフィルターNMMB02導入記をアップしましたが(※過去記事はコチラ)、先日“HIGH RESOLUTION FESTIVAL”にて同様の使用法となる“iPurifier DC(※公式サイトはコチラ)”について、iFi audioの方に話を伺えました。(※HIGH RESOLUTION FESTIVALについてはコチラ
HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL

曰く、
  • 多くのノイズフィルターはフェライトコアを噛ます物で、「音が面白くなくなってしまう」と多くの方が仰る。
  • しかし、iPurifier DCは“アクティブ・ノイズ・キャンセレーション”という方式。
  • ノイズの逆位相の波をぶつける、言うなればノイズキャンセリングヘッドフォンと同じ方式なので、ノイズだけを減衰させることができる。 
とのこと。
iPurifier DC(iFi audioサイトより)
「ノイズフィルターをDACに繋いでもあまり効果がみられず、NASに繋いだら凄く効果があった」とお話しすると、「そういう方が多いけど、iPurifier DCならDACに繋いでも驚くほど効果が出る!」と、自慢されていました。
基本的にプラグの径を合わせるだけで、オーディオ用とだろうがノートPCだろうが、使い場所を選びませんし、非常に興味がありますねぇ。さて、どうしよう・・・。

2016年3月13日日曜日

またもChordケーブル。

大好きなChord Companyのケーブル。(※本国の同社サイトはコチラ、日本の輸入代理店アンダンテラルゴ社のサイトはコチラ

以前、audio union御茶ノ水アクセサリー館の方と話していて、
  • 私:「Chordケーブルが好きなんですよ」
  • お店の方:「ああ、イイですよね」
  • 私:「でも高いのはべらぼうで、買えないですよね」
  • お店の方:「ところが高いヤツは、悔しいけど値段の分、イイんですよ、これが」 
というやりとり。うぅ、何時しか高いモノを聴いてみたいと切望するように・・・。

と言っていたら、またも発見してしまいました。「Chordケーブルの高いモノ」と言えばSarumシリーズとか、トップランクは1mで64万円と言う、もう訳の解らない世界があるのですが、もうそこは夢の夢として、発見したのがCadenza Referenceシリーズ。(※コチラ)。先日ゲットしたCHORD COBRA VEE3(※過去記事はコチラ)の一つ上のグレードです。
「なーんだ」という叱責が聞こえそうですが、それでも1mで45,360円。「1万円グレードアップ」を目指す私にとっては高嶺の花。これが、0.5mというイレギュラーサイズで9,980円で出品されていた(Fijiya Avicにて)。同社では@0.1m 1,200円(税別)で換算しているようなので、38,880円! 即、購入。
Chord Cadenza Reference(アンダンテラルゴ社サイトより)
従来の環境(クロックコンバーター経由のデジタル系とTERZO V2のアナログ系)と併存させ、いざ試聴。
先ずは、小澤さんのローマ三部作。金管の響きが前面に出る曲ですね。
おっ。音の傾向がTERZO V2と似ています。切り替えても「どっちだっけ?」と思うほど。音の厚みやゆったりさ、そして金管の響きも。
ではSACDは、と言うことでLipkindによるバッハの無伴奏チェロ。
此方は微妙な違いが出ます 。残響音はTERZOの方が多く感じます。余韻が長く続きます。一方でチェリストの姿がより前方に浮かび上がってくる。太さはほんの少しTERZO。
HEIFETZのFinal Recitalを聴くと、一音一音の歯切れがChordの方が良いことが解ります。それが残響音の違いに出るのでしょうか。
Rod Stewartの昔の録音はどうか。ボーカルの生々しさがChordで、全体的なボリューム感はTERZOかな。
うーん、どっちが好みかと言うと、僅差でChordに軍配、でしょうか。あくまで我が家のTERZOは自作ですので悪しからず。オリジナルがどうかは不明ですが、元値の違い考慮すれば、TERZOは健闘しています。
しばらくは両方聴き比べを続けることにしよう。

2016年3月8日火曜日

デジタルケーブルのその後

新たなデジタルケーブルを入手した。
それは「柳田オーディオケーブル」という物(※同社サイトはコチラ)。
ヤフオクで発見した案件で、知らない会社だったけれど、何らかのこだわり抜いた代物は信じてみる私。既にサイトに掲載されていない前衛機種だが、競争相手もなく6,000円で入手。おそらく20,000円程度はしたんでしょうね、元値は。
右:柳田オーディオケーブル、左:サウンズ・ナカムラケーブル、手前:クロックジェネレータ
前の持ち主の方もクロックケーブルとして使用されていたそうで、私もクロック用に使用していた三菱電線の銀線と交換します。
大きな変化はありませんが、若干深みというか“どっしり感”が増したかな、という感じ。
■クロックジェネレーター→[柳田オーディオケーブル]→クロックレシーバー
■CDP→[三菱電線]→クロックレシーバー→[DH Labs]→DAC→[Chord]→AMP
という組み合わせに落ち着いた。CDP→[OYAIDE TERZO V2 自作]→AMPのアナログ系統と比べ、音の明瞭さ、億位機関の違いが明確になり、満足!
ちなみに、 日本オーディオDG-5000Gは、DDC→DACの経路に落ち着いた。

さて、柳田オーディオケーブルの前の持ち主の方から「馴らし」について情報をいただきました。柳田オーディオケーブルのサイト内で紹介されている内容です(※コチラ)。ケーブル自体の「バーンイン」だけでなく、システムとの「馴染ませ」に多くの時間が必要とか。こんなに時間を要するのであれば、比較試聴できないですね。
ということで、上記内容も、「只今絶賛馴染ませ中」の感想ですので悪しからず・・・。